2020/11/12

ホースシュー・ベンド、荒れ地の繊細、床を使ってはいけないトイレ [DAY6]


ロードトリップ、第6日目。ザイオン国立公園からグランドキャニオンへ。

まっすぐ行けば約5時間の道のりですが、寄り道をしつつ、朝9時半発で午後4時半ころの到着でした。


アリゾナは夏時間を採用していないので、すぐ真南の州なのに1時間時差があった。

だから実質、約8時間のトリップでした。



 

ユタ州の南からアリゾナ州境への道も、いろいろな岩山や植生が見られて楽しいです。

ずっと寝不足だったので車で寝るつもりだったのに、景色が良すぎてほとんど眠れなかった。

真っ黄色に黄葉していた樹は、川に沿って生えているコットンツリー。やはりポプラの仲間です。




アリゾナ州にはいってすぐにコロラド川を渡る橋があり、その先のページという小さな町に名所のHorseshoe Bend (ホースシュー・ベンド)があるので寄ってみました。





青年は、数年前にキリコちゃんと2人でここに来たことがあり、そのときには駐車場も無料で、ただの野っ原で道も整備されていないところを歩いて峡谷を見に行ったそうですが、今は峡谷を見下ろす展望台までの歩道が整備されていて、車椅子やベビーカーでも楽に歩けるようになり、駐車場にはゲートが設置されていて、1台につき10ドルを徴収されます。

どうやら町の収入になるらしい。まあ、地元にお金が落ちるのはよいことですね。

このすぐ近くにある有名なアンテロープキャニオンは、コロナ禍で閉鎖中でした。
洞窟のように狭いキャニオンなので、密にならざるを得ないですものね。





 

ホースシューベンドと峡谷を見下ろすポイントへは、駐車場からこのように荒れ地のなかのゆるやかな坂を10分くらい下っていきます。

この手前のご夫婦は、黒いカートの中に老犬らしい小さい犬を乗せていました。


 

これが「ホースシュー・ベンド」。うねうね曲がって流れてきたコロラド川がどういうわけかここで馬蹄(ホースシュー)形になっている場所。

500万年か600万年前に地殻変動があって地面が隆起したために流れが変わってできたそうです。

ずっと下にボートが見えました。ツアーも出ているらしい。

この上流にダムがあり、下流にずっと下って行くとグランドキャニオンです。コロラド川すごい。全長2,330kmですって。日本の宗谷岬から鹿児島までが約1,900kmなので、日本列島の主要部分より長いのな!




黒いカートを引いてたご夫婦。
犬たちは峡谷にまったく興味なし。というか全力でお尻を向けています。

でも、君たち大切にされてるのね、とほのぼのしました。

犬を連れた人がとても多かった。ほとんどは大型犬。犬との旅もいいなー。
(国立公園でも道路でも大型のRVをよく見かけましたが、猫を運転席に乗せてるRVも一度だけ見た!猫との旅!いろいろ心労が多くなりそうな気もするけど…楽しそう)

右のほうには柵のある展望台もありますが、左側はこのように、崖から落ちるかどうかは自己責任でどうぞ、方式。

峡谷のスケールには圧倒されます。


赤い埃っぽい地面に生えている植物たち。菊のような花もあり。



セージブッシュなどの灌木の色の柔らかなグラデーションが綺麗です。そして赤土に落ちる繊細な影。


 

セージ色の泡立つような細かい葉。




黄金色のイネ科の草もあり。




レモンイエローの枝がぽつんと落ちていた。

シアトル周辺、パシフィックノースウエストでは見ない色です。この赤い土の色、これがサウスウェストの基本カラーなんですね。

砂漠や荒れ地の植生にこんなに繊細な魅力があるとは思いませんでした。





ユッカかな?



駐車場から展望台までのあいだに、こんな日除けがふたつ設置されていました。

一見そっけないミニマルなデザインと錆の色が周囲の景色に溶け込んでます。

真夏はとんでもない暑さなのでしょうね。もう何か所かあってもよさそう。




パーキングのトイレにあった張り紙。

床を使わないでください。トイレを使ってください」という注意書きに瞠目しました。

床を使っちゃう人がいるんだ……。

トイレの使い方がよくわからない人は国外からの観光客以外にないだろうと思いますが、英語で書く意味があるのだろうか?多国語展開したほうがいいのでは?

