2017/12/21

溺れる日のゴボウせんべいとシナモンロール


東京にひっこしてしまったCTちゃんが、いろいろはいったハコを送ってくれた。うれじいいいい(`;ω;´) これウマすぎる。ゴボウ煎。息子には一個もやらずに食べちゃった。

これに、猫ママにゃを子さんからいただいた一保堂のほうじ茶で、今日はひととき命を救われた思いなり。


なんだか先週から先が見えませーん。今日はこんな感じ。

「ちょっとこれ木曜までお願いねー?」といきなり振られたメールに、お金に目がくらんで「あいよー」とむざむざ答えてしまい、気づいたら鼻先まで水につかっていたのに、さらに風呂桶一杯分のごま油を自ら投入してしまったというような状況である。

これが従業員ならブラックな訴訟ものである。
自業自得なので誰にもハラを立てることができません。


やさぐれて散歩に出れば、町はクリスマスなのである。

今日ひとつ原稿を送ったら、
「ありがとうございました。それでは楽しいクリスマス休暇をお過ごしください♪」と いうメールがかえってきた。丸めてどこかの暗い沼に捨てたい気分。


そして家の中にも浮かれている人が。
カリフォルニアからカノジョが帰省中で、いつもよりテンションが200度くらい上がっている。



ものすごく時間がかかるシナモンロールなのだそうです。



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2017/12/17

ピーナツバター&アップルとレプリカント再び


ある日の寒そうな空。

期末の翌日から、また終わりの見えない闘いがだらだらと続く。



りんごをたくさんもらったので、メリケンキッズのおやつの定番、ピーナツバター・アンド・アップルばっかり食べている。

最初に見たときは、りんごに何ということをするのか!と思ったのだったが、意外とピーナツバターのこってり感と薄い塩味がりんごに合うんですよね。



ところでまたもやブレードランナーなんだけど。

山形浩生さんのブログにブレードランナー2049の批評がのってました。

ほかの批評は誰のもまったく読んでないけど、そうか、

「前作を意識しすぎ。前作と関係ないところは、とてもいいのね。でも前作とつなごうとする部分が非常に苦しいしくどい。」

というのは、みんなやっぱり感じてるんだなー。そういうレビューが多いんだそうです。

(以下ネタバレしますよ。山形さん、どうでもいいけどぜーんぶバラしたあとでブログの最後に「ネタバレ気をつけて」ってどういうことよwww 映画見る前にあのレビュー読んでがっかりする人はいないと思うけどさ)



それでね、あの最後の巨大ジョイちゃんとの邂逅の場面は

(引用)
特にジョイの部分はよくて、いろいろあって彼女が破壊されたあとで、街頭CMの巨大なジョイの映像が、Kに話しかける。そのときに使われるせりふは、最も親密だったはずのジョーという名前も含めて、Kと関係を築いていたはずのジョイとまったく同じ。 それは、Kにとってどういう意味をもつのか。ひょっとしたらそれは、単純に自分のジョイちゃんを思い出す契機だったのかもしれない。でもひょっとしたらそれは、「自分の」ジョイだと思っていた存在、それが自分だけに向けて言っていると思っていたせりふが、結局はAIのパターンでしかないことを認識させられる悲しい瞬間だったのかもしれない。だからこそ、あの瞬間にKの決意のすべてがある。かれはそこで(革命軍の指示にさからって)デッカードを助けようと思う。自分にとっての大義、生まれてきたものには魂があるのだという考えに奉仕するべく。
(ここまで)

と書かれてました。

あー!そうか!
「「自分の」ジョイだと思っていた存在、それが自分だけに向けて言っていると思っていたせりふが、結局はAIのパターンでしかないことを認識させられる悲しい瞬間だったのかもしれない。だからこそ」
ああ、これこれ、これがわかりたかったんだよね。こうやって書いてもらうとすっきりした!さすがだわ。ありがとうございます!

