2019/08/04

「なかよし」と「りぼん」の時間。レトロ喫茶店SEPIA


6月はじめ、版画家にゃを美先生に連れていっていただいた東京・葛飾柴又のレトロ喫茶「セピア」。

寅さんと帝釈天様の町にある、70年代ワンダーランドでした。


どどーん!

『なかよし』『りぼん』『少女フレンド』などを回し読みしていた70年代少女なら、もれなくアドレナリン値が上がること必至。



政治的にまったく正しくない人形とか!

カーペンターズの『ジャンバラヤ』ドーナツ盤‼あったようちにも‼ 
なんならカーペンターズ全部そろってましたよ。

このクリーム色の猫の置き物もうちにあったよ‼


お2階は『キャンディ♡キャンディ』博物館になっているそうです。

『キャンディ♡キャンディ』はわたくし、最初のほうしか読んでないんです。
連載がはじまったときに読んでいた覚えがあるけど、そのあと別冊マーガレットのほうに流れていったのだった。

あと『プリンセス』もしばらく読んでたな。
 そしてそのあと、『綿の国星』のころは『花とゆめ』や『LaLa』をもらさず買ってましたー。なつかしい。

このお店で陸奥A子の連載当時の『りぼん』を見つけて本気でタイムスリップしました。

陸奥A子のあのリリカルな繊細さは、なんというか、ほんとうに破壊的にかわいかったんだよ。昭和の少女たちが見たこともなかった新しいカワイイの世界を更新したのだとおもいますよ。

今みてもほんとにかわいいっす。あれは神聖の域。



思いきり昭和なプリン・ア・ラ・モードを注文しました。



キャンディ自転車もありました。すごいなー。
このうしろのカラー引き出しも、すごく見覚えがある。

ここにはキャンディ・ミルキィさんという謎の方(60代男性)がときどき出没しているそうです。
セーラー服おじさんのお友達かと思った…。たしか一度お会いになったときいたような覚えがある。

柴又帝釈天まで行かれる方はぜひこちらにも。
こちらで営業時間を毎日更新されてらっしゃるようですよ。

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2019/08/03

The Farewell 


8月になっちゃってますね!どひゃー。

これは東京・吉祥寺のお花屋さん。ドライフラワーが見事でした。

これまた6月のことですが。シアトル国際映画祭のクロージング・ナイトで『The Farewell』を観てきました。

いまシアトルの映画館で上映中。おすすめです‼


 『クレイジー・リッチ!』にも友人役で出てたオークワフィナが主役。
アメリカ育ちで完全にアメリカ人の価値観で生きてる孫娘ビリーを演じてます。

『クレイジー・リッチ!』はシンガポールの金持ちバンザイな映画だったけど、こちらは中国本国の中流(たぶん)中国人家庭のおはなし。

子どもたちはみな日本やアメリカなど海外に住みつき、次の世代はそれぞれの国で育っている家庭。
中国に住むお婆ちゃんにガンが見つかり、あと数ヶ月の命だと宣告される。

お婆ちゃんにそのことを気づかれずに海外に住む息子や娘や孫たちが集まる口実を作るため、日本に住むビリーの従兄弟と日本人のガールフレンドの間でニセの結婚式を挙げるというお話。

これは実際に監督のルル・ワンさんに起きたリアルライフストーリーなのだそうで、2016年にNPRのラジオ番組『This American Life』でこの話を公開したのがきっかけで長編映画にすることになったのだそうです。

シアトル映画祭では、映画の上映後にワンさんが登場して、質問にこたえるセッションがありました。

(監督はなんと食べかけの棒付きアイスクリームを片手に登場。溶けてぽたぽたたれはじめ。はやくそれ食べちゃって!と誰もが思ったに違いない。)

30代のワンさんは、パキパキした早口でエネルギッシュに質問に答えてました。


長編監督作品はこれが2本目だそうですが、貫禄たっぷり。

ルル・ワン監督は中国で生まれ、6歳のときにアメリカに移住。マイアミで育ち、ボストンで大学に行き、ロサンゼルスで映画のキャリアを積んだという完全なアメリカン・ガールですが、大学時代に中国に留学したときに「自分がアメリカ人としてEnoughでもないし、中国人としてEnoughでもないと感じて、その間で常に行ったり来たりナビゲートをしていた」と語っています。(The Farewell Director Lulu Wang navigates the spoilers of her own life)

