2013/09/09

Fig Season




無花果の季節は初夏なのかと思っていたら、品種によってシアトルでは8月下旬から10月くらいまでが旬なのだそうです。

いちじく大好き。サラダにするか、そのまま切ってバルサミコ少々で。 山羊のチーズが合いますね。プロシュートと合わせてピザの具にしたり。


この間セントラルマーケットで、3種類の無花果が各1箱(1パイント)2ドル!という激安価格だった。まとめ買いすべきかどうか激しく迷った末、結局1箱だけ買って帰ってきたんだけど、翌週行ったらもう通常価格(今は1箱4ドルくらい)に戻ってて、がっかり。

無花果も家にあったら良いなと思う樹のひとつだけど、CTちゃんによると、昔からあるのは良いけど新しく無花果の木を家に植えると良くないことが起こるという言い伝えがあるのだそうだ。

無花果を植える人は、子孫が無花果を食べられるように不運を我慢するのだろうかー? 
どうしても無花果が食べたいお父さんが家族の反対を押し切って裏庭に植えて、お母さんの恨みをかったりするのだろうか。

 クリス・ヴァン・オールスバーグの絵本では、歯の治療の代金として、歯医者さんが特別な無花果をもらうのだった。

日本にいた頃は無花果ってそういえば食べものとして認識していなかったから、あの話を読んだときは「この上なく甘い香り高い無花果」って、へえ、て感じでぴんと来ませんでした。

なんだかちょっと妙な力がありそう、と思わせる果物なんでしょうか。



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2013/09/06

Chambers Creek Park



タコマの西側、閑静な住宅街のユニバーシティ・プレイスに隣接した Chambers Creek Regional Park (チェンバース・クリーク公園)。


ここです。

ピュージェット湾の一番奥まったあたり、小さな島が点在するお粥のように穏やかな海をちょっと高台から見渡せる、広々ゴージャスな眺めが気持ちの良い公園。 

島がぽこぽこある湾の眺めがシアトルのあたりとはまた少し違う風情で、ちょっと遠くに来たなという感じがする。

スコットランド風(よく知らないけど)のでこぼこした難しそうなゴルフコースをぐるりと囲む、舗装されたトレイルがあります。


トレイルの全長は、3.25マイル(5.2キロ強)。

丘の上から海面まで降りてまた上るので、けっこうな高低差があり、ちょっとしたハイキング並みの運動量です。自転車やスケボーの人もいる。



西に向かって開けているので、特に日没時の眺めがおすすめ。

遠くにはオリンピック半島の山並みも見える。

広いドッグパークも併設されてますよ。

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2013/09/04

水出しコーヒー



シアトルの夏はもうレイバー・デイをもって終了してしまったようで、今日は長袖でいいやって感じの摂氏22度。秋風が吹きはじめて、木の葉の色がもうちらほら変わってます。


お天気続きだった今年の夏に活躍してくれた、水だしコーヒー。随分前に器具を頂いたのだけど、1パウンドのコーヒーを一挙に使わなければならないというので使用を躊躇していた。

先日友人数人が集まることがあったので、初めて箱から出してきてみました。



Toddy Cold Brew というメーカーの、きわめてシンプルな道具。姿かたちは、なんだか病院で使うなにかの器具みたいに無骨でいかにもアメリカン。

なんでも、Toddさんという化学エンジニアの人が、ペルー式のコーヒーを飲んで感激して、同じ味が出せる製法を研究してつくったのだそうです。
そういえば、実験装置的なたたずまいでもある。

作り方も超シンプル。1パウンド(400グラム強)のコーヒーと水7カップを静かに順々に注ぎ、冷蔵庫で10時間以上放置するだけ。

これで、びっくりするほどまろやかなコーヒーが出来上がる。濃縮液なので、水で薄めてもお湯で薄めても、ミルクでカフェオレにしてもよろしい。

いれたコーヒーは2週間くらい保つみたいです。

これであのコピ・ルアックのような(飲んだことないけど)まろやかコーヒーがご家庭で簡単に。
そういえば、コピ・ルアックの偽物を発見する方法を、日本の博士が発見したそうです。コピ・ルアックの豆にいちばん顕著なのは「クエン酸」なんだそうです。研究がすすめば、ジャコウネコの手(じゃなくて腹)を借りずに、すごいコーヒーが飲めるようになるのかも。




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2013/09/02

できなかった原発


Aberdeen のもう少し東、Elma という町のちょっと手前あたりに、「できなかった原発」がある。

最初にこの2基の冷却塔を見たのは飛行機の上から。えっ、シアトル近郊に原子力発電所があるなんて聞いてないよ??? と慌てたのでしたが、これは、70年代後半に建設が始まったものの、資金がショートして80年代前半に事業が廃止になり、結局原子炉に火が入ることはなかったという、幻の原発なのでした。

 なぜ30年たった今でも冷却塔がそのままかというと、取り壊す資金もないから。

そして、社屋や下水道や電気なんかのインフラは8割がた出来ていたので、民間会社が買って、今ではビジネスパークとして売り出し中。小さいハイテク会社がいくつか入居しているらしいです。

