2020/04/17

配達してくれてありがとう


いま大変なのは、病院のスタッフもだけど、食料品店の店員さんや、いろいろ配達してくれる人々。

とくに配達のみなさんには、リスク高いお仕事をして生活を支えてくれてるのに、 ノーコンタクトでドアの前などに置いていってくれるので、直接お礼を言う機会がありません。

東京のにゃを美画伯が、配達スタッフさんへの感謝の気持ちをあらわすステッカーを作成してくれました。

にゃんと英語版もあるよ! にゃを美先生のサイトでPDFをダウンロードできるので、インクジェットプリンターがある方ならば、カラーでプリントできます。

日本語版はこちら

英語版はこちら


サイズはクレジットカードより少し小さいくらい。
ドアや郵便受けが金属製のお宅なら、よくプロモーションでもらう冷蔵庫用のペラペラのマグネットに貼りつけてもいいかも。

イラストはもちろん、アマビエちゃんです。
にゃを美先生のブログで初めて知ったけど、ニューヨーカーガーディアンでも、アマビエちゃんが紹介されてたのね。

日本ではじわじわ感染者増えてるけど、まだオーバーシュートにはいたらず、致死率も低めに抑えられてるのはアマビエちゃん活躍のおかげかもしれませんねー。


 
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2020/04/15

自分のことしか考えられない病


きょうのニュースで、この国の大統領が、各納税者に支給される予定の1,200ドルの小切手に自分の名前を印刷させたというのを読みました。ほんとうは署名を入れたかったけど、IRSの小切手に署名する権限はないので、無理やり名前をプリントさせたという。

もう頭に来るのを通り越して笑っちゃった。
そんなに認めてもらいたかったら、自分のおカネをばらまけばいいのに。

ほんとにこの人って自分のことしか見えないんだね。

今日は「わしにはabsolute power(「絶対的な権力」)があるのじゃ」と会見で繰り返して、全国民をぽかーんとさせました。
「米国大統領になったら、その権威はトータル(完全)なんだよ。そういうもんだ。州知事なら知ってるはずだろ」

もちろん、大統領は王様ではないので、トータルな権威なんかありません。NBCのニュース番組では当然笑いものになっていたけれど、しかしそれでもそれでも、この人をまだ本気で支持している人がいるのが現実だとするとなかなか笑えません。

正気の人とは思えないのだけど。自分のことしか考えられない病気。
フォロワーとかFOXニューズの人はいったいどういうストーリーにとらわれているのでしょう。



近所の道路はどこも、チョークの絵がいっぱい。
午前中に散歩をすると、小さい子を連れたお母さんやお父さんとたくさんすれ違う。

うちの息子が今、幼稚園とか小学生とかだったら、と思うとほんと気が遠くなる。
いや中学生でも、高校生でも、この状況で子どもの教育や毎日のご飯やアクティビティに気を配らなきゃならないのは本当に気が重いことだと思う。



ゴボウをゲットできたので筑前煮をつくりました。れんこんもコンニャクも絹さやもなし。でもうまいー、ゴボウってどうしてこんなにうまいんだろう。



NETFLIXで『はたらく細胞』があった!
前にマンガ版をちょっとだけ読んだけど、アニメのほうがダイナミックで面白い。

ナイーブ細胞の変身に爆笑www

日本人の擬人化カルチャーはちょっとどうかしているレベル。誰かこれについて何か書いてる?

For now, let's deal with the virus!


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2020/04/14

驚異の年


ハーバード大のすぐ前にあったファンキーなたてもの。これ絶対狙ってるよね。
ピノキオ顔だし。

ハーバード大キャンパスの中の建物はあんまり面白いのを見かけなかったけど、これはほっこりしました。

なんの建物だかわからなかったけど、フラタニティ関連か、出版局みたいな感じでした。



アイザック・ニュートンは1666年にロンドンでペストが流行して大学が2年間休講になったときに万有引力の法則発見につながる思索を深めた、という内容の記事を、先週から5回くらいあちこちで読みました。

これとか。 若干25歳だったニュートンの「驚異の年」と呼ばれているそうです。はー25歳。

うちの25歳も暇を持てあましているようですが…。

宇宙の大法則を発見しなくてもいいけど、充実した時間になるといいよね。
3Dプリンターでなんかいろいろ作って、新しいテーマを掘ってるそうです。おおむね楽しそう。

みんな暇だ暇だというのだけど、わたしはたぶん動きがスローで気が散りやすいせいで、ちっとも時間が足りません。本の山もちっとも減らないし(逆に読めば読むほど増えていく不思議……)、観たいものも増える一方だし。

今週は大変ありがたいことに大きなプロジェクトが入ってきたので、回転数を上げなくては……。ここのところ、ますますのんびりモードになっていて、朝のルーティン始動にめちゃくちゃ時間がかかっている。まあ贅沢なことですね。いい加減おしり叩かないと。
 
