2020/06/27

いちごマフィンとバラと親バカの思い出


きょうは一日雨。日本の梅雨みたい。こういう天気、落ち着きます。

お天気のよい週末だと近所がワヤワヤうるさくって落ち着かない。きのうの夕方は、週末が雨の予報だったからか、散歩に出たらあっちこっちの庭やベランダから大騒ぎが聞こえてきました。

苺がやすかったのでどーんと大きなパックを買ってしまい、消費しきれなくて、いちごマフィンを作りました。甘いものは減らそうとおもいつつ…。3分の2は冷凍しましたよ!




レシピは粉2カップにつき砂糖1カップ。砂糖は半量でもよかったなー。
いちごは刻んで2カップ。こんなに入れていいのか?と思う量だったけど、焼き上がったらいちごたっぷりで酸味がいい感じでした。




スーパーにあった地元産の小さな花束10ドルなりを買おうかどうしようか迷ったあげく、やっぱりやめて代わりにアボカドを買ってきた翌日、ジェニファーちゃんがお庭の花を持ってきてくれました。なんと豪華な!
目の覚めるようなムラサキと黄色。なんて綺麗な色なんだ。

そうだ、神代植物公園のバラ園の遠足の話につづきがありました。

担任の大川先生が私の作文を印刷して学年だかクラスだかの全員に配ってくれたというのをうちの父がやたらに喜んで、会社の人にも配っていたのでした。江戸川区にあった小さな自動車修理と販売店の取締役だったのでしたが、月に一度くらいの感じでよく私たち子どもを連れて週末遊びに行っていた。ディーラーは週末も営業するので、きっと仕事してたんでしょうね。

「親ばかだねえ」と会社の人に笑われてるのをきいて、子ども心に大変恥ずかしかったのをよく覚えている。ほんとに親バカw お父さん、その後期待に添えず申し訳なかったです。



近所にBlackLivesMatterのサインが増えた。真っ赤なバラが狙ったみたいによく似合っています。


こちらは手作り感あふれる、畑のサイン。

「ブラック・ライヴズ・マタ―」って、「黒人の命「だけ」が大切なの?」とか、「オール・ライヴズ・マタ―」だよね、とか、「白人に殺された場合だけ問題なのは変じゃない?(黒人が黒人を殺すのは問題にしないのか、という意味)」とかまだ言ってる人はいるのだけど、そういうのにさくっと反論しているこの動画が、今日はバズってました。キューピーちゃんみたいなこの人、かわいいw






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ローズガーデンへ&感染者増えすぎ


超快晴の木曜日、ジェニファーちゃんと近所のローズガーデンに行きました。

Woodland Park Zoo(ウッドランド・パーク動物園)のとなりにある小さな無料のバラ園です。 こんなところにバラ園があるなんて、この近所に10年ちかく住んでて全然知らなかった。


…だが閉まっていました (´;ω;`) 。



無人の園に、バラが今を盛りと咲き誇っています。もったいなーい。

動物園は7月1日から再開するそうなので、きっと同時に開くのでしょう。
来週、リベンジだ。



せめてものなぐさめに、柵のそとに咲いていた白バラのニオイを思う存分くんくんかいで帰る。

小学校1年か2年のとき、遠足で神代植物公園のバラ園に行き、あまりにもたくさんのバラがあるのに仰天しました。そのとき書いた作文を担任の先生が褒めてくれて、クラスに配布してくれた。あれが今までで一番褒められた経験かもしれないw
大川先生、とってもいい先生でした。

カナダのヴィクトリア島の有名なバラ園にも行ってみたいけど、国境はまだ閉まってます…。


バラ園の近くの小道には、白い花が何種類も満開でした。右の大きな花はジャスミンのような香り。



シャンデリアのような花。豪華です。名前は知りません。卯の花(ウツギ)の仲間かな。


ほんとに爽やかな一日でした。今年はじめてサンダルを履いてでかけた。くるぶしに解放感。

夏はたけなわ、フェイズ2に移って床屋さんやブリュワリーも開き、みんな解放感を感じていると思いますが、 しかしアメリカのコロナ感染者はまた急増してますー。

アリゾナの辣腕翻訳者Nさんが、州別の実効再生産数(Rt)をリアルタイムで(毎日)更新しているページをおしえてくれました。The Covid Tracking Projectというサイトです。

こちらです。



これで3か月前、2か月前、先月、現在を比べてみると、各州とも3月〜4月にはロックダウンの効果が現れたものの、規制が緩みはじめた先月からまた急増しているのがよくわかります。