この映画でも、本人に告知しないってアリなの?それはアメリカだったら犯罪なんだけど?と、自分が育ったアメリカの価値感と、家族の中国的判断の前で悩むビリーちゃんを軸に話がすすみます。

二つの文化、異なる価値観のあいだで育つ子どもたち。

うちの息子もそうだし、友人たちの息子や娘たちもそうだけど、どちらにも完全に属せないという、アイデンティティの問題は常につきまとうのですよね。

でももう、ひとつの文化の中でだけ生きていればいい時代ではないのだし、それはおおいにアドバンテージだと思ってほしいなと思います。

ナイナイ(お婆ちゃん)役の女優さんがとても素晴らしい。ちょっと八千草薫風のおっとりした方。中国のソープオペラの大物女優さんなのだそうで、監督がどうしてもこの人をつかいたくて、予算はないんだけどぜひ出てほしい、ぜひお願いします、と電話で口説き落としたら、私にもあなたみたいにアメリカに行ってる孫娘がいるから、協力してあげなくちゃね、 という理由で出演してくれたのだとか。

そしてそのお婆ちゃんの妹、おばちゃん役は、実際に監督のお婆ちゃんの妹なのだそうです。このおばちゃんもすごくいい味出している。

映像はとても丁寧で、ユーモラスで、あたたかい。ちょっと是枝監督の映画を思わせる。

「ユーモラスな要素は大切にしたかったけれど、ジョークにはしたくなかった」と、ワン監督はラジオのインタビューで語ってました。

この違いは本当に大きい。人を笑うことと面白がることの違い。
今のこの国では、それが完全に無視されていることが多くて憂鬱です。

ビリーは悩むけれど、誰もジャッジしないし、自分の価値観をおしつけようとせず、理解しようとつとめる。

素で真面目に生きてる人たちのおかしさがしっかりと優しく描かれてて、とても素敵な映画です。



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旬のいちじくとチキンウィング


いちじくが旬ですね〜。
そのままでもいいけど、バルサミコ酢をとろっとかけるとさらにおいしいと思う。
かけ方失敗。

このあいだ、グリーンレイクを一周したら湖畔のピクニックテーブルの上に立派ないちじくの木があった。早朝収穫に行こうかしら、と話したら、CTちゃんにたしなめられました。

だってきっと鳥やリスのほかにも狙ってる人が50人くらいいると思うの。

いちじくがある庭はいいなあ。近所でもあちこちに実りはじめてます。
いちじくが余っちゃって大変。取りに来て‼という情報は大歓迎ですよ。



先日、うちの息子が東海岸に行く前に、CT夫妻が壮行会を開催してくれた。
バラードダウンタウンのガストロパブ、Braming Cross。オシャパブです。


 「ダイナマイト・チキンウィング」めちゃうまかったけど手が汚れてたいへん。

わたしはメインにチーズたっぷりリゾットを注文しました。うまうま。

わたしはほとんどアルコールを飲まない(飲めない)けど、外で食事のときには、ビールやワインをほんのちょっとだけ飲みたいなあと思うことが多い。

本格的に飲む人(CTちゃんのように、ごはん食べながらボトル1本ふつうに空ける人。一方、わたしは家でワインを開けたらお酢になるまで冷蔵庫に入ってる)に言うと鼻で笑われてしまうのですけど、6オンスくらいの「キッズサイズ」のビールやワインがあるといいのになー。

がっつり飲みはしないけど、味見がしたい。一口だけ飲みたい。というお客さんはほかにもいると思うんだけどなー。いないのか。

最近は「シュラブ」を使ったノンアルコールのカクテルなども充実してきて、「水でいいです」というより少し肩身がひろがった感じですけど、きんきんに冷えたビールの一口目の「あーうめぇ!」というあの瞬間は、ほかのものでは代わりにならないですよね。ノンアルコールビールでもちょっと違う。

