2017/08/04

煙霧の日没


  今日もまだカナダの山火事の煙が去らず、シアトルの空は盛大に霞んでいます。


お天気アプリを見たら「煙霧」って、いままで見たことない天気になっている。

英語ではなんなの煙霧って?
と、英語版を見ると、
単に「スモーク」でした。

煙のおかげで、連日ものすごい夕日が見られます。


今日は日没時、フィニーの丘の上まで散歩。


道路がコミュニティ菜園になっている坂道。
ここはオリンピック半島の山々がよく見える展望スポットなんだけど、今日は煙霧で山の姿はまったく見えず。


線香花火の先っちょの火の玉のような夕日でした。


ズームにすると(iPhoneカメラ)、絵文字みたいなことになってしまった。
とても写真とは思えないけど、撮ったままです。


見えない山の後ろに日が沈んでいくので、火の玉がだんだんとパックマンみたいな形になって小さくなっていく、シュールなかんじの日没でした。

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2017/08/03

変わる町、犬猫階段、ヤギ


うちの近所(シアトルのバラードという地区です)を歩いているとやたらに目につく、この黄色い建築予定の立て札。

前にも何度か書いたけど、こういう広い庭のある古い木造の家がどんどん取り壊されていて、


こういう光景がいたるところに。同じブロックで4軒くらい同時に工事中のところもある。

そして建つのは、こういうミニマリスト風の四角いハウス。



色もデザインも、番地の数字のフォントまで良く似てる。

うちからバラードのダウンタウンに行くのによく通る道にあるこのおうち。


犬猫の階段が以前からすっごく気になってたのだけど、昨日通ったら、以前はよく手入れされていたお庭がすっかり茶色になっていて誰もいないっぽかった。ここもデベロッパーに売れてしまったのかなあ。

古い小さな家の庭に花やら野菜やらがたくさん茂っていて、舗道まではみ出ているのがこの辺の住宅街の魅力なんだけど、新しい家が建て込んでくると木も緑も少なくなって、景色がどんどん変わりつつあります。

人と車はとても増えた。路駐している車の数が2年前に比べて確実に増えてる。

きのうはうちの前の通りでSUVが横転して、消防車数台が来る騒ぎに。
ちょうど通りかかったら、消防士が車の一部をこじあけて運転してた若い女の子をひっぱり出しているところでした。

路駐していた車にぶつかって、その勢いでひっくりかえったのだとか。ひぇー。
スピードが出せるような道じゃないんだけど…。



ところで、バラードのダウンタウンのにはこんなものも売っています。

 Ballard Consignment Store (委託で中古家具などを売るお店)のウインドウ。
ここの店は通るたびに何かしら、インパクトの強力なものが目に入る。

この山羊(マウンテンゴート)は、2000ドルなり。岩もついてくるみたいですよ。
オリンピック半島の山にもいる子です。
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2017/08/02

山火事、サメの嵐、からすの子ども


今日(水曜日)の夕日。
日没は8時40分。

シアトルは今週、まれにみる暑さで、今日の最高気温は華氏91度(32度C)。
いつもは夏の暑い日でもせいぜい華氏85度(29度C)どまりなので、90度を超すと「Excessive Heat(異常な暑さ)」とかいってみんな騒ぎ出します。

今週は郊外で華氏100度(37.7度C)を超える予報も出ていて、そうするともうシャークネードが来るみたいなさわぎ。


きのう、友人MんちでSi-Fyチャンネルをつけたらシャークネードマラソンをやってて、『Sharknado 2 The Second One』をつい観ちゃったよ…。
サメたちがニューヨークに降りそそいでいたよ。地下鉄もサメとワニに襲われてもうそれはそれは大変そうだった。

『シャークネード5』が公開されるので、その記念マラソンだったらしいです。
ていうか「5」までできているのかい。

『Sharknado 5 Global Swarming』 って。(グローバル・ウォーミングにかけて「グローバル・スワーミング」っていってるわけですね。馬鹿すぎる。日本語タイトルは何てつけるかな。)

万里の長城もサメの嵐に襲われるそうですよ!!!