そして今、患者急増で再びブレーキがかかったフロリダとテキサスはじめ、南部の州の伸び方がやはりかなり急で恐ろしい。州別に見ると、ロックダウン解除のあとの伸び具合がすごくよくわかる。
 
ワシントン州では今日から屋内の公共の場でマスク着用が義務化されました。(屋外でも6フィートの距離を保てない場合は着用義務あり)。

公共の場ってもちろん、お店やレストランや、会社もです。一日じゅうデスクでマスクして仕事するのって辛いですよね…。もちろん医療従事者の方や公共機関でお仕事されている方はすでにずっとその体制なわけですが。

ほかの州や自治体でもマスクを義務化しているとこはあるけど、マスク着用義務化反対のデモが起きているのをニュースで見ました。アリゾナのスコッツデールという町の政治家がこともあろうに「I can't breathe」というフレーズを口にして、大炎上しています。いったいどういう神経があったら、今、この国で、政治家という立場で、公の場所で人の前に立って、その言葉を冗談にできるのだ。無神経ではなくて、悪意なのか。

別の宇宙が隣り合わせに口をひらいているような、そこなしの闇をのぞいているようでクラクラします。ホワイトハウスのニュースを見れば毎日のことだけど。まあこういう政治家がいるということは、国のかなりの部分はこういう人でできているということだよね。


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2020/06/24

テディさん退場



近所の、これはカシワバアジサイ(oakleaf hydrangea)かな。

緑に埋もれた緑の消火栓が気持ちよさそうです。
ここ数日、シアトルはほんとうに爽やかな初夏の日々。空は青く湿度は風は涼しく、緑がわさわさで、緑陰に薔薇が咲き匂う、まさに天国です。



3日ほど前、ニューヨークの自然史博物館の前にあるテディことセオドア・ルーズベルト大統領の騎馬像が撤去されることが決定した、というニュースを読みました。写真はニューヨーク・タイムズ紙

先月からの#blacklivesmatterの抗議活動の流れで、全米各地で、奴隷制時代や植民地時代の人の銅像が抗議の人々によって壊されたり、自治体によって撤去されたりしています。
アメリカだけでなく、ヨーロッパにも飛び火していますね。

ジョージ・フロイド殺害事件以来、世界で沸騰しつづけている抗議活動について、今日配信のデジタルクリエイターズ(メルマガ)に書かせていただきました。
NOTEのほうにも転載したので、よろしければご笑覧くださいませ。
こちらです。

ここ数週間はこの件で、コロナ以上に精神的にゆさぶりをかけられていました。社会全体が揺さぶられていたので当然なのですが。きっと日本に住んでいる人にはそのライブ感は伝わりにくいだろうと思います。

構造的差別って、この国にとってそれこそ「実存的」な問題だし、もちろんすぐに解決するような問題ではなく、まだこの先、社会が何世代もかけて向き合っていかなければならないことだろうけれど、いま、少なくともかなりの人々の意識が切り替わったのは瞠目すべきことだと思ってます。これから揺り戻しもあるだろうけれど。




自然史博物館前のこのルーズベルト騎馬像は1940年に設置されたもので、意外とあたらしい。

3年前にはじめてニューヨークに行ったとき、滞在最終日にお目にかかりました。(そのときの日記

わたしはメトロポリタン美術館をじっくり見たかったので、自然史博物館を見に行ったマダムMと別行動をとって、夏の夕方、セントラルパークをのんびり横切ってこの博物館前で待ち合わせしたのでした。

西部劇のヒーローのように馬にまたがって西方をめざす大統領。その両脇にネイティブアメリカンと黒人男性がつき従う構図。まんま、19世紀の世界観をそのままあらわしてます。これが1940年のものだっていうのはちょっと意外だった。まあでも、時代精神は大きく変わってなかったってことですね。

ルーズベルト大統領の時代というのはまさにアメリカが帝国主義デビューをした時代といえます。

このあいだハーバードの自然史博物館を見に行ったときに実感したのだけど、自然史博物館とか博物学っていうカテゴリーそのものが、文明国の視点で世界のあれこれを収集するっていう時代の産物なんですよね。シカゴ博覧会をはじめとする万国博覧会の流れ。その視点は、当時は誰一人疑わなかったであろう、圧倒的に優位な立場にいる支配階級(白人社会)のものです。

だからルーズベルトが馬に乗ってて「さあ、未開の兄弟たちよ、わたしについてきなさい」とでもいうように、明らかに下の位置に「インディアン」と黒人を従えている構図が、20世紀をとおしてスタンダードに受け入れられていたのですね。

この像の撤去は博物館が決定して、ニューヨーク市が了承したそうです。

上記の記事で、博物館の館長さんはインタビューにこう答えています。

“Over the last few weeks, our museum community has been profoundly moved by the ever-widening movement for racial justice that has emerged after the killing of George Floyd. We have watched as the attention of the world and the country has increasingly turned to statues as powerful and hurtful symbols of systemic racism.”