このところ天気もよくて、世の中が静かなので鳥の声がよく響いてきて、朝から幸せです。
そしてつい二度寝する。いかーん。

いろいろな意味で驚異の年になりそうな2020年です。


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2020/04/13

鯛焼きとローン無返済期間


CTちゃんがダウンタウンの日系スーパー、ウワジマヤに行くので何か買い物あるかと聞いてくれたので、ゴボウと大根と白玉粉をおねがいしました。
ゴボウはたまに近所のバラードマーケットでも見かけるけど、大根はないのよ。

ウワジマヤがこれほど遠く感じるとは…。
そしたらCTちゃんがおまけに鯛焼きとお花も買ってきてくれた。うるうる。

珍しい八重の水仙です。高貴な香りだ〜。



イチゴいり鯛焼きでした。あの黄色いトラックのやつかな。

数千ドル残っててちびちび返済している学費(息子のじゃなくて自分の)をいつもどおりオンラインで払おうと思ったら、payment due(当月支払い額)が)ゼロになってた。あれっもう支払ったっけとおもったら、なんと、コロナのおかげで、4月から9月までの間は月々の返済をしなくてもよいことになっていました。いやもちろんその分あとに伸びるだけなのだけど、経済的に打撃を受けている人が多いことをおもんぱかって利子なしの無返済期間を設けてくれていたのでした。(もちろん通常通りの支払いも可能)

わたしが払ってるのはほんとに月々電気代以下の金額なのでそれほど大きなインパクトはないけれど、いまはとにかくなんでもありがたい。
こういうところ、アメリカの各種機関はフットワークが軽いというか対応が早いなと思います。
ほかの借金も無利子にしてくれたらいいのにー。 はいはい虫が良すぎますね。

でも同じ日にCar Tab(車検のようなもの、年間登録料)の請求書が来てて倒れそうになった。よっ、461ドル26セント!いつからCar Tabってこんなに高くなったのよ。これでは日本の車検なみではないか。

去年の10月から、ワシントン州ではハイブリッド車と電気自動車には75ドル上乗せされるようになっていたんですね。でもこの75ドルって、電気自動車用の充電ステーションに当てられるらしくて、充電しないハイブリッド車にはまったく関係のない話。釈然としないー。意味のないペナルティを課された気分。
ほかにもっと取るべきところがあるのではないか、ワシントン州。


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2020/04/12

書店の奇跡


ボストンの公共図書館には、すごい壁画がたくさんあります。

なかでも圧巻なのが、このジョン・シンガー・サージェントが30年をかけて制作したという(未完の部分もある)「Triumph of Religion」(宗教の勝利)。

19世紀末に建設された美しい旧館の最上階を飾る、壮大なシリーズです。

去年10月と今年2月に行ったとき、何度となく図書館に通って、 何度もこの壁画を見にこの3階に登りました。6回くらいは通ったと思います。


そのたびに、天井の絵を首が痛くなるまで見ながら(本当に痛かった)、いったいこれは何なのだろう、サージェントさんは何のつもりでこれを描いたのか、当時の人はこれについてどう思ったんだろうか、ということがますます気になってました。

エジプトやペルシャの宗教、ユダヤ教、キリスト教のモチーフがそれぞれ描かれて、キリスト教が中心ではあるけれど、「キリスト教の勝利」ではなくて「宗教の勝利」というタイトルがつけられている不思議。

そもそも「宗教」って何だと思っていたんだろう、どんな思いを抱いてこんな大作を手がけたんだろうか、サージェントさんは。

これについて書かれた論文でも載っている解説本がないかなと思って、ボストンの書店やミュージアムショップでずっと探していたのですが、見つかりませんでした。



そしたら、3月のはじめにニューヨークに行ったとき、STRAND Book Store になんと、そのものずばり、この壁画についての分厚い研究本があったのです。

メリーランド大学の美術史学の助教授が書いた本で、ずっしり2キロくらいの重さがあるもの。しかもしかも、これが、セール本で、たったの10ドルでした!

「公共」の場に宗教の絵を描くことの意味、公共性と信仰、19世紀末から20世紀初頭のアメリカの宗教観など、 すごく興味があるトピックが網羅されている。

本屋さんの天使が引き合わせてくれたとしか思えない。
帰りのスーツケースは幸いとっても余裕があったことだし、1秒も迷わず購入しました。

問題は、生きてる間にこれをちゃんと読む時間を取れるかどうかということだ。
引き合わせてもらったのだからちゃんと読まないとー(プレッシャー)。



この書店には、ケンブリッジの書店にもボストンの書店にもなかったカミュの『ペスト』も平積みされてました(「ノーベル賞受賞作!」というポップがついてた)。
うちの青年に読ませるために探してたので、こちらも速攻購入。

なんと心ある本屋さんなのだろうか。

東京にはこの規模の書店がいくつもあったけれど、だんだん少なくなってますね。
吉祥寺パルコのブックセンターもなくなっちゃったし(中学校時代からの行きつけ本屋だったのでかなりショックでした)。
でもでも、まだ日本には書店がとても多いのに帰るたびにほっとする。
心ある大小の本屋さんたちに、ぜひぜひぜひCOVID禍を生き延びてほしいです。




これは3年前に行ったときのだけど、「禁書になった本フェア」とか、面白いコーナーがいろいろ作ってあって、本好き書店員さんの熱を感じます。


あとここの本屋さんは、グッズの商品展開が上手!