わたしはKにとっての「大義」は、たとえウソであっても自分の体験であったと思う。
その「パターンでしかない」生が、自分にとっては、そして誰にとってもかけがえのないものだってことが「大義」だったんじゃないかなと。

「生まれてきたものには魂がある」って、まあそういうことか。

でも、消化できないモヤモヤした体験を映像でハイ、って見せてくれる監督はさらにすごい。

あの場面はこの映画最大の山場でしたよね。
切なすぎ。
あの場面のためにこの映画はあったといってもいいのではないかと思う。

勝手な思い込みではあるけど、そういう、ぎゅぎゅっとすべてが詰まった場面がひとつある映画って忘れ難く、道をあるいてても思い出しただけで泣けたりする。
最近では『 レヴェナント 蘇りし者』の廃墟の教会のシーンがいつまでたっても号泣殿堂入り。

『ブレードランナー2049』、あんまり評価は高くないみたいだけど、わたしは『メッセージ』よりこっちのほうがずっと好きだけどなー。
Netflixに来たらまたゆっくり観てみよう。いつの日か…。

しかし山形さんってどういう頭の構造をしているんでしょうね。

読書と翻訳のスピード!
メモリにしたら30倍くらい違うんだろうなあ、わたしの頭にはいってるやつと。それで国際援助関連とかの本職をお持ちなんだから、ほんとに鼻持ちならない人ですわ!もしかしてレプリカントかも。

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2017/12/16

溶けるブッダと赤福と、未確認飛行物体が!


一部改装してオシャレになった近所のスーパーマーケットで発見。

BEEWAX BUDDHA。

こっこれは…。「ブッダ」じゃなくて「ほていさん」だと思うが、しかしそれにしても…。ロウが半分溶けているところを想像すると戦慄が。


猫父Pさんにいただきますた!!
ほまれの赤福!


美しいです。

幸せのひととき。
ごちそうさまでございました。

伊勢って行ったことがない。来年行けるかな。行けるといいな。

ところで奥様。

今日のニューヨーク・タイムズのトップ記事をごらんになったでしょうか。

米国防総省が年間2200万ドルの予算でUFO研究をしていたというのが明らかになったという報告です。


サンディエゴ上空で米海軍の空母ニミッツの戦闘機パイロットが 遭遇したというビデオが公開されてます。
これー、まじで!
「ムー」じゃなくてニューヨーク・タイムズのサイトに載ってたんだよ!
NYTを装ったとんでもサイトにリダイレクトされてるんじゃないかって2度見しちゃった。

これ日本でも放映されてるのかな。NHKでも放映するのかな。

「 おおー、たくさんいる!」
「風速120マイルに逆らって飛んでるぞこいつら」
「見ろ!回転したぞ!」
というパイロットの会話が録音されてます。

このプロジェクトは2007年から2012年の間だけ予算がついていたのだそうで、今は正式な予算枠はもうなくなったけど、まったくシャットダウンされたわけではなく、なんとなくウヤムヤのうちにCIAと軍との協力のもとに細々と続いているそうです。

そしてびっくりしたのが、この予算を通したのが、国防予算の委員会にいたハワイ州のダニエル・イノウエ議員と、アラスカ州のテッド・スティーブンス議員だったってこと!

議会を通さず、「ブラックマネー」として予算を確保したらしい。
お二人ともそのあと数年して亡くなってます。この二人がいなくなったので予算がつかなくなったのでしょうか。

スティーブンス議員は、空軍のパイロットだったときに、なんだかわからない物体に上空で何マイルも追い掛け回されたことがあり、それで話が早かったのだと!

「ちゃんとした予算をつけて調査するのは国防のため」と考えている人はかなり多いようだけど、ちょっと頭がおかしいと思われてしまうためか、米国ではなかなか進まない一方で、ロシアとか中国はかなりUFO研究に予算を出してるんだって。

実際に空軍機や海軍機のパイロットが目撃してたり記録してるものがなんだか説明つかない事例がそんなにあるなら、トンデモの烙印を押していないで予算をつけるべきでしょうねえ。
『Xファイル』がリアルになっている。21世紀だな。なにしろこの国の大統領がアレですからね、なにが起きてももう驚かない。
来年はトランプとエイリアンのツーショットが見られるかもね。わたしたちはみんな夢を見てるんでしょうか。


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2017/12/15

謎すぎる勘違い


おわたー。試験はおわりました。
8時半開始で、イーストサイドからバスで行ったので、6時前に起床という、わたしとしては非常に珍しい事態。
猫たちにごはんをあげて7時に家を出るころも、まだうっすら暗かった。
暗いうちにごはんをもらった猫たちは
「なになに、一体何が起こったの?」
とウロウロしてました。

