2022/02/02

「年取っていいことは……」


2月ですね!
きのう、月曜日は、退院後、はじめて外に散歩に出ました。

綺麗に晴れて、明るくて、なんだかもう春の気配。小鳥たちも忙しそうに鳴いて巣作りをはじめているようです。

東海岸は嵐と大雪で大変そうですが、シアトルは2月になるともう春めいてきます。

近所でマンサクが咲いていました。






青年がこのあいだどこかで買ってきた、ブラジルのアーティスト。
まったりしてて、春にぴったり。ジャケは秋っぽいけど。

退院してきてからなんだかとってもスッキリしてきて、頭は元気です。
たぶんステロイド剤のせいで、いろいろ体がフル回転しているのだと思う。

ちょっと活動するとすぐに酸素不足になってしまうので、家のなかでもおばあさんのようにゆっくりゆっくり歩いています。
『ハウルの動く城』で呪いをかけられて急におばあさんになってしまったソフィーちゃんのように…。
(退院してきてから、HBOで『ハウルの動く城』を初めて見直しました。おもしろかった。)


ソフィーは20代の娘さんから急におばあちゃんになったのに、落ち着きはらって

「年とって良いことは、驚かなくなることね」

なんていうの不思議、と思ったけど、体が変わると見方も変わる。




「変わってみないと、わからない」のですね。体験しないことは、わからない。

ソフィーちゃんは荒れ地の魔女に急に年寄りにされたことで、冒険に出ることになり、新しい人たちと出会い、自分の力を発見し、世界と自分の美しさに目覚め、愛をみつけていく。

わたしも、静かな1週間を病院で過ごせたおかげで、そして、とてもゆっくりゆっくり生活することになったことで、深いところで、自分にとって本当になにが大切なのかを確認できたような気がします。


病を得るっていうのは悪いことではないのだな、と本当に思えるようになりました。

年寄りにならなければ自分の気持ちがわからなかったソフィーちゃんのように、わたしにも、病を得なければ理解できなかったことがある。

そう思うと、ウイルスもがん細胞も、お急ぎ便メッセージを持ってきてくれた自分の一部なのだなと思えてきます。

まあ、健康でいられるに越したことはないですけれど、順調なときには気づかないことってあるものです。人生にとって健康で長生きすることだけがいつも最重要課題とはかぎらないのだし。

自分にとって大切なものを常に更新していくことが、つまり幸せっていうものなのだな、と思います。

ハウルの城を徹底的に掃除しちゃうソフィーちゃんほどではないけど、わたしも病院から帰ってきてから、断捨離がさっくさくに進んで、部屋の空気ががらっと変わるほどすっきりしました。


フィニーリッジのジャパニーズカフェ『MODERN』のカレー、からあげつき。

コロナ罹患でゴロゴロしているあいだ、入院前に『3月のライオン』をKindleで全巻読んでしまい、川本家の唐揚げカレーが心に残っていたので…。



 抹茶ロールケーキもふんぱつ!これは日本の味〜。

 

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