2019/11/01

豪華な秋のカボチャとねずみとカエデ


ボストンから帰ってきたらシアトルは快晴つづき。でも寒い。今朝は4度Cでした。

ちなみにボストンは、わたしが去ったあとずっと雨つづきだってw 
晴れ女、健在でした。うふ。


ハロウィンはCTちゃんちでキャンディ配りのおてつだい。

CT宅は、玄関先に12匹のネズミとカラスをそろえた渾身のディスプレイ。

どらえもんパンプキンは、近所のひとびとに「あら、ウィスカー(ヒゲ)もついててかわいいわね」って、すっかりオリジナルなデザインだと思われ称賛されているそうです。

ポケモンのキャラクターは全米くまなく知られてるけど、ドラえもんは知られてない。


テーマは「魔女のアポセカリー」ということで、ハーブもおいてある念の入れよう。

やるときはとことんやる、仕事に妥協のない女、CTちゃんです。


今年はシアトル、10月はじめから寒かったせいか、生暖かい秋だったボストンよりもずっと紅葉が鮮やか。輝いている。


ご近所のねこディスプレイ。


バラードのダウンタウン。ツタが目のさめるような赤とオレンジでした。


カナディアンメープル。かな。透明感のあるオレンジが綺麗です。


ジャパニーズメープル、つまりカエデ。


カエデはこの界隈で大人気の庭木で、ありとあらゆる色や種類を見かけます。
ボストンでも前庭に植えられてるのをときどき見かけた。


アメリカの街の中でみると、ほんとに繊細な風情の木だなあとつくづく思う。

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2019/10/29

ロブスターロールのありがたみ


土曜日の夜にボストンからシアトルにもどってまいりました。

夕方五時発のアラスカ航空。帰りは窓ぎわ席。
ボストンのスカイラインが綺麗に見えました。



雨に降られた日も数日あったけど、おおむねお天気がよくて、思ったよりも暖かかった10月のボストンでした。
 

空港に積まれていたロブスターたち。

とにかく街中あげてロブスターが推されています。

そんなに推されるならやはり食べてみなくては。

でも緊縮財政につき、メニューに「マーケットプライス」とあって値段が書いてない一匹まるごと茹でたやつなんかはこわくてオーダーできませんので、おとなしくロブスタービスクと「ロブスターロール」をそれぞれ別の日に食べてみました。



川沿いのカジュアルシーフードレストランのロブスタービスク。
ふつうにおいしかったです。


こちらはさらにカジュアルな「ロブスターロール」専門店。
ロブスターロールというのはふわふわしたパンにロブスターの身をはさんだもの。
これは直径15センチ弱でした。
たしかにロブスター肉がたっぷりはさまってはいるけれども、これで16ドルとか20ドルっていうプライス設定は、あんまりありがたみがないわーと思いました。

カニを前にするとテンションが上がりますが、ロブスターはそんなでもないな。

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2019/10/28

しっぽがあるから


ボストンに着いて数日目の朝、少し寝坊していたら、窓の外でけたたましい啼き声がきこえました。

リスでした。

窓のすぐ近くまでやって来て、ひた、とこちらをのぞき込み、はげしい口調で何か言っていたのですが、なにを言われていたのかさっぱりわかりません。なんだかすごく怒ってるようでした。

リスが窓までやってきたのはこの日だけ。
なんだったんだろう。



すぐ近くの公園(「パブリック・ガーデン」と「コモン」)は、りす天国。
とにかくうじゃうじゃいます。 




 リス的には1年でいちばん忙しい季節ですので、だれもが脇目もふらず働いています。


一心不乱に木の実を探しては食べ、すぐに食べないと決めれば埋める。どうやって決めているのかまったく謎です。たぶん本人もまったくわかっていないと思う。

そして次の瞬間にはまた地面にはいつくばって、くんくんニオイをかいで木の実を探しまわり、だれかが埋めた木の実を堀り出す。

たぶん、ちょっと前に自分で埋めた実もほじくり返して食べたり、また別のところに持っていって埋めたりしてるに違いない。

まったく無駄にエネルギーを消費しているようにみえますが、まあよく冷静にかんがえてみたら、人間も似たようなことをしてるのかも。



 

ここにいるリスたちはシアトルにいるのとまったく同じ種類のようですが、この公園では観光客だけでなく地元の人もよくリスにエサをやっているので、リスたちは人間を食糧供給源だとみなしています。



 

ある日、ファーマーズマーケットでアップルサイダードーナツを買ってきて、お天気も良いし、この公園で食べようと思って、ベンチに座ってドーナツのパッケージを開けた瞬間。

5メートルくらい離れたところで地面のニオイをかいでいたリスが、プラスチックの容器を開ける音をききつけたとたんに棒立ちになって、こちらをカッ!と見たかと思うと、脇目もふらず突進してきたのです。