でもキャンパスからこんなおめでたいタコマ山AKAレーニア山がみえました。
早起きは3文のトクだねー!たまには朝、外に出るもんだ。

さて、誰も知りたくないと思うけど今日でた問題(8このうち5こを選択)は、

アルフレッド・キンゼイ、1948
ジャクソン・ポロック
パット・ブーン、1950年代
Strategic Hamlets, 1962
Summer of Love, 1967

でした。選ばなかった3つは
Grace Metalious, 1956 (知らん誰だっけ)
Barry Goldwater, 1964
Lownes County Black Panthers, 1965

そしてエッセイが(4つのうち2つを選択)
「なぜあれほどたくさんのひとがウッドストックに集まったのであるか?」
と、
「participatory democracyについて述べよ」
でした。

あとの2つは
「イライジャ・ムハメドがマルコムXをネーション・オブ・イスラムから追放した理由をのべよ」
と、
「1960年〜1972年の間に公開された重要な映画のうちひとつについての批評」
 でした。映画評はとてもじゃないが20分ではかけないし、ネーション・オブ・イスラムの部分は手が回らなくて捨てたので、知らなかった。

ニクソンとかウォホールあたりが出るとふんでたのにー。

リンドン・ジョンソン大統領も一個ぐらいは出るかと思ったら完全スルーで、まさかのキンゼイ。40年代じゃん!

 学生運動の組織の名前(Students for Democratic Society)が合ってるかどうかどうしても心配で、書かずにお茶をにごしてしまった。 合ってた…。残念。

そしてなんと、テストの制限時間110分をどういうわけか、1時間50分じゃなくて2時間10分と勘違いしておったのでござる。

あと20分あるー、とのんびりとサマー・オブ・ラブについてえんえん細々と書いてたためにエッセイの見直しがほとんど出来なかったという…。
文法は間違いなくボロボロ。

我ながら期待を裏切らない見事なアホウぶりで、もうあいた口がふさがりません。
何この人。 1時間は60分ですよ!

ほんとうに自慢じゃないけど、全財産が入った財布を旅先でひょいっと置き忘れたことが覚えている限りで3回はあるし、ひとの靴を履いて旅に出てしまったこともあるし。
靴の履き逃げ事件のあと、 友人レイコさんが主宰する「サザエさん倶楽部」に、無条件で入れてもらったのだった。

間違ってもクライアントさんがここをみてないといいけど。こういう性格だから、仕事のときは3重4重に指さし確認してるんですよ!

落第はしてないと思うけど(・_・;)。
成績はいままでで最悪かもしれないけど、まあこれが実力ということだな。

でもともかく、面白いクラスではありました。やっぱりすごいな60年代。
なんとなく知ってるつもりでいて実はなにもよく知らなかったことにようやく気づいたというか。
そういうことって無数にあるよね…。


試験用の「Blue Book」。これに答案を書くのです。
もう使うのもこれが最後かしら。来学期(冬学期)はオンラインのクラス。春学期はまだ未定。

そして、試験は終わったものの後回しにしていた仕事や用事がいろいろとたまっているので、ちっとも解放感がないのだった。こんなに解放感のない期末は初めてだ。



猫との日々もとりあえず明日までで、またおうちに戻ります。




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2017/12/13

天気のせいじゃありませんでした。


師走ですねえ。

暗くてやる気がでねえ!と叫んだら、先週はずっと雲ひとつない快晴だった…。

しかし、だからはかどったかというと…。もうしわけございません。天気のせいじゃありませんでした。

日が暮れるのが早いです。午後2時を過ぎればもう夕方の気配。
この上の写真は午後3時半くらいです。イーストサイド某所。水はワシントン湖。

シアトルにきて8年以上たつのに、まだこの冬の日暮れの早いことには毎年びっくりしちゃう。冬時間だととくに。



夜の「レッドスクエア」とスザロ図書館。 これで5時半頃だよー!

てくてくと、期末レポートを提出にいってまいりました。

なんかTAが80人以上をひとりで担当しててそれは気の毒なんだけど、アサインメントのグレードをなっかなか返してくれなくて、ちょっとイラッときておった。
でもそれより1200ワードのペーパーを書くのに死ぬほど時間がかかる自分の能なしさ加減がもっと無念。

もうひとつの試験のほうが点数配分も高いし単位数も多いのでもっと時間を投資すべきなんだけど。
でもそうやって冷静に計算どおりに動けるようなら今頃こんなところでのこのこ学校に行ったりしていないのだった。

「アメリカの60年代」は試験のみ。
シラバスをよく見たら、中間試験の2倍の配点だった(号泣)。当然多いのよね、範囲も。

講義ノートが役に立たんし!
センテンスの途中で書くの止めるな!と自分に言いたい。
「このために:」「この結果影響を受けたのは:」で止めるなよ!