映画の撮影に、軍や消防士のトレーニングに、そしてちょっと変わった景色のオフィスビルに、といろいろな方面で売りだしています。


牛たちがのどかにねそべる後ろにそびえる冷却塔。 使われることがなくて、ほんとによかったです。


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2013/09/01

Aberdeen


Aberdeen は、Ocean Shores に行く途中に通る、Grays Harbor の湾が一番奥まったところにある町。

ハイウェイ沿いにはタコベルやKFCやらのチェーン店の看板ばかりがだだっ広い道の両側に並ぶ、全米どこに行っても同じ田舎の風景です。




ここはあの Nirvana 誕生の地なんです。



シアトルから車で約2時間、産業といえば廃れかかった木材業しかない、疲れきった表情の町。3年前に通ったときも、その半分ゴーストタウン化したような、あまりに不景気な町並みに、驚いた。

ここの町をしばらく見て歩いた後、タコマでご飯を食べたら、タコマがすごく洗練された活気ある都会に感じたくらい。


町の中心部に、開いてる店が半分もない。

けっこう歴史は古くて、20世紀初頭には木材の町としてシアトルにも負けないくらいの勢いで栄えていた町だったけれど、70年代以降、木材ビジネスの凋落とともに急速に元気がなくなってしまい、今に至る。

家々にも、町の全体にも、もう何をやっても無駄、みたいな深い諦め感がもう染み付いてしまっているみたいに見える。
 



Kurt Cobain のメモリアルパークもあるそうだけど、別に町の中に看板が出ているわけでもない。

「シアトル出身」といわれるニルヴァーナだけど、都会ではなくてこんな寂しい、やりきれないような産業町から出て来たんですね。

Nirvana の出身町だからそれ系の音楽がかかっているかというと全然そんなことはなくて、カントリーとクリスチャン・ロックとクラシック・ロックのラジオ局しかない。



湾の一番端にある木材工場。

町の中で活気が(遠くからでも)感じられたのは、唯一ここだけでした。


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2013/08/31

砂浜ハイウェイ


 Ocean Shores 滞在の2日目は、ますます灰色の曇天でした。



ホテルのすぐ裏からボードウォークを通って砂浜へ。
…だけど、と、
 

 ……と、


と、……遠い。歩いても歩いても、海に着かない。


波打ち際に着くまで、ホテルから徒歩10分以上かかりました!!(ゆっくり歩いたものの、それにしても)

まるで、砂漠。


凧あげをしている人。ビーチで遊ぶっていっても、凧あげか貝掘りくらいしか、することがないんです。


この広い浜を時々車が通過します。
ここは砂浜だけど State Highway (州道)なんだそうです。

観光客が入って来て車を砂地に停めてふらふらしている間に潮が満ちてきて立ち往生することが良くあるらしく、夏場は月間50台くらいの車がレッカー車のお世話になると、地元の広報紙に書いてあった。
(私もロングビーチで危うくその目に遭うところでした)



ここでも波間にペリカン部隊が。


波頭すれすれに飛ぶのは、魚を獲っているのかもしれません。


ほんとにカッコ良いですね。ペリカン、見直しました。


日本から津波のがれきが打ち寄せられているそうですが、ここでは何も見ませんでした。


カニがたくさん打ち上げられていて、波打ち際ではかもめのカニパーティが進行中。


このカップルは漫才コンビみたいで面白かった。


人間にはまったくフレンドリーじゃないビーチでも、よく見れば海の中は生きものでいっぱいなのですね。



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2013/08/30

あざらし銀座、ペリカン銀座


Ocean Shores の海岸。「海浜の海岸」である。



ここです。



深く切れ込んだ湾「グレイズ・ハーバー」は、発音の教科書に載ってる口の断面図みたいな形の地形で、上くちびるの先端が、Ocean Shores。

この辺で「ノースビーチ」というと、「上あご」で、「サウスビーチ」が対岸の「下あご」の部分をさすのです。

上あごの突端の、North Jetty という突堤に行ってみた。 


野鳥のサンクチュアリに隣あっただだっ広い土地が、最近どんどん開発されて別荘やコンドミニアムが次々建ってるもようです。

リタイアメント用の住宅も多いみたい。


草の生えた砂丘を越えると突堤とビーチがある。


しつこいようだが、これでも8月です。気候はマイルドとはいえ、海は鉛色。

やっぱり稚内より北だけある。
真夏でもハワイの海とは違って、まったくアンフレンドリーな海でした。



海に入って行こうとする意欲のあるのは小さな子どもたちだけ。


北国の海だなあ。



突堤には人びとがぼーっと座っています。向こう側は「サウスビーチ」。


湾の入口のこの海峡を、次々にペリカンの団体が通っていきました。

そしてあざらしも。 
30分くらいの間に、少なくとも5頭のあざらしが、同じ方向に通過して行った。


ワシントン州でペリカンが見られるとは知りませんでした。Brown Pelican(褐色ペリカン)たち。夏の間だけ、南カリフォルニアあたりからやって来る避暑のお客さん。

頭上を通過して行くところを見ると、ワシ並のサイズ。翼の差し渡しは6.5フィート、2メートル近くあるそうです。

ペリカンってどちらかというと3枚目な感じがしてたけど、飛んでる姿はカッコ良い。

Quinault とか、この辺のネイティブ部族にペリカンの話はあるのか、ちょっと探してみよう。


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