ともあれ、さいきんは完全に毎日毎食ぼっち飯なので。
近所にごはんを時々一緒にたべる友人がいてくれると、うれしいものです。食生活の幅も広がるし。

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2019/08/01

高幡不動尊 その2 古城址のあじさい、蕎麦と団子


高幡不動尊はあじさいの名所としても有名で、毎年6月は「あじさい祭り」が開催されます。


不動尊の境内の横は遠くからみるとこんもりした森の丘になっているのですが、これは高幡城という戦国時代の小さなお城のあと。

この山全体にあじさいが植えられていて、ちょっとしたハイキングトレイルになっています。

今年は行かなかったけど、去年の6月末に行ってみました。


ここをあじさいの名所として売り出したのはたぶん、わりと最近のことではないかと思うけど、とてもよいアイデアですよね。

可憐な風情のヤマアジサイから大玉のまで、ありとあらゆる種類のあじさいが咲いています。全部で約7,500株植えられているそうです。

武蔵野の雑木林の中で日陰が多いのも、あじさいにはよい環境なのでしょう。


そしてこの城址の山のハイキングコースのよびものは、あじさいだけでなく、ミニお遍路コースになっていること。

四国八十八ヶ所の霊場になぞらえた弘法大師像と、霊場の名前が書かれた札が立ってます。


山の高さは標高130メートルほどで、ぐるっと回っても小一時間ほどのコース。

しかし夏場は鬼のように暑くて、気温が高いと大汗かいて軽く修行体験&デトックスができるかんじです。

去年はそれほど暑かった記憶がないけど、数年前の猛暑の夏に行ったときは、うっかり下に厚手のキャミソールを着ていたこともあり(東京の夏の暑さにどんな格好をするべきか忘れていて、シアトルの夏仕様で出かけてしまったのです)全身汗だくになりました。


なぜか折り鶴をたくさん持たされている空海さん。
そのほかにも1円玉とか小石とか、なぜなんだ。
…空海さんがむっとしている顔に見えてしまうのですが。いらんわこんなもの、…なんて言わないかしら、弘法大師様。


いちばん空海さんらしい顔って気がした大師像。何番目か忘れました。

しかしやはりこのよだれかけと赤い帽子、似合わない…。

お地蔵さんじゃないんだし。

中には似合うお像もあり、新緑とは良いコントラストなのだけど、でも金剛杵を持っている人によだれかけは…どうなの。

空海さんも苦笑いしているような気がします。



「お大師様クイズ」も設置されてて、オリエンテーリング的に楽しめるようになってます。


頂上は本丸跡だといわれているそうです。あまりメジャーなお城でもなかったのでそれほど研究されていないようです。


コースはこんな感じ。
途中には狭いけど、ウマの訓練などをしていたらしい馬場跡という場所もあります。


 五重塔をみおろすところ。平安風の(つまり中国直輸入の美意識なのでしょう)赤が、新緑に映えますね。

新しいものだけれど、やはりこういう建築があると華やかです。

高幡城について、お城ラブな人たちのウェブサイト「攻城団」には(世の中には、じつにいろんなマニアがいるものですね)にはこうありました。

<高幡城の詳細は不明ですが、1590年(天正18年)の豊臣秀吉による「小田原征伐」の際には八王子城主・北条氏照の家臣、高幡十右衛門が居城して、北国軍の前田利家や上杉景勝の軍勢と戦ったと伝わっています。>