このピクトグラムじゃちょっとわかりにくいと思うな。とくに床使用厳禁のやつ。

青年は、何年か前にザイオンもここもグランドキャニオンもほんの駆け足で訪れたことがあるのですが、その時の混雑に比べれば今回はどこもガラ空きだと言ってました。

以前はここにもザイオンにもグランドキャニオンにも、中国人観光客を満載した大型観光バスがたくさん停まっていたそうです。今回、国立公園のいちばん混んでいるスポットでも、8割が白人のアメリカ人だった(テキサスあたりの訛りがよく聴こえてきました)。

また海外からの観光客がなだれこんでくるのはいつなのでしょう。東京もきっと同じだよね。

コロナ禍のおかげで、はからずも、静かな峡谷に対面できたのでした。



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2020/11/11

旅先で食べたくなるもの [DAY 6]



連日、岩山の写真ばかりですみません。ザイオン国立公園はこれで最後です。

ロードトリップ6日目、ザイオン国立公園から南へくだって、グランドキャニオンへ。

東側のエントランスから出るので、もう一度長いトンネルを通って、公園の東側の岩山たちを眺めることができました。

国の政治がどんなにひどいことになっても、戦争のあいだも、疫病が蔓延しているときも、国ができる前から、人が来て住みつく前から、ずっとここにあった山々。





東側の、アイスクリームのような山。この山を見ているとストロベリーアイスクリームが食べたくなります。





岩肌に縦横のチェックもようがあるので「チェッカーボード・メサ」という名前をつけられた砂岩の丘陵。


このチェック柄は、凍ったり溶けたり、雨や雪を吸収したり乾いたりといった繰り返しのあいだにできたものだそうです。何万回の雨が降ったのでしょうね。



地衣類に覆われて抽象画のような模様になった岩。

複雑なテクスチャと色彩が錦織りのようです。

オーガニックで乱雑でカオスなエネルギーがあるけれど、色彩がとても微細で、心惹かれる。醜くもあり美しくもある不思議。



 

たぶん全米有数の眺めのよい峠道、Zion Mount Carmelハイウェイの道のわきの崖。これは人工的に積まれたもの?

このハイウェイとトンネル(長さ1,711 m)が完成したのが1930年だというのには驚きでした。

T型フォードでこの山道をやってきた人もたくさんいたのでしょうか。

車がなければわたしもこの景色を見ることはできなかったし。


ザイオンには4泊して、外食したのは2回。

南側エントランスのすぐ外にあるスプリングデールの町のレストランはほとんど営業していて、かなり賑わっていました。

たいていは屋内席も屋外席もあって、いずれもテーブルのあいだの距離を離して通常の半分くらいの定員にしているために、待ち時間は夕食時のピークだと30分くらい。




最初の日は日没後に到着して疲れていたので、ホテルの目の前のピザとパスタの店へ。

ピザとパスタとサラダとビール1本たのんで、お値段は50ドル&チップ。この界隈ではリーズナブルなほうだと思いますが、サイゼリヤだったら全部で2000円以下だしきっとサイゼリヤのほうがおいしい。

翌日はタイ料理店でカレーをテイクアウト。たまたま空いていた外のピクニックテーブルで夕陽でオレンジ色になった岩山を見ながら食べられて、なかなか贅沢な気分にひたりました。

どこも観光地値段だし、特段値段に見合うほどおいしいものが食べられるわけでもないようなので、3日目以降はホテルのすぐ近くの大きめのスーパーマーケット「The SOLFOODS」(名前が良い)のデリでテイクアウトしました。サラダやサンドイッチが充実していてかなり美味しく、外食よりずっとコスパが良く満足度が高かったです。

モーテルなので部屋に小さな電子レンジと冷蔵庫があって、助かった。


 

でも、ザイオンに着いてから無性に食べたくなったのは、白いごはんとお味噌汁でした。

スプリングデールには中華料理は1軒あったけれど和食の店はゼロ(たとえあっても、行きたいかどうかは微妙ですが…)。

ふだん毎日和食というわけでもないのに、自分でも驚くほど熱烈に身体がごはんと味噌汁を要求する不思議。日本人はやっぱり疲れていると味噌汁が飲みたくなるのか。

インスタントの味噌汁とレトルトのごはんを持ってくるのだった〜〜!と地団駄を踏みました。

夜ごはんを買いに行った宿のそばのスーパー、「The SolFoods」の棚にレトルト玄米を発見して狂喜。

さいわい、Pちゃんからいただいた貴重な無添加自家製梅干しを少し持参していたので、薄暗いモーテルの部屋で早朝に梅干しと玄米の朝ごはんを食べられて、この上ない幸せをしみじみ噛みしめました。