「この数週間にわたり、当博物館のコミュニティは、ジョージ・フロイド殺害に端を発し、人種間の正義を求めてますます高まっている運動に深く心を動かされてきました。我が国の人々と世界中の人々の間で、構造的なレイシズムのパワフルで心に傷を残すシンボルである様々な像への関心がますます高まっていくのを、私たちは目の当たりにしてきました」

この像を撤去する理由は、差別的構造をあらわにしているこの構図が問題なのであって、ルーズベルト大統領その人を問題視するものではない、と館長さんは言ってます。





『ナイトミュージアム』のテディさんも、「引退の潮時だわな」と言っていることでしょう。



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2020/06/22

夏至の日没



土曜日、夏至の日のサンセット。サンセットヒルの公園、週末だけれど曇りがちですこし寒かったせいか、人はまばらでした。

日没は、午後9時11分。その30分前ほどに行くと、ちょうど車1台分のスポットとベンチがひとつ空いていました。予約しておいたみたいに。

しかし肌寒い!今日なんか16度Cっていうけど、風が冷たくてダウンジャケット着て散歩に行きました。6月末ってこんなに寒かったけか。



広い空の下、刻々かわっていく空の色と、オリンピック半島の雪をいだいた山なみをぼんやり眺める。幸せだー。
ちょっと書きものをしていて、数分たって顔をあげると、空の色がすっかり変わっています。

いま体が不調でダラダラと調子が上がらないのですけど、外の空気を吸うと気分がすかっと明るくなります。

さいわい仕事は暇なので、散歩して、おいしいお茶を飲んで、好きなだけゆっくり眠っています。



空が広く見えるって大切だ。


きょうの散歩で出会った近所のお嬢さん(お坊ちゃんかも)。
顔のまんなかにベルマークがついているかわいい子。




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2020/06/20

チェリー豊作


近所でチェリーが豊作です。うまそうです。

道にもぽつぽつと落ちている。
そしてリスが食い荒らしている。



キイチゴも豊作です。いいなー。



見てたら食べたくなるのでスーパーで買ってしまいました。初物です。

ワシントン産レーニアチェリーはお高いのでなかなか手がでませんのよ。
1ポンド5ドル98セントだった。
100グラムあたり1.33ドル。日本の佐藤錦ほどじゃありませんが。
日本のメロンが食べたいなあ。



ベランダ紫蘇がだいぶ育ってきました。ホクホク。


シアトルで占拠が続いているCHAZ改めCHOPでは、今朝早く、銃撃事件がおきてしまいました。もー、だから武器をもちこんじゃ駄目だって言ってるでしょ!FOXニューズの思うツボじゃないのよ!タッカー・カールソンがホクホクしてる顔が浮かぶ。

19歳の子がひとり亡くなった。とにかく胸が痛いです。暴力を排除するのはほんとうに難しい。「人」が当たり前に「人」であると思っているあいだは無理です。

革命がしたいなら当たり前に人であることを超えなきゃ駄目なのですよ、きっと。完全に武器を捨てることができないと。



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2020/06/19

夏至とともにフェイズ2へ


DOGWOOD(ハナミズキ/ヤマボウシ)が豪華です。

夏ですね。あしたは夏至!

