先週末。
友人のジェニファーちゃんと、ベインブリッジ島のブローデル・リザーブ に行ってみました。
それぞれ木材業で財をなした家に生まれたブローデル夫妻が1950年代に購入した邸宅と広大な敷地を保存して一般公開しているところ。
入園料は、おとな17ドル。
建築も20世紀のあたらしいものだし、庭園も別に名園とかではないのだけど、地元の人たちに大切にされているようで、とても手入れが行き届いてます。
この庭園のためのNPOが経営管理していて、会員やボランティアの人たちが熱心に参加しているっぽい。
大富豪のもちもの > NPO化 > 地元のボランティアが活発に参加して運営
というのは、アメリカですごくよくあるパターン。
良くも悪くも民営・非政府ダマシイが強いアメリカ。公園とかこういう公共のものを自律的に自主的に、自分たちのものとして運営していく情熱はすばらしいなと思う。
リビングルームの窓からは、広い芝生のむこうにピュージェット湾が見える。
絵本のようなスイートホームですね。
トレイルは1周2マイル、約3.2キロ。
むかしは羊を飼っていたそうで、羊用の小屋もある。
雨の多い米国北西部では、木製のベンチはすぐに自然に還っていくのです。
かなり広い池もいくつか。
自然をちんまりと人工的な世界に再現する日本の庭園とはまったく違い、パシフィック・ノースウェストの森林や沼地をところどころ自然のままの姿に取り入れた、ワイルドな庭園です。
邸宅の裏手の斜面に生えている大きなカツラの木。
カツラの葉の甘い香りを、ジェニファーちゃんは「コットンキャンディ(綿菓子)の香り」だという。
日本庭園と日本風のテイストを取り入れたミッドセンチュリー風不思議建築のゲストハウスがあります。
日本庭園はクボタガーデンのクボタさんが作庭したそうです。
でもこういう自然のままの森を残した部分が一番魅力的。
朽木の株に自然にむらがった若木とシダと苔が、草月流いけばなの作品みたい。
ジェニファーちゃんはわたしよりちょっとだけ年上。
数年前に髪を染めるのをやめたそうで、見事なシルバーの巻き毛がゴージャスでとても似合ってる。
シアトルのインテリマダムたちは銀髪の人が多く、迫力があってカッコいいなと思うけど、アジア人がシルバーヘアにしておばあちゃん風でない迫力を出すのは、かなり難易度高そうで、美容師さんにも全力で止められました。うーん。
わたしの場合は、頭の中身が銀髪に追いつくのも、まだまだかかりそうです。