あらためて実感した、梅干しパワー。

疲れすぎて食欲もなく、少し気分が悪くなってしまったときにも、梅干し一個でかなり回復しました。

梅干しも日数分持っていくんだったなー、そして海苔! 海苔も「SolFoods」にあったけど、あまりにもバカ高かったので買わなかった。

ザイオンでは連日あまりぐっすり眠れず、明け方にふと目が覚めると、ぱりっとした海苔を巻いた梅干しとおかかのおにぎりの幻がちらついて、悲しかった。





旅行のときには体調と気分の管理のためにお茶類を何種類も必ず持っていくのですが、ごはんと味噌汁と海苔という和食セットも、日本国外の旅では必須ですねー。コンビニにおにぎり売ってないからね! 

明治維新後まもなく米国に視察にきたお侍さんたちの一行は、毎日なにを食べていたんでしょう。梅干しを日本から持って行ったのかな、なんて考えてしまいました。

たしかジョン万次郎の伝記で、一緒に漂流して救出されたほかの漁師たちはバタ臭い食事に辟易したけれど、若い万次郎だけは喜んで食べていた、という記述があった気がする。体質もあるのだろうけど、若くて体力があると食べものにも柔軟に適応できるのでしょうね。




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2020/11/10

カリスマはないけど。


波乗り翻訳者えりぴょんから、ハワイのレインボー石鹸とはちみつをいただきました。

このメキシカンおじさんはいったい?
パンツのあたりはあんまりジロジロ見ちゃダメです。

 




バイデンの勝利でほっとして力が抜けて、週末は(月曜もだ!)いつも以上にフヌケになっておりました。ニュース断捨離していたのでその反動でニュース記事を読み漁ったり。

でももちろん現職大統領はまだconcede(負けを認めること)を拒否しつづけておりますね。

共和党サイドでは、ブッシュ元大統領ほか数名がバイデンに「おめでとう」メッセージを送ったほかは、沈黙してまわりの情勢をうかがう人、サウスカロライナ州選出のリンジー・グラハム上院議員のように、トランプに「負けを認めるな!」と焚きつける人、「闘争」を支持する人、が多数を占めてるようです。

ブッシュが立派な政治家に見えてくる(涙)。

マケインが生きていたら何と言っただろうなあ。

7日のハリス&バイデンの演説は良かったです。

先に短いスピーチをしたカマラさんのほうが大きな声援をもらっていたけれどw、バイデンは今言うべきことをきちんと押さえていて、ああまっとうな政治家のスピーチだよ、と思いましたよ。

「今は癒やしの時です」
「相手を敵だとみなすのではなく、対話を始めましょう」

ほんとこの人カリスマはないし足元が心配になっちゃうくらいおじいちゃんだけど(少なくとも就任まではまじで頑張って!転ばないように気をつけて〜)。

政治が醜い泥の投げあいから抜け出せるとよいのだけど…。




今朝もダラダラ読んでしまったニューズウィークのコラムで、コラムニストのロバート・ライシュさんが、「1月の就任式でもトランプや側近は出席を拒み、その代わりに大規模な集会を開催して、グラハム上院議員が『真のアメリカ大統領』としてトランプを紹介する」くらいのことはやるかもしれない、と書いてました。

そしてホワイトハウスを追い出されても次々にツイートやらで、民主党の政治家やさまざまな官僚やメディアがとんでもないことをしているという根拠のない陰謀論をバラまき続け、共和党もそれに乗じて次の選挙に向けてトランプ支持者たちの怒りをかきたて続けるかもしれない……そうなったら融和どころではない、と。そんな未来はイヤだ。おおいにあり得るけどなー。

 

バイデンさんにどの程度の実力があるのか、ガラクタではないかなんていう論者もいるのですが、こういうときにはかえってカリスマのある強烈な政治家ではないほうが、意外にうまくことが進むのかもしれない、なんて、先日のまったくカリスマのないけれど実直なスピーチを聞いていて思いました。

みんなとりあえず落ち着こう。興奮するのはしばらくやめて、ヘイトと怒りは脇に置いておいて、仕事にかかろう、…という雰囲気になるといいな。少しでも。

共和党のリーダーの三分の一でも、協力があればいいのだけど。

FOXニューズのコメンテーターは「4年前、ヒラリー支持者はトランプを認めなかった」といってて、あああ、どうしても攻撃しなくちゃいけないのね!と脱力してしまいましたが。



ひさしぶりにキムチチャーハン作った。


別の日のロールキャベツ。ぎょうざは冷凍モノ。
近所の日系じゃないふつうのスーパーにも冷凍ぎょうざが売ってました。

餃子と大根の几帳面な並べ方は息子のもの。このように何かをまっすぐに並べるという発想がわたしにはあまりないのに気づかされましたww。
わたしは曲がったことが大好きだったのか! 