このサイトには「攻城」した人のコメントもあって、それぞれのお城ラブ感が溢れてて、専門的すぎてよくわからないところもあるけど面白いです。


お不動さまと護摩のほかにも鳴り龍、城址、あじさいのハイキングコース、新撰組、ミニお遍路オリエンテーリング、とほんとに盛りだくさんのサービス精神旺盛なお寺です。

あと、境内の入り口にある売店で「桑の葉茶」と桑の葉を練り込んだ「桑の葉うどん」を売っていて、毎回ここにいくとスティックタイプのを買ってきます。


参道を出て狭い街道(川崎街道)をわたったところにある「開運そば」でとろろそばを食べました。開運かまぼこつきだった。


不動尊境内の奥、本堂の横にはお茶室もあり、茶道教室やお茶会が開催されているので、着物姿のマダムたちがそぞろあるいていらっしゃいました。

この参道の商店街には、パワーストーンの店とか、団子カフェとか、ちょっと変わった方向に全力を注いでいるお店が並んでいて面白いです。


お蕎麦を食べたその足で、まんまと団子カフェにホイホイされるの巻。

ティラミス団子、みたらし団子、ラムレーズン団子など。
世界中をめぐりあるいたという店主が熱く語るメニューがすごく濃かった。


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2019/07/31

高幡不動尊 円仁さんと土方歳三


6月はじめに行った、東京・多摩の高幡不動尊金剛寺

いつも泊まらせてもらっている弟の家から近いので(電車で2駅)、帰国するとたびたび行きます。


そういえば、去年の7月に行ったときの写真もアップしていなかったので、まぜこぜになりますがその時の写真も。


駅を降りるとすぐ参道で、入り口はこんな感じ。これは去年の6月25日で、七夕の飾り付けがはじまったばかりでした。


こちらも去年。快晴で暑い日でした。

ここの不動尊はとても歴史が古くて、とても広く、いろんなものがあります。
境内の地図はこちら。


五重塔は平安時代の様式を模して昭和時代につくられたもの。昭和55年完成。
年に一度、春のお祭りのときだけ、この最上階まで公開しているそうです。


立派な仁王門は室町時代のもの。でも近年までは単層だったのが、昭和に二重の楼門として再建されたのだとか。
時代を経て飴色になった木材が重厚な貫禄。重要文化財です。


その仁王門のなかにいる仁王様。こちらも室町時代のもの。


昭和の修復工事の際に屋根を銅葺きにしたそうです。


その山門を入ってすぐの「不動堂」が現在、メインの不動明王像を配しているお堂で、ここで毎日、6回から8回くらい護摩修行が行われています。

これも仁王門とおなじく重要文化財指定。

これは横からみたところで、奥にある赤い派手なたてものはお札所。


こちらが正面。

 不動尊のサイトによると…

<慈覚大師(円仁)が東関鎮護の霊場として山中に建立しましたが、建武2年(1335年)8月4日」夜の暴風雨により倒壊したため、当山中興第1世儀海上人が現在のところに移建した堂で東京都最古の文化財建造物です。>

…とのこと。円仁さんは最澄さんのお弟子さんで、最後の遣唐使のひとりだったのですね。
ほとんどというか、名前しか知らなかった。円仁さん失礼しました。

円仁さんは、浅草寺の中興の祖でもあるそうです。へー!

この時代の唐にわたった僧侶の人の生涯ってほんとに半端ない。『阿・吽』を読んだあとではますますその波乱万丈が華麗なエモさをまとって脳内にくりひろがってしまいます。

円仁さんも、遣唐使として唐に行ったのにめざす天台山で学ぶ許可が下りなかったのでひそかに不法滞在して忍び込んだとか、1000キロ以上歩いて長安に行ったとか、超人的な活躍をしています。
そして54歳のときに帰国‼

それから日本各地で活躍するのだからすごい。

不動堂のはなしに戻ると、暴風雨によって山中(すぐ横の山)に建っていた建物が転がってしまったそうで、それを康永元年(1342年)山中より移建したとのこと。

四隅がしゅっと上がった屋根がとってもカッコいいお堂です。



その後ろには「奥殿」があります。この建物はもちろんあたらしいコンクリ製ですが、中に収められている仏像さんたちは古いもの。

平安時代の不動明王像と脇侍がこちらに安置されています。これも重文。

もちろん力強く厳しい表情ではあるのですが、まろまろとしたやわらかなラインの、優しさを感じる不動明王様です。脇侍がとても素朴でおもしろい。

護摩修行は最近つくられたニュー不動明王像にゆずり、すぐ後ろの奥殿からみまもっていらっしゃいます。

不動明王像にはひもがむすんであって、それに手を触れることでお不動さまと繋がれるというシステム。


ガラスごしにみられるのはここまで。

観覧料金(300円くらいだったかな?)を払うと中にはいって、コンクリの部屋ではありますが、つくづくとお目にかかることができます。

素敵な仏像なのでぜひ中での拝観をおすすめ。

この奥殿は展示室にもなっていて、ほかにも古い仏像や、室町から幕末までの貴重な文書がたくさん展示されてます。

新撰組の土方歳三ゆかりの地なので、それに関した文書もいろいろあります。



さらにその奥にある本堂、大日堂。
これも再建されたのは昭和57年〜62年の工事で。

安永8年(1779)に大火事があって境内のほとんどのたてものが焼失してしまったそうです。それ以来長いあいだ仮本堂のままだったそうですが、今はとても品格のある端正なお堂の姿が復活してます。

高幡不動尊ウェブサイトによると<新堂は鎌倉時代様式で入母屋造り、本瓦葺・内陣総漆仕上で材は尾州檜が使われています>とのこと。

この大日堂は別料金で拝観でき、「鳴り龍」天井があります。
龍の絵の下で柏手をひとつ打つと、ビョンビョンビョンと龍が啼いたように反響するという面白い構造。

同じ安永の大火事で焼けてしまったという「大師堂」も「聖天堂」も再建されたのは平成になってから。230年ぶりの再建だそうです。

本堂であるたてものが仮の形のまま再建されなかったって、江戸中期以降、このあたりは裕福な土地ではなかったのかな?お寺の力関係?
でも「関東三大不動」として、江戸時代をとおして参拝客がとても多かったはずなのですが。