そしてあっという間にベンチの上に上がり、ドーナツの前に立ちはだかっていました。

もちろんリスとドーナツを共有する気はまったくなかったので、追い払ってからドーナツの写真を撮りました。
ちょっとでも躊躇していたら一個取られていたかもしれないくらいの勢いでした。




リスって、このしっぽと小さな前あしのおかげでトクをしてます。

このしっぽがこんなにふわふわじゃなくてネズミと同じミミズ型だったら、たぶん公園からはとっくに駆除されているのではないか。

少なくともこんなにうじゃうじゃ、公園の風景の一部として存在をゆるされていないと思います。

前あしで木の実を抱えてたべる格好がこんなにかわいくなかったら、きっと誰もエサをやろうとは思わないはず。

リスが木の実を食べるとこって、ほんとにおかしいくらいかわいくて、見飽きません。 




パブリックガーデンのジョージ・ワシントン像の前からコモンウェルス通りという通りが始まっていて、通りのまんなかに緑地にはさまれた遊歩道があります。
うちの息子が借りているアパートはこの通り沿い。

ここの緑地にもリスがいっぱい。




ここには一匹、白いリスもいました。近所では有名みたい。



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2019/10/21

高いチャウダーと安いバス


ポーツマスの川辺にあるチャウダー屋さん。
黄色と青のストライプの日よけが粋でした。


クラムチャウダーはたしかにおいしいけど、目玉が飛び出るほどの美味しさかというとそれほどでもないので、これで13ドル(チャウダーのみの値段ね)はちょっとオーバープライスじゃないのって思った。でもボストンのお店も大体どこもこの値段なので、チャウダー業界の標準価格なのらしい。



川をわたる跳ね橋。
ごっついクサリがついている、豪快で素敵なデザインでした。


そしてビルの壁に潮汐計(というのか?)がついていた。ダウンタウンのビルの壁にもついてました。これはどういう場面でどういう人の役に立つんだろうか。


ピンクのミュージック・ホール。
小さな町だけどコンサートや演劇がけっこう盛んのようです。


ボストンからポーツマス往復は高速バスを利用しました。
C&Jという会社のバス。
なんと片道11.99ドル。チャウダーより安い。

行きは2階建てバスで眺めがよかったし、車両も明るくて比較的清潔だし、ちゃんとコンセントも使えるのがついてるし。Wifiも一応ついていた(あまりよい接続ではなく、iPhoneはつながったけどラップトップはつながらなかった)。

夏にバンクーバーまでBOLTバスで行ったときにはなんだか侘びしくなっちゃって、もうアメリカの長距離バスは乗らなくていいやと思いましたが、このバスはとっても快適でした。

ターミナルには無料コーヒーとベーグルまで用意されてるし、お手洗いも掃除が行き届いてたし。なにしろターミナルがあって係の人がいるって安心。

ポーツマスからの帰りは朝7時台のバスを利用したのだけど、ほとんどが通勤客で、途中のニューベリーポートという町からまたたくさん乗ってきて、ほぼ満席に。

1時間半〜1時間くらいなら十分通勤圏内ですね。東京の電車通勤にくらべたら天国。

紅葉のピークにはもうちょっとというところでしたが、車窓から見える広々した景色の中の紅葉が本当にきれいでした。



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2019/10/20

元祖悪たれ少年の話



ポーツマスのストロベリーバンク・ミュージアム、けっこう見ごたえありすぎて全部は回れないほどだったんだけど、一番おもしろかったのが「トーマス・ベイリー・オルドリッチの家」でした。

わたくし全然知らなかったのですが、オルドリッチさんは1836年ポーツマス生まれの作家。

代表作は、1870年出版の半自伝小説『The Story of a Bad Boy(悪童物語)』。

主人公の少年はいろいろとやんちゃの限りをつくすのですが、中でも白眉の悪事は、波止場の古い大砲に火薬をつめ込み、爆発させて町中を大混乱におとしいれたというエピソード。これは、作者の実体験をベースにしているといわれてます。

この小説は、それまでの物語に描かれてきたお行儀のよい子どもではないリアルな悪たれ少年たちのリアルな冒険譚を描く「悪童ジャンル」の元祖になり、マーク・トウェインのトム・ソーヤやハックルベリー・フィンの物語にもにも多大な影響を与えたんだそうです。

