2020/10/04

森のきのことかわいいホコリたち



ちょっと前、久びさにワシントン大の植物園に行ってきました。
駐車場はすべて、再オープンしていましたが、ビジターセンターはまだ閉鎖中。

もう今ごろは、もっと葉っぱが色づいているかと思います。

 


きのこがたくさん出てた。これは…「Dispersed Naematoloma」? 



これは、ダグラスファーの根もとに生えていたので「Douglas-fir Collybia」かなー。

何年か前に立派なきのこ辞典を買ったけど、まったく使ってないし勉強もしてません。

きのこの世界はかなりの深い沼で、足を踏み入れると出てられなくなるそうですが、楽しそうな沼だと思いながら遠くから見るだけ。

きのこ狩りとか山菜採りに情熱を燃やしている友人がいますが、たしかに、そのシーズンには仕事も他のあらゆる予定も全て差し置いて山菜採りに打ち込んでいる。狩人の血が燃えるのだろうなー。ちょっとうらやましい。

 


これも波乗り翻訳者えりぴょんがなぜか実家からサルベージして持ってきてくれた、福音館書店の絵本。なぜわたしが粘菌好きだって知っていたのだ。

粘菌って、正式には「変形菌」ていうのね。知らなかった。そんなことも知らないくらいなにも知りませんが、変形菌は見ればみるほど面白い。

 


 

 粘菌といえばこのひと、南方熊楠さんも登場していました。

脳もないのにまわりの環境を分析して(…いるかのように)形を変え、食べものをさがし、取り込み、合体し、ネットワークをつくって、移動する。

動物なのか、植物なのかもよくわからない。不思議すぎるー。

『風の谷のナウシカ』(コミック版)にも巨大化した粘菌がでてきましたね。あれは怪物だったけれど、結局は良い子だった。

 粘菌、いや変形菌、めっちゃかわいいです。

 ナショナルジオグラフィックの変形菌特集(2018年3月の)。見てみて。
信じられないほどかわいい変形菌たちの写真がいっぱいで萌えます。

 変形菌には「ホコリ」っていう名前が多いんですね。
あまりにも小さいので肉眼では「ホコリ」にしか見えないけれど、近づいて拡大してまじまじと見てみると、ものすごくかわいい世界が広がっているという。

なぜかうちの青年にもいま変形菌ブームが来てて、変形菌の行状について熱く語ってくれます。

英語ではslime mold。「スライムモルド」って響きはちょっと不穏ですが、いたって害のない生物。

スライムモルドの世界は、そもそも生物ってなに?とか、いろいろ考えさせられてほんとに刺激的です。きのこも不思議だけど、粘菌はさらに不思議。

世の中には、目に見えないいろんなものがうごめいているのですね。

追記:このあいだたまたま読んだ(最近はまっている)松岡正剛さんの千夜千冊のサイトに、こんなくだりがありました。

「クマグスは粘菌のもつ生命ネットワークに、自己変容性と自己多様性の愉快を感得した。また日本の森林型の神祇にもとづいた「浄」の作用のなかに、神仏習合をものともしないメタファー性が自由にひそんでいたことを感得した。」

 

自己変容性と自己多様性の愉快。あああ、その粘菌の自由さ、それが惹かれる理由なのかも。

あと 「森林型の神祇にもとづいた「浄」の作用」のもたらすメタファー性ていうのも、今、めっちゃくちゃ気になっておるところです。森はすごい!


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2020/10/02

シャクシュカ



 今回の煙は、幸いシアトルではそれほどひどくありませんでした。

きょう(木曜日)は、少し焚き火的なニオイがするだけで、ごくふつうの薄曇りのような天気。でも上空には煙の層があるのがわかります。

 

ご近所のお庭。なんだかかわいいりんごの木。



最近うちの青年がよく作ってくれる朝ごはん、シャクシュカ。

地中海発、イスラエルの料理として有名なんだそうです。

いろんなレシピがあるようですが、オリーブオイルでにんにくと野菜を炒めて、トマトソースを加えて煮込み、卵を落とすという簡単料理で、おいしいです。うちの青年のはクミンシード、フェタチーズ、パセリをのせる。

わたしはこれ、ボストンのTatte Bakery & Cafeで初めて食べたのでした。

看板料理のひとつで、朝ごはんに食べてる人が多かった。ニンニクけっこう入ってたけど。

ハーバードの教授ふうのぴしっとしたスーツ姿の初老の男性が、ハーバード大出版局の分厚い本を片手にシャクシュカを食べていたのがなんか印象的で。ああ東海岸だなあ、と思う光景でした。

 


青年は東海岸の時間で仕事をしているので、朝は圧倒的にはやいです(といっても、自宅勤務なので自由度がめちゃめちゃ高く、よく昼寝もしている)。わたしがのこのこ起き出すころにはとっくに朝ごはんを食べてウェブ会議を済ませて、そろそろ昼寝にかかっている、ということが多い。

ところで、ホワイトハウスのあの人がコロナに感染したとかー!!