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魔法のフードゥー山 [DAY 5]


ロードトリップ5日目。

ザイオン国立公園ですごした最後の午後。

まだ行っていなかったKolob Terrace (コロブ・テラス)に行くことにしました。

ザイオン国立公園の正面入口から車で40分ほど。





公園の外周をまわりこむようにして、ヴァージンという小さな町の手前で山へ向かう道へ入ります。

山の中だし、舗装されているのか、うちのプリウスCちゃんが登れるような道なのか心配だったのでザイオンのビジターセンターで聞いてみたら完全舗装とのこと。安心して向かいました。(ワシントン州のハイキングルートへの道は、最後の1マイルが完全無舗装の穴ぼこだらけで、ぬかるんでいると4WDでないと無理なうえに崖スレスレだったりする恐怖のロードが多いので、けっこうトラウマになっています)




行ってみたら、穴ぼこ一つあいてないピカピカで快適な道でした。うちの近くの道のほうがよほどデコボコしている。



この道は、国立公園の敷地を出たり入ったりします。

敷地の外は当然私有地で、映画に出てくるような、のどかで美しい牧場がいくつもありました。



岩山はもうさんざん見ているのに、それでもまた新しい景色に目が驚きっぱなしです。

ここは公園内ともコロブ峡谷ともまた違う、ワイルドで広々した景色が広がっていて、なにより人がほとんどいないのが素晴らしかった。



頑張るプリちゃん。ぎょろ目がかわいい。


この子に似てないか?


このあと、旅の後半もプリちゃんはいろいろな苦難を乗り越えました……。えらい。




わたしの体力がそろそろ限界に来ていたので、トレイルは歩かず、 ウェブのガイドにあった(このガイドはとても詳細で役立ちました)ほとんど歩かなくてもよさそうな「Hoodoo City」(フードゥー・シティ)というスポットに行ってみました。

道端のパーキングスポットに車を停めてゆるい崖を少し下りたところが、広い渓谷を見晴らす高台になっています。



ここにもバフン的な物体が。




ここで、マーケットのデリで買ってきたサラダとサンドイッチと果物で遅いランチ。

スプリングデールの食料品店のデリのチキンサラダ。なかなかおいしかったです。


このようなダイニングスペース。2時間くらいいたけれど、誰も来なかった。

頭上ではからすが風に乗ってのんびり遊んでいました。

中央に見えている塚山のようなのが「フードゥー・シティ」。蜂の巣のようなかたちの奇妙な岩がいくつも集まっているところ。

ウィキ先生によると「段丘礫層(土柱礫層)が風雨により侵食され柱状になったもの」を「フードゥー」と呼ぶそうです。日本語では「土柱」。
ザイオンからそれほど遠くないブライスキャニオン国立公園には、まるで東南アジアの神殿のようなフードゥーがたくさんあるそうです。

フードゥーはごはんを食べた高台から10分ほどの場所ですが、わたしはほんとに疲れてて、フードゥーのところまで下ってからまた登ってくる意欲がわかなかったので、不思議な絶景を見ながらちびちびとお昼を食べつつ、靴を脱いでお座敷のようにほのぼのくつろいでおりました。

青年はまたとっとと走っていって、「フードゥー」のひとつに登ってきました。



帰りは夕方、日が傾いて、赤い砂岩がさらに赤く、火星のような景色に。



帰りの道。ところどころのトレイルヘッドに車が2、3台停まっているほかは、ほとんど人の姿を見かけないという、車で来たのにまるでバックパックハイキングで荒野のまんなかに行ったような静けさが味わえる贅沢コースでした。


このコロブ・テラスへの道の入り口付近に、いわゆる「グランピング」のテントサイトがあった。おいくらかしら、とぐぐってみたら、朝食つき1泊270ドル〜550ドル。思ったほど高くないのは、コロナ禍中だからかな(普段はこの倍という話も)。とはいえ、うちの予算とは今のところ折り合いませんが。




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2020/11/07

いえす!梅田!!!とエッグベネディクト


いえす!梅田!!