みんなどれだけ好きなの、サメの嵐が!
予告編ではNBCの『TODAY』のお天気おじさんアルがチェーンソーを振り回してサメを叩き切っていたよ。 『2』にも、アルとマット・ラウアーが本人役で出てきてた。

「では、ニューヨーカーはどのように気をつければいいでしょう」
「窓に近寄らないことですね。キバのある嵐なんですから」

違う、サメの話をしたかったんじゃなかった。



今日はめずらしく、高曇りというのか、雲がないのに霞がかかったように白っぽくて、水蒸気の多い日本の空みたいだなあと思っていたら、カナダの山火事の煙が流れてきてるのだそうです。へえ〜。

だから今日の夕日はいつもの数倍ドラマチックな色だったのね。

いつも吹いている海風が入ってこないから煙が滞留して、そのおかげで熱が閉じ込められて暑くなるそうだけど、今日は午後も良い風が吹いていて、過ごしやすかった。


そんな空を背景に、今日もからすの親子が。

子どもの見分け方がわかった。同じ大きさをしていても、からすの子どもはいつも口があけっぱなしだ。


「腹減ったよ、かあちゃん」の意思表示なのでしょうかね。
母はみてみぬふりのようです。

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見たことある都市



いつまでニューヨークにいるつもりやねん、と自分でもつっこみを入れたくなりますが、帰ってきたのはもう1か月以上前です。

11日間のニューヨーク。
仕事はあんまり進まなかったけど………楽しかった。

6月末でも相当蒸し暑かったから、今は相当暑いんだろうな、とお天気アプリを見たら、そうでもなかった。今日は28度Cだって。
今週はシアトルのほうが暑いです。今日は32度C。

ニューヨーク最後の日は、2日目のメトロポリタン美術館をあとにしての、セントラルパークをとことこと横切って、別行動だったマダムMと自然史博物館の前で合流しました。

時間がなくて行けなかった自然史博物館。ここでもエジプト展をやってました。

やっぱり巨大。威圧するような建物だった。
建築の大きさというのは、その場に行ってみないと実感できませんね。

特に私が今まで住んでいたのが、ホノルルにしてもシアトルにしても、アメリカの中でも一番新しく、20世紀初頭には完全な辺境だった都市なので、ニューヨークのこういう建物群がその時代の「お手本」だったんだー、というのが実感できました。

たとえばシアトルのスミスタワーとか、キングストリート駅とかを作った建築家や施工主の心にスタンダードとして描かれていたのは、ニューヨークとか東海岸のこういう巨大建築だったんだなあ、というのが、ようやくのみこめた気がする。



自然史博物館の前のルーズベルト大統領像。
インディアンを従えてます。下にね。
「俺についてこい」って西の地平線を見据えてる感じ。
この人の時代はまさに、アメリカが太平洋で存在感を本格的に誇示しはじめたとき。

この博物館が舞台の『Night at the Museum』(『ナイトミュージアム』)ではロビン・ウイリアムズがテディ・ルーズベルト大統領でしたねー。
あのルーズベルト大統領は可愛らしかった。


セントラルパークの貯水池。


Citi Bikeを借りて、セントラルパーク内の自転車レーンもちょっとだけ走ってみた。
爽やかでした。大満足。


10代から20代の頃、すっごくニューヨークに行きたかったんだけど、ついに果たせないまま、ハワイと西海岸というニューヨークからはとおく離れた場所に20年近く住んだあとで、初めて対面したこの都会。

これがなぜかとても懐かしく感じて、初めて行った場所って気があんまりしなかったのです。

 「わたし今ニューヨークにいるんだー。ほんとか?」とは何度も思ったけど、街の感覚は違和感がなく、むしろ「帰ってきた」って気がした。

米国のほかの都市、シカゴやサンフランシスコやニューオーリンズでこういう感じを受けたことはなかったんだけど。

前世で住んでいたんでなければ、数え切れないほどの映画やテレビで見たニューヨークの風景が無意識にくっきりとインプットされているせいかもしれません。



絵本のようにのどかな、夏のセントラルパークの風景でした。

秋のセントラルパークもいつか見てみたい!


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2017/08/01

ノイエ・ギャラリーの育ちの良いお猿たちと激うまトルテ


メトロポリタン美術館のすぐ近くに、ノイエ・ギャラリー(Neue Galarie)という小さな美術館があります。

クリムトやエゴン・シーレの絵があるこぢんまりしたギャラリー、とニューヨーク通のAさんにきいていたので、ここは是非行きたいと思い、2日目のメトロポリタンを早めに切り上げてこっちにも行きました。

ここは館内撮影禁止なので、上の写真のクリムトはメトロポリタン美術館のです。


外観の写真を撮り忘れたので、ギャラリーのサイトからお借りしました。
入り口にはドアマンがいてほんとに邸宅風。

邸宅を改造したほんとにこぢんまりしたギャラリーで、しかも改装中で1フロアしか開いてなかった。


この絵がありました。豪華絢爛。

ここの1階にあるカフェ・サバルスキーで、閉館後にマダムと軽いお夕飯。
ニューヨーク最後のごはんでした。

ザッハトルテが有名で、昼間は行列ができるのらしいけど、もう7時くらいだったので空いていた。


クラシックな店内。お客は白人ばっかりで、五番街の超高級アパートに住んでますみたいな感じのおば様がお金持ちオーラを漂わせておられました。

すぐとなりの席に座ってたのは中年女性2人とそのお嬢さんたち、11歳くらいかな。
ブロンドの可愛い子たちなんだけど、むっちゃくちゃお行儀が悪く、調子にのって猿のように店内を走り回ってウェイターに注意されていた。
お母さんたちは別荘の話に夢中で一向おかまいなし。