今では境内の建物はみんなとても立派になってます。地下の涼しい無料休憩所もあるし。


これは、「聖天堂」の手前から五重塔を見たところ。去年の6月です。
全部新しい建物とはいえ、様式がつくる風情がありますね。


 たしか大師堂の入り口にいらした(うろ覚えごめんなさい)狛犬(獅子?)。さん。


戦闘系ではなく、優しそうな狛犬(獅子)さんで、波打つ豪華なカーリーヘアの描写がゴージャスで素敵です。


そして山門近くに立っている、まだ真新しい感じの土方歳三さんの像。

大河ドラマなんかでフィーチャーされるとしばらくのあいだは有名になるのでしょうけど、「なんで土方歳三がここにいるの?」と聞いている人もいたので、日野の出身だということはあまり知られていないのか。

土方さんの菩提寺はこの不動尊金剛寺ですが、墓所は別の場所にあります。

わたくしは中学2年生くらいのときに死ぬほどの土方歳三ファンで、司馬遼太郎の『燃えよ剣』を愛読して萌えていました。いりぐちは和田慎二のマンガ『浅葱色の伝説』だった。

大人になると新撰組に対する見方もかなり変わるのだけど、こういう命をかけて暴力を行使する派手な集団にティーン・エイジャーは萌えるんですよねー。

ほんとにいろいろある不動尊。ゆっくり見ると、半日くらいかかります。

長くなっちゃったのでパート2へつづく。


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棒状おやつのベスト3


このあいだ日本に行ったときに持ち帰ったなかで、3大おいしかったおやつたち。
1位から行きますと、王者はこの金色のかりんとう。

白金マダムMちゃんが銀座の「たちばな」という老舗でわざわざ買ってきてくれたもの。

日本3大おいしいカリントウのひとつなんだそうで(そんな御三家があったのか)、通販も卸もしてないので、このお店で買うしかないのだそうです。

まるで空気のように軽くて華やかでおいしゅうございました。

カリントウ大好きです。おなじみの黒糖のごつごつしたやつもおいしいけど、ふつうのカリントウが民芸家具だとしたら、このカリントウはカリントウ界のファインアート、やんごとなきお生まれのカリントウでございます。

シンプルでインパクトの強い朱色の缶の文字もデザインも素敵。


包装も、サザエさんのマスオさんが酔っ払って持って帰ってくるオミヤゲみたいなこの持ち手のある紐のかけかた。日本の食文化ってお土産文化でもあるんだなー。



第2席は、築地市場の駅前の露店で売ってたサンザシのドライフルーツ。「国産」てかいてあったけど本当かな。

500グラム強くらいで1,000円だったか、そのくらいでした。

サンザシって実は初めて食べました。
プラムのようなアプリコットのような甘酸っぱい風味でおいしい。
鉄分がレバーよりもたくさん入っているのだそうです。

しかしこのドライフルーツ、アメリカでは見かけたことがない。
英語名だとChinese Hawthornになるらしく、サプリメントとして果実を干したものは売ってるけど、この棒状に固めたのは見つけられませんでした。

そして第3位は、たしかカルディで買ったこれ。


ユーグレナってなんだろうかと思ったら、あの例の、地球を救うという「ミドリムシ」なんですね。

これはきなこに練り込んであって、きなこラブなのでツボなおいしさでした。

なにより体によさげで、罪悪感を軽くしてくれるおやつです(いいのか)。

というわけで、ベスト3はいずれもなぜか棒状でした。

ユーグレナがどれだけ流行っているのかしらないけど、日本では毎年なんか変わった食材が怒涛のように流行りますね。

タピオカドリンクが、いま、このタイミングでオシャレドリンクとして流行ってるっていうのがとても不思議。

ハワイでたしか15年くらい前に流行りはじめて、プチプチ系ラバーとしてはかなり感動したのだけど、そのときも決してオシャレな飲みものではなかったし、今でもぜんぜんオシャレなポジションにはないと思う。

タピオカドリンクっていうと、ティーンエイジャーが集まってきゃぴきゃぴしているチャイナタウンのちょっと床がベタベタした店って印象なんだけど。

東京のタピオカドリンク店たちは写真で見ただけだけど、なんだかキラキラと洗練されてます。

このなんでも小綺麗にしてしまう力はいったいなんなんでしょうか。
それがたぶん、日本の底力なのでは。なんてね。


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