ジョンソン大統領の似顔絵だけはちょっと良く出来てた気がする。しかし役にたたーん。
高校生か!

試験は木曜朝です。落第しないように、念を送ってくださいね。

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2017/12/11

日本人初のハリウッド大スター


今回のソイソース「たてもの物語」は、シアトル・ダウンタウンのバナリパを紹介してます。

写真は夏に撮ったもので、季節感がなくてすみません。

ソイソース、Issuuを使ってオンラインでも見やすくなってます。
よろしければぜひご覧くださいませ。

コラムで紹介しているとおり、このビル、「ザ・コロシアム・シアター」というサイレント映画時代の豪華絢爛な映画館だったのですが、1916年1月のオープニングを飾ったのは、セシル・B・デミル監督の『The Cheat』。


早川雪洲が悪役の日本人を演じて大人気スターになった映画で、サイレント映画の傑作といわれてるそうです。


愛人にしようとした白人女性に、自分の所有物というしるしに焼きゴテをあてるという、もう実に悪辣で残虐非道な金持ちの役です。

しかもその焼きごてが「鳥居」のマーク!(「トリ」という謎のファミリーネームで、どうやら鳥居が家紋らしい)

白人の財産や女性を食い物にする黄色人種という、20世紀初頭の人種偏見をそのまんま反映したステレオタイプなキャラクターだったのですが(ユダヤ人のステレオタイプでもありますよね)、このクールなマスクとセクシーさが白人女性の間で人気爆発、ルドルフ・ヴァレンティノと並ぶエキゾチックな大スターになったそうです。(バイ・ウィキペディア情報)

ちょうど、アジア人の移住を実質禁止する移民法が制定されていく頃だというのは皮肉ですが、とにかくものすごい人気で、アメリカ中でセッシュウ・ハヤカワを知らない人はいないくらいの勢いだったらしい。



雪洲が出る映画は、白人女性のファンはそわそわとおめかしして観に行ったという話もあります。

ちょっと気味悪いけどエロっぽくて目が離せない感じは、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジョニデみたいな存在だったのかしら?ちょっと違うか。
むしろアニメの美形悪役キャラのようでもある!

イロモノぎりぎりの色男。
やばい人。異世界の人。というアンタッチャブルな存在だから、ますますゾクゾクしたのかも。

早川雪洲って名前くらいはさすがに聞いたことあったけど、どんな人だか、ほとんど知らなかった。

20世紀初頭にこんな超弩級の日本人スターがいたんですねー。実生活の女性問題でもいろいろ大変だったみたいですが。

アメリカ映画界を追われてパリに移住するきっかけになったのが、白人女優との間の不倫で子どもができたことだったというのがなんともいえん。
後年、パリに移住し、長いブランクのあと『戦場にかける橋』に出演したときにはハリウッドの大御所たちが大歓迎したんだとか。

雪州は1907年にシアトルからアメリカに入国してるんですね。シアトルってなにげに、アジアからの移民にとっては太平洋の玄関だったのね。



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2017/12/08

邪悪なようで役に立つケモノを手に入れる


寒そうな空だと思って外に出たら、霜がおりてました。


朝早く外に出る習慣のないぐうたらな生活をしているので、いつから霜が降っているのか知らない。



ところで! この間大学のブックストアのレジのところで見つけたこの子!

99セントでした。

一見すると、まるで天使がラッパを吹くと封印が解かれて地の底から出てくる黙示録のケモノのちょっと残念な親戚みたいな、邪悪なんだか間抜けなんだかわからない生きもの(長い)のようですが、実は、とても役に立つ子なんです!



ほらっ!

この間から、ちょっとこうやってデンワを傾けておいておくための簡単でコンパクトなグッズがないかな。とずっと探していたんですよ。

ただ問題はこの子をいつも持って歩くのかってことだ…。
「簡単でコンパクト」ではあるんだが…。


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