トートバッグも片っ端から買いたくなるし、マグネット、しおり、ポーチ、ステッカーなど、 オリジナルグッズがどれもかわいい。もしかして日本の人がコンサルに入ってる?
観光客からもしっかりお金を巻き上げるべきですよ!!(巻き上げられた人が言う)。


前に買ったマグネットと今回買ったポーチ。

ねこ柄が多いのは、書店好きとねこ好きの相関関係をあらわしていますね。

応援でグッズでも買いたいところなのですが、4月12日現在、実店舗はもちろん、オンラインストアも休業中。

「Eギフトカード」 だけは購入することができます。

世界中の本屋さん、頑張ってください〜!ドカンと寄付できなくてごめんなさい。
心の底から応援してます。



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2020/04/10

ロックダウンいろいろ、マスクいろいろ


近所がチューリップだらけです。

このへんのおうちはガーデニング好きな人が多いので、こぢんまりしたお庭にいろんな花が咲き乱れていて、散歩が楽しい。

東京では「休業要請」をめぐって攻防があったようですねー。国は頑としてお金出しませんって言ってるのも、すごいな。

ロックダウンもいろいろで、息子のいるボストンでは夜9時から朝6時までの「curfew」(夜間外出禁止)が出ていて、公園もすべて閉鎖されています。

ホノルルでもこの週末は午後11時から午前5時の外出が禁止になったそうです。
ハワイでは、公園はすべて閉鎖されているけれど、ビーチは閉鎖されていません。

シアトルでは夜間外出禁止令は今のところ出ていないけれど、今週末、金曜の夕方から月曜朝まで、市内のおもな公園が閉鎖になりました。植物園も。お天気がいいと、そのつもりでなくても人が集まっちゃうのは自然な流れですからね。

ニュージーランドでは、市内でも別地域に移動することを禁じられていて、あちこちに検問所があるとか。効果が出ているようですが、アメリカでは今のところ、さすがにそこまで出来る自治体はないのでは。外出自粛には皆、おおむね素直に従っていますが、移動の自由を制限されたら暴れる人がでると思う。
 



買い物の回数を減らして、パントリーと冷蔵庫にあるものを使いたおす週間。けっこうなんとかなるものだ。

パントリーの奥から遠い昔に買ったライスペーパーを発掘したので、いろいろなものを包んでみています。おかずの残りとか。

リンゴを包んで焼いてきな粉をかけてみたら一見くず餅風に。もちもち食感がなかなかいける。
家にこもって手のこんだ料理をしてる友人が多いなか、ずぼらな私はこれがせいぜいのところです。


布マスクは、縫わなくてもよい30秒でできるハンカチマスクを使ってます。

去年東京の美術館で買った草間彌生ちゃんハンカチも活躍。使ったら煮沸消毒して干すだけ。超簡単でわたくし向き。


じつは、友人のかなぼんさんから、コロナ以前に有事に備えて備蓄していた秘蔵のN95マスクも頂いたのだけど、もったいなくてまだ使えてません。買い物ごときに使いたくなくて。いちおうハイリスクの人なので、人一倍気をつけるべきなのではあるけれど。

より差し迫った事態のときのためにとってあります。


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少し明るくなった


散歩ついでにバラードのダウンタウンまで行ってみました。

ロックダウン以来、商店のウインドウに板張りされていて終末的な光景になっていたのですが、その板の上にカラフルな絵が描かれていました。


セレクトショップのSeptemberは山脈風景に。


隣りのアートショップVenueはステンドガラスのきれいなパターン。
地元アーティストが分担をきめて、画材は近くのペイントショップが寄付したそうです。


むき出しの板が貼ってあるよりずっとよい。
板張りのままだと憂鬱で荒んだ印象になってしまうので、来る人が少ないとはいえ、街の気分が下方スパイラルになる。

バラードらしいキャラクターの、楽観的な外見になりました。


ちょっと民話の絵本みたいな雰囲気のハミングバード。


制作中のところもあった。


3月半ばから閉まっている映画館には「We Are All In This Together」「Reel Magic Will Return」とメッセージがかかげられています。


こちらは最近開店したばかりの雑貨屋さん。「グローバルなウイルスパンデミックがあるんだよ。うちに帰りな」と書いてありました。はい。帰ります。


信号制御システムボックスが新しいアートで飾られてました。
これはたいへんクオリティが高い。



ウイリアムモリス風の植物に、タコやバナナやトロピカルフルーツを配したお洒落ボックス。オランダの静物画みたいな。

Sarah Simonさんというイラストレーターの作品でした。


こちらもファンキーで素敵。オルカに赤イカ。バラードでは触手系が人気なのか。


赤いカエルくんもいました。これもクオリティ高い。

5月に、お店は開くのか。よい夏が来ますように。



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