先週末、念願の North Cascade National Park (ノースカスケード国立公園)に行ってきました。
シアトルから北に向かって時計回りにCascade Loop (カスケードループ)を一周して、約450マイル(約720km)の旅。途中で一泊して翌日帰ってきました。
ノースカスケード国立公園は真ん中を道路が通っているので、ほかの国立公園と違って入場無料です。州道のハイウェイ20号を走っているといつのまにか公園の中に入っています。
ハイウェイ20号はSkagit (スカジット)川の流れに沿ってうねうねと山間部を上っていきます。
スカジット川の水は、上流のダム湖と同じ、深いやわらかな翡翠色。どうしてこんな色なんでしょうか。ミネラル?
(追記:氷河からの水が流れ込むので、氷河に削られた岩の成分が溶け込んでいるそうです)
途中でビジターセンターにも寄って、シアトルから2時間半くらいでDiablo Lake に到着。
Diablo Lake 、ディアブロ湖なのか、ダイアブロ湖なのか。「ダイアブロ」と言っている人が多いのですが、日本語の表記はほとんどが「ディアブロ」。
人工のダム湖です。この手前にGorge Lake、奥にもうひとつもっと大きいRoss Lakeがあって、それぞれにダムと水力発電所があります。
全部 Seattle City Light (シアトル・シティライト、市営の電力会社)の所有です。
シアトル・シティライトのサイトによると、シアトル市の電力は87.9%が水力発電で供給されています。(2010年現在)
全然知らなかった。ほぼ9割が水力発電なんですねー!
このスカジットヴァレーの4つの発電所が結構大きなパートです。
Diablo 湖の発電キャパシティは159.3メガワット。水力発電中の8.8.%。
(Seattle City Lights の資料より)
ちなみに原子力発電所は州の南のほうに1カ所あって、シアトルで使う電力の6.4%はそこから来てます。
ダムの上を気軽に車で渡れます。ここのダムは1930年完成。ニューディールより前の時代。
そういわれてみれば、このライトは大正ロマン風なデザイン。20年代だったんですね。
80年選手、現役で電力を作ってくれています。
後ろに見えるのはマッターホルン風の「Pyramid Peak」。「ピラミッド山」って、ストレートな命名です。
すごい水しぶき。
カスケード山脈の雪解け水が、シアトルを照らす電気を作っていたんですねぇーーー。
これも帰って来てから初めて知ったのですが、シアトル・シティライトと国立公園の共催で、発電所見学ツアーや湖のボートツアーが行なわれています。要予約で夏季限定。発電所ツアーは年に数回しか開催されず、残念ながら今年の分はもうSold Out 。
Newhalemのシティライト施設ツアーや湖上ボートツアーはまだ予約できます。サイトはこちら。
参加費はランチつきお一人さま30ドル以下。お得だと思います。面白そう。