シアトル市のあるキング郡も今日金曜日から「フェイズ2」に。
レストランは、定員50%で室内飲食も再開OKになります。 床屋さんや美容院も。

しかし感染者は今週増えているのですけれどね。木曜日に新たな感染者62名。NPRの記事によるとこれはちなみにプロテストとは関連なく、主にエッセンシャルワーカーだったり同居者から感染した人らしいです。




快晴の木曜日、ジェニファーちゃんと植物園の散歩に行ってきました。
リアルで誰かと長時間会うのはとっても久しぶり。

もちろんお互いマスク着用、なるべく距離をあけての散歩ですが、新鮮でした。



巨大葉っぱが育っている。


夏の蔓バラ?がとても良い香りでした。正確には薔薇ではないのかな。
トゲはなかったけど、バラ科には間違いなし。香りはバラ香水そのものでした。



これ、ちょっとわかりにくいけど、大きな木が上までそっくり蔓バラにおおわれて真っ白になっていました。ケーキのアイシングみたい。

気温は20度くらいで、1時間くらいゆっくり歩いただけで少し汗をかきました。
湿度の低い爽やかさは本当にありがたい。



毎朝活躍のディルちゃん。花房が育ってきたのでちょきちょき切って卵にのせたり。
(たんにゆで卵とマヨですが)。花が可愛すぎる。
葉よりも香りが強くてビリっとするような野生味があって面白い。




このあいだCTちゃんが例の騒ぎになっていた黒川検事長関連の記事を読んだあとで、「いやこれと比べたら、どんだけトランプがめちゃくちゃだかわかるわ」と言ってましたが、まさにまさに〜。

司法長官がトランプの身内のジュリアーニその他を捜査していたニューヨークの検事をすげ替えようとしてます。検事は「上院が後任者を正式使命するまでやめないし捜査は続ける」と宣言。がんばれー。

トランプのお友達ロジャー・ストーンの減刑といい、司法が大統領府の思うままって異常すぎるよね。

今週はこの司法長官、もとトランプ側近の国家安保担当補佐官が書いた暴露本の出版を差し止めようとしてるし。

これだけのことがあっても、納税申告も公開していなくても、トランプサポーターの方々はトランプが最高で、検察がディープステートで反米主義者だとでも思っているのでしょうね。

今週は最高裁で意外にも、職場でのLGBTQの人への差別は公民権法違反になるとして権利を保護する判決と、トランプが強行しようとしていたDACA(子ども時代に不法移民として米国に来た若者の救済制度)撤廃を「充分な法的根拠なし」として、DECA継続を決定する判決がありました。5対4だからギリギリの判決。
最高裁判事にバランス感覚があってまことに嬉しいです。この国、かなりあやういバランスの上に乗ってます。




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これは見てほしい☆



「地球上に人らむきだしで生きられる 時間まだありて若葉のひかり」

馬場あき子さんの歌です。最近よく思い出す。 
「むきだしで」人が地上に生きられる時間はあとどのくらいあるのでしょうかね。




#BLMでいま注目されてるNetflixの2016年制作のドキュメンタリー『The 13th』(邦題:13th 憲法修正第13条)が、米国内ではYouTubeで全編無償公開されてます。

監督は、キング牧師の公民権運動を描いた『SELMA』(邦題はグローリー/明日への行進)のエイヴァ・デュヴァーネイ。

リンクはこちらです。(白金マダムMに確認していただいたところ、日本ではYouTubeでは見られないみたい。残念。でもNetflixでぜひぜひご覧ください)
追記:どうやら日本でもYouTubeで見られるようです。お試しを!

なぜアメリカには230万人も囚人がいるのか(全世界の囚人の4分の1だって)。
なぜそのうち4割が有色人種なのか。
なんで民間会社が刑務所を経営してるのか。

なぜ警察はミリタリーのようになってしまったのか。

などなどの謎が1時間40分でわかるドキュメンタリーなのでとってもおすすめです。
日本語字幕もありですよー!

これは今回の#BLM抗議活動のサポートで無償公開したのかというとそうではなくて、コロナのおかげで学校が閉校になってしまったあとで、先生たちをサポートするためにNetflixが4月半ばにYouTubeで無償公開を始めた「教育ドキュメンタリー映画」のひとつだったのですね。

先生や生徒でもなくても、すべて見られます。YouTubeで公開中のドキュメンタリー一覧はこちら

この中に入ってる「Abstract」シリーズも面白いです!

「Our Planet」はときどき別のことしながら環境ビデオ的に流してぼーっと見てたりします。
フラミンゴとかほんとにすごい。唖然とする大自然。



地球上にフラミンゴの時間もたくさんありますように。


あとはー、Dave Chappelleの『8:46』もパワフルでした。ひさびさにみた、デイヴ・シャペル。なんだろう、その場の空気をすべて所有してしまうこういう人。

こちらで見られます。こちらは字幕なしです。これの字幕翻訳は難しいだろうなあ。

仕事が本格的に暇になってきました。困った。しかし映画ばかり見てしまう。さらに今はマンガが読みたい。困った。




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