「残りのディベートを避けるための方便」なんて陰謀論も聞こえてきてちょっと笑った。

これが大統領選挙にどう影響するやら。
選挙までそろそろ一ヶ月となりました。最後まで予断が許せません。



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2020/09/30

煙がかえってきた



山火事の煙が戻ってきてしまいました。
いちど海上に出ていった煙がまたジェットストリームに乗って帰ってきたらしいです。
前回よりはまだましだけれど、きょう(水曜)は朝から陽射しが夕日のようなオレンジで、午前中なのにこんな夕暮れチックなエフェクトをかけたような色に。

北カリフォルニアのナパのあたりはまだまだ大変な状況です。はやく鎮火しますように!!



まるで夕方6時くらいみたいな光線ですが、これで午前11時半、天気は快晴のはずだった。
空は真っ白。


ご近所の家に、立派なあけびがなっている!

ちょっとひとつ、売っていただけませんかって聞いてみようかと一瞬思った…。
CTちゃんに写メを送ったらびっくりしてました。種か苗、どこで入手できるのでしょうか。

CTちゃんは故郷の富山でよく食べてたそうですが、わたしは実は食べたことない。



ドッグウッド(ヤマボウシ)の実もたわわになっていました。

ウィキペディア先生によると「果肉はやわらかく黄色からオレンジ色でありマンゴーのような甘さがある。果皮も熟したものはとても甘く、シャリシャリして砂糖粒のような食感がある」そうです。えー、こっちも食べてみたい。



波乗り翻訳者えりぴょんがくれた、みかん蜂蜜。香りの良い上品な蜂蜜です。

きょうはテーブルの上にさす陽射しも全体にハニー色。


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カボチャの季節2020、最悪のディベート&犯罪者のワイン


 

もう10月がやって来る!!コロナ禍でも秋はちゃんと予定通り来るのだった。

近所のスーパーマーケットの店頭に、カボチャがたくさん並びはじめました。

大統領選挙も佳境に入ってきました。例年なら最高のエンターテイメントだ!と思うけれど、今年はディベートを見る気もしない。

火曜日の第一回トランプVSバイデンの討論会は、ワシントン・ポストの論説員いわく
「worst presidential debate in living memory(記憶にある限り最悪のディベート)」。
自分の番でないのに口をはさみつづけるトランプにバイデンが「シャラップ、メン」と応える場面もありました。「負けたのはアメリカ国民」とニュースアンカー。

政治がこんなものに成り下がってしまったとは。



Ballard Marketには、芸術的なおもしろカボチャが出てました。


 3分ほど逡巡したすえ、買わなかった。

 


あまり食べておいしいカボチャではないのですが、色と形がウソみたいにかわいい。




 大型スーパーFredMeyerに、スヌープ様の顔つきワインが売っていた。

スヌープのヴィンヤード産、というわけではなく「19 Crimes」というブランドのラベルのひとつ。

ワイン飲みのCTちゃんが早速試してみて「まー、フツウ」だと評価されておりました。

 


ご近所にもカボチャや蜘蛛のディスプレイが増えてきました。
これだけ見ていると、コロナ禍などないかのようです。

今年のトリック・オア・トリートは、どんなふうになるのでしょうね。

小さい子どものいる家庭では、親ごさんたち、頭を悩ませていることでしょう。

こんな、ノーコンタクトのキャンディシューターを考案したお父さんのニュースが流れてきた。 素晴らしい。

楽しくて安全なハロウィンでありますように。



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2020/09/29

ファーマーズマーケットの新しいきまり



先週の土曜日は、久しぶりにユニバーシティ・ディストリクトのファーマーズマーケットに行ってきました。

コロナ禍が始まって以来、初めてです。ていうか、最後に行ったのは去年の8月だった。
 


コロナ以前とはやはり雰囲気が違い、入場制限があって長い行列ができていましたが、10分ほどで入れました。

マスク着用は当然ですが、こんな↑ルールが掲示されています。

1)病気の症状があるなら、家に帰ってね。
2) 常に6フィート離れること。
3)9時前に入場しないでね。
4)1家族につき1名まで。
5)商品に触らないこと。
6)おしゃべりしたりのんびり買いものしないで、さくさく退場すること。
7)お互いに優しく。みんなで乗り切ろう。