日本の人が「梅田さん」って言うの何?と思っていたらこのことだったのね。

フィラデルフィア頑張った!グッジョブ!
ペンシルバニアがこれほどの勢いでフリップするとは。

このステッカーは、息子が投票しにいったときにもらったもの。当日に投票所に行ったのではなくて、図書館の前にある投票箱に投函しに行ったのだけど、箱を見張ってる・守ってる人がいたらしく、その人がくれたそうです。市や郡の職員なのか、ボランティアなのかは不明。




 

ついでに先日にゃを美先生とりょんさんにいただいた絵葉書。

この猫電車の絵は、ルネ・マグリットでした。有名な作品群とはタッチがぜんぜん違うけど、
そういわれてみれば、日常の風景がどこか根本的に異な世界につながってしまっている瞬間をとらえているところはおなじかな。

これ大好き。このまま猫がすーっと線路をすべっていく光景を想像して笑ってます。

けさはふと目が覚めて窓のブラインドの隙間からみえた雲の隙間に、奇跡的に宵の明星ヴィーナスが。
また幸せに小一時間眠って携帯を見ると、バイデン勝利のニュースが。やっほー!…という、メルヘンな朝でした。

起き出して散歩に行くと、近所の公園で若者が花火をしてました。(打ち上げでなくて、手にもつ花火)。通りすがりの車がそれを見てクラクションを鳴らし、すっかりお祝い気分。

すれ違う人はみなニコニコしているし。

カフェではバリスタがお客にシャンパンを振る舞ってたそうです。

あちこちの都市のお祭り騒ぎが報道されてて、ここ数日ニュースを見るのをひかえめにしていた反動で、きょうはすっかりぼーっとして、朝からあちこちのニュースを見まくってしまいました。




4Washingtonのサイトより。ホワイトハウス前でもお祭り騒ぎ。

トランプはこの朝何をしていたかといえば、ゴルフに行っていたそうでwwwww

でもまだ「オレが大差で勝ってるんだ!」と言い張っています。

先は長いです。まだ73日間、この人がホワイトハウスに居座るし(それ以上でないことを祈る)。

この選挙は不正だ!法廷闘争に持ち込む!と言っているし。

郵便投票は当日票のあとからカウントされるので、当初勝っているようにみえた州がフリップ(ひっくり返る)ことがあるのも、それをトランプが不正だと言い出すのも、選挙の何か月も前から大いに有り得ることだと指摘されてました。

でそのとおりになったのですが。

が。

 「選挙に不正があった」というウソを、そのまままるっと信じてほんとうに怒る支持者がたくさんいるとは。そこまで想像していなかった。

ワシントン・ポストのサイトによるとアリゾナやペンシルバニアでトランプ支持者たちがきょうも「選挙はまだ終わってない」「Stop the Steal(盗みをやめろ)!」というスローガンをかかげて集会をしてるそうです。

この人たちはこのままではバイデンを正当な大統領と認めることは絶対にないでしょう。説得できるのは現職大統領だけなのだけど、自分が退場したあとの世の中の平和のために負けを認めて支持者に語りかけるなんて絶対にしないだろうし、下手をしたら1月になっても負けたと認めず、力ずくで追い出さなければならないかもしれない。

そしたら支持者はますます頑なになるだろうし。
共和党の人たちはどうするつもりなのだろうか。

いっぽうで、米国全体でコロナの新規患者数が13万人を超えて記録を更新しました。1日の新規感染者、ですよ。13万人。


バイデンが1月末からいかにアグレッシブな対策を取ろうとも、もうすで大変な事態になってしまっている。

経済もこれから、援助のお金が尽きてボディブローのようにじわじわ不況が効いてくる可能性が大だし。

現政権から引き継いだ惨状(コロナ禍も経済もこれからさらに悪くなると予想できます)を共和党がすべてバイデン新政権のせいにするのは目に見えています。

それでますます社会に亀裂が広がらなければよいのだけれど。広がるだろうな。

でもとにかく、毎日トランプの顔を見なくてもよくなくなるだけで、 多くの人にとってはより健康な日々が取りもどせるのではないでしょうか。



 エッグベネディクトを作ってみた。

クラシルのサイトのレシピなんですけど(ベーコンの代わりにハム)、オランデーズソースってこんなにバター使うんだっけ???

卵黄一個に70グラムってあまりに多くない?

途中でこわくなって結局40グラム分も入れなかったのですけど、それでも食後に胸焼けがして2時間寝ました。(眠気はきっとオランデーズソースのせいだけではない)

見た目はかわいいのだけどね。

ポーチドエッグ作るのは楽しい。このつぎはもっとさっぱり系のソースにしてみよう。


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