こういう子たちがあと数年すると『ゴシップガール』 のお嬢ちゃんたちみたいになるんだよきっと。


アボカドと蟹のサラダにいたしました。
美しい。がお味はごくふつう。 クラシック。


 奥に写ってるメキシカンのおっちゃんのウェイターは機嫌が悪く、「お前はここに何しにきたのか」というような態度でじっと見るのである。
この人はココに立っているのが主な仕事らしかった。

サーブしてくれたウェイターの兄ちゃんは愛想がすごくよかったけど。



トルテは何種類かあって、これはラムの効いたもの。なまえは忘れました。マダムMと山分けにしましたが、甘さ控えめで濃厚で、本当にうまかった〜〜〜〜。

これまでの人生で築いてきたチョコレートケーキとは何かについての考えを根本から改めたくなるくらい、美味しかったですよー。

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2017/07/31

お尻コレクション、マンティコア、飴屋


メトロポリタン美術館、閉館後は観光客が難民のように群がり、大道芸人がエンターテイメントにやってくる。


 メトロポリタンの美しいお尻たち。悲劇の家族のお尻。


くまの家族のお尻。アメリカ館のカフェテリアのところ。
2日連続で、このお尻を眺めながら休憩した。


でもやっぱりナンバーワン美しいお尻はペルセウス。


カレーの市民たち。


大きな手が迫力です。

18世紀のオーストリア製「マンティコアの像」。

ビートたけしに似ておる!

マンティコアってなんだ?とGoogle先生に聞いてみると、

(以下ウィキペディア)

その姿は、体の色は赤く、尾はサソリのそれに似た形状で、そこに毒針があり(毒が無い代わりに矢のように飛び散る24本の棘と数がはっきりしているものや、太い1本というものもある)、それで相手を刺したり相手に槍のように投げつける。3列に並ぶ鋭い牙を持つが、顔と耳は人間に似ている。大きさはライオンぐらいである。走るのが非常に速く、人間を好んで食べる。

…だそうです。ふーん。しかしこのロココのマンティコアは、あまり凶暴そうではないね。



干支の人たち。

そうそう、秦の始皇帝陵で出土した武士たちも来ていました。
展示を見ていると、中国人のおば様から中国語で何か尋ねられ…わかりませんでした。

中国古代の鏡。

美術館は連続2時間が限度かもしれない。それを超過すると、なにかもうどこかがパンパンになって非常に疲れる。


1日半で、いちおう隅から隅まで歩いたものの、エジプトの部屋とかギリシャの部屋とかは文字通り通過しただけ。
モダンアートもアメリカ棟も、さーっと見るくらいの時間しかなかった。


これも有名な、1851年に描かれたロマンチックな絵『デラウェア川を渡るワシントン』。独立戦争の時のジョージ・ワシントンを描いてるやつです。

すんごい巨大な絵だった。今回のニューヨーク旅行では、19世紀のニューヨークの帝国趣味をじっくりとっくり拝見した感じでした。



そしてこちらは1893年にロバート・ブラムさんという画家が描いた『飴屋』。
1890年(明治23年)から1年半日本に滞在したという。



この時代のリアルタイムの記録をカラーで見ることってないので、これはちょっと新鮮で衝撃的でした。
飴細工やさん、わたしは実際見た記憶はないんだけど、うちの母が子どもの頃にはよくお祭りなんかに来てたそうです。

こういうおっさんが、吹きガラスのようにぷぅぷぅ吹いて飴を精巧な形に作るのだとか。
衛生的にはちょっとどうなのよと思うけど。

くらいついて見ている子守の子どもたち、爆睡する赤ん坊、牛丼屋、車屋さん。
うちのお祖母ちゃんもこんな感じで飴屋さんをかぶりつきで見てたのかもー。

こちらはゴヤの絵の一部。
鳥をかぶりつきでみる猫たち。


エル・グレコの部屋。

そういえば、12歳のクローディアは家出中にも「今日はこの部屋のお勉強をしましょう」て、弟と一緒にカテゴリー別に美術の勉強をしてました。

お尻とか猫とか変なケモノを見てよろこんでるおばちゃんとは違いますね。

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