入場制限があるので混み合ってはいないし、お客も売り手も、たしかに以前のようにのんびり楽しそうな雰囲気ではなかった。雨がちの天気のせいもあって、なんとなくシリアスな感じでした。


ルール4)は知らなかったので息子と2人で行ったけど、家族で来てる人はけっこういたので、そんなに厳しく適用はされてないようです。




日本にあるような極上野菜が買えるタキさんのお店は、遅く行ったので(午後1時すぎ、もう閉店に近いころ)目当てのオクラなどはもう売り切れ。

次週、とりおきしてもらうようにお願いして、カボチャなどを買って帰りました。




チェロ奏者がバッハを弾いていて、みんながわいわいとコーヒー片手に長いおしゃべりをしてるマーケットが懐かしいです(´;ω;`)。

いつかまた、そんな日が来るでしょう。はやく来るといいね。

でもやはりマーケットに行くと興奮してしまい、いろいろ買ってしまう。

この芸術作品のような美しいニンニク。1個5ドルというプレミアムなガーリックを買ってしまいました。めったにお出かけしないんだしさ。 




 

それぞれ、風味が違うのだそうです。「サイベリアン」というのと「スパニッシュ・ロハ」を買ってみた。お店の人が名前を書いてくれているところ。

大切に育てられた、お坊ちゃまとお嬢さまのようなニンニクたちだ。




収穫品。名前つきの立派なガーリック、りんごと梨たち、ちっちゃーい長十郎梨も。




珍しい色のダリアです。

お花はファーマーズマーケットで買うと、スーパーより安いし、いろいろ斬新なのがあって嬉しいです。て、毎回言ってるな。



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2020/09/28

快晴のさつまいもド!


きょうはシアトル近辺、雲ひとつない快晴。めちゃめちゃ爽やかな秋の一日でした。

煙や雨のことなどきれいさっぱり忘れてしまう。

でも、カリフォルニアではナパ・ヴァレーでも山火事が広がっていて、有名ワイナリーも燃えてしまったし、たくさんの人が避難しているそうです。ほんとに早く収束しますように!!




日本へ行ってた波乗り翻訳者えりぴょんから、お宝みやげをたんまりいただきました。

ミスドのドーナツも!!わざわざ、飛行機に乗る前に都内の実家の近くで買ってきてくれた(´;ω;`)

ハワイと日本の直行便がなくなっているので、ホノルルからシアトル経由で羽田便を利用して、乗り継ぎの合間にちょこっとだけだけど、久々に会うことができたのでした。

ハワイと日本の間で飛行機が飛んでないって、何度聞いても衝撃的すぎる。
10月から何便か復活するそうですが。ハワイの経済も大変すぎて想像を絶する。
いまの米国、なにもかも想像を絶する状況ですけどね。

空港の近くのPCCでランチ。もっとゆっくり快晴の一日を楽しめるとよかったのですが、尽きない話があれこれ山盛りで、短い時間だけど楽しかった。

きょうは雨のあとで空気が澄んでいて、東西南北の山々も、カナダ国境ちかくからオリンピック半島、そして神々しい霊峰タコマ山AKAレーニア山まで間近にくっきり見えて、本当にゴージャスな一日でした。



ミスドの箱のこの人がいったい誰なのか、おばちゃんわからないからググったよ。
菅田将暉さんていうのね。俳優さん。日本や韓国の男の子は線が細いねー。



季節限定「さつまいもド」と鉄板のポンデリングですよ。感涙(´;ω;`) 。

帰ってきてから、お茶とドーナツと文庫本を持って近くの公園でピクニック。幸せすぎる。

昨日はちょっと人並みに長時間の神経をつかう仕事が入っていたので、きょうはめいっぱい、幸せにひたりました。青空の下で日にあたって、めいっぱいにネジをゆるめる。
ゆるゆるー(これがデフォルト)。



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2020/09/27

お金を支払ってでも友だちになりたい


 

CTちゃんが、「わたしはおカネを払ってもこのひとと友だちになりたいと思う」といって、YouTubeのリンクを送ってきました。

それがブリアナ・ギガンテちゃん。

親しい友人にそんなことを言われたら、ジェラシーが燃えてしまうではないですか。

でもブリアナちゃんのビデオを3分見たら納得した。

 


この子はいい子だ。

うん、わたしもお友だちになりたい。いま月額500円くらいしか出せないけど。しょぼっ。

お友だちのサブスクリプション……そのうちほんとにビジネスモデルになったりして。

ていうか、あるよね、すでに。

 

 

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