マーク・トウェインはオルドリッチの親しい友人でもあって、20世紀はじめにオルドリッチさんがなくなってこの家が記念館になった時にやってきてスピーチをしたんだとか。



若い日のオルドリッチさん。
ちょっと変わった髪型ですけど、なかなかイケメンです。



説明してくれたのは、オルドリッチ家の執事だったという(これがロールプレイングなのかガチなのかを聞きもらしたけど)おじさまで、話がたいへん面白かったです。

この階段の下にぶらさがってるのは消火バケツ。

むかしの日本の隣組みたいに、町内で火事があったらこのバケツを持って消火にかけつけるのが町民の義務だったそうです。


オルドリッチ少年の寝室だった部屋。

当時かなり裕福な家だったはずだけれど、それでもとてもコンパクト。

アメリカの家が今のアメリカンサイズになってきたのは、第二次大戦後、ほんの半世紀ほど前のことなんですよね。


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2019/10/19

ピューリタンさんのお家拝見


ポーツマスの清教徒さんの家。

1630年頃、はじめてここに入植した英国の清教徒たちはここを「Strawbery Banke(ストロベリー・バンク)」と名づけたそうです。

その後20年くらいたって、英国のハンプシャーにある港町にならって名前をポーツマスに変えたんだとか。


端正な古い家がたくさん残っているポーツマスですが、



そのなかでも一画まるごと博物館になっているのが「Strawbery Banke」という名前の屋外ミュージアム。

17世紀から20世紀なかばまでの建物が30軒ほど保存されている、非営利団体が運営するミュージアムです。

「江戸東京たてもの園」みたいな感じですが、アットホームで手作り感が濃くて、地元のボランティアの人があちこちにいてガイドを務めています。



家具調度もかなり当時のオリジナルのものがそろっているそうです。

昔の部屋は狭い。ベッドも小さい。


そしてところどころの家には、ロールプレイングのキャストが待っているのです。

 この「知事の邸宅」では、

「こんにちは、わたしはミセス・グッドウィン。わたしはここで5人の子どもを育てましたのよ」

といきなり挨拶されて、

「はっ、はぁ…(;・∀・)………」

と、なんて返していいかわからず、しどろもどろになってしまいました。


すてきな料理用ストーブ。

ローラ・インガルス・ワイルダーのシリーズを愛読していた子ども時代、ガース・ウィリアムズさんの素敵な挿絵を見てもこの「黒光りする料理用ストーブ」というものがある台所がうまくイメージできなくて、実物を見てみたいと思ったものですが、この日はイヤというほどいろいろなストーブを見ることができました。


ストーブが普及する前の台所は、直火式。

当時の家では、火の気があるのは台所だけだったそうです。

だから食糧貯蔵室は屋根裏だったのだそうです。

冬はもちろん、かるく氷点下を下回る冷凍庫のような屋根裏が、子どもたちや使用人の寝室でもあったというのです。ひー。


火のはいった炉の前で、17世紀〜18世紀の食糧保存事情についてくわしくレクチャーしてくれたおじさん。

この手前にあるロースト器が発明される前は、肉をローストするときには子どもが炉端につきっきりで肉をぐるぐる回していたのだそうです。


コーンミールもいちいちすりつぶして作るのだから重労働。

そしてトウモロコシの芯は、トイレ用にも使われたのだとか…。痛くないのか。



 それから時は流れ、なんとまあ便利な世の中になったことよ。



こちらは1940年代の食糧雑貨店を再現したお店。


アメリカのロングセラー商品ってほんとにあんまりデザイン変わってない。


こちらはガス式の料理ストーブ。

ここにも1940年代主婦のロールプレイングをしている方がいらしたのだけど、写真撮らせてもらうのも忘れて、ドキドキしてすぐ出てきてしまいました。

だって1940年代の主婦といったい何を話したらいいのか、途方にくれてしまうではないですか。


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2019/10/18

のどかな死後の世界


ポーツマスの町を歩いていたら、お墓があった。


クラブアップルの実が散らばる芝のなかに、薄い石版が無造作な感じに点在していて、みんなちょっとずつ傾いてます。

17世紀の墓碑もあった。あとでググってみたら、ここはポーツマスで一番ふるい墓所なのだそうです。


羽根の生えたかわいいガイコツ(死の天使かな?)が彫刻されてます。気の利いたハロウィンの飾りみたい。
これは、17世紀末、1692年になくなった方のお墓です。

どれをとっても、ガイコツなどの装飾をこらしたオシャレな墓石ぞろいでした。



墓碑には、「ここに(故人のお名前)の身体が埋められている」と、きわめて直截な内容が書かれているのです。

この下に埋められているんだ…と思うと歩くのを遠慮してしまうのでしたが、観光客らしい人がけっこう何人もお墓を鑑賞していて、白人のおじさんが二人、デジタル一眼レフカメラを構えて墓石ににじり寄って写真を熱心に撮ってました。

長いあいだ放置されて荒れるにまかされていたのを、今では市が管理して整備したり、墓石をきれいに洗ったりしているそうです。

後世の人に大切にされている、どことなくのどかで明るい感じがする墓所。

観光客が上がりこんできてパシャパシャ写真を撮っていくのも、まあいいんじゃない、ご覧になっていきなさいよ、と鷹揚に迎えてるような墓所でした。


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