2012/11/11

Egg Chairs at the Airport


サンフランシスコ空港で乗り換え。

ゲートを降りたらいきなり、私の愛するエッグチェアが大量に置かれているではないですか。



こんなにイパーイ。

すごい贅沢~~。 赤いのと茶色いのと、数えなかったけど50個以上はゆうにある。
こんなエッグチェア密集地は世界中ほかにないに違いない。

50年代にデザインされた椅子が21世紀の空港に,、これ以上ないほど気持よく似あっているではないですか。 シャープな建物のなかで、このオーガニックな形がとっても心安らぐ。

若いお母さんが、エッグチェアに子どもを座らせて遊具のようにぐるぐる回して楽しそうに遊んでいた。
その向かいあたりから何か柔らかい音がするなと思ったら、木琴のような木の遊具がある子どものスペースだった。このスペースもとてもオーガニックな色と形(音や触感も)。


このターミナルはまだオープンして間もないようです。トイレもエコ・フレンドリーで、入っている店も気がきいたセレクション(オーガニックカフェ、ギャラリーショップ、地元産の食品を集めたワインマーケット、フローズンヨーグルト…。なんでも高いけど)。隅々までデザインが行き届いている。  

空港って気が滅入る雰囲気のことが多いけれど、ここはもう少しゆっくりしていきたいくらいの感じでした。 もちろんフリーWiFi 完備で、電源つきのワークデスクもあります。


サンフランシスコはお金の匂いがする。

行き交う人々もシアトルより何割かパリっとしていて、なんだかどこか張り切っている人が多い。
みんな、早口で語尾まではっきり話すのです。フローズンヨーグルト屋さんの兄ちゃんまでも。

ヨーグルト屋さんで前に並んでいたIT業らしい30代くらいの男の人は、ずっと電話でCFOへのプレゼン準備について熱く語っていた。

ここはアメリカの港区なんだなと思いました。



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2012/11/09

Virgin America


今回のサンディエゴ行きは、ヴァージンアメリカ航空を使ってみました。直営ウェブサイトで買ったら、往復230ドルくらいでした(サンフランシスコ乗り換え)。安いじゃん!

が。

久々に飛行機に乗るので、セキュリティで機内持ち込みの液体が3オンスまでというのをすっかり忘れていた〜。機内持ち込みにしようと思っていたのに、うかうかと化粧品や使いかけのムースなど詰めて来てしまっていたので、やむなくチェックイン。片道25ドルなり。ちゃりーん。


機内はWi-Fiつきですよ。んが、これも無料ではありません。お手元のコントローラーにクレジットカード読み取り機能がついていますので、すぐにお申し込みいただけます。13ドルなり。ちゃりーん。(たった2時間ほどのフライトなので購入しませんでした)

ちなみに映画も有料、8ドルなり。(もちろん購入せず)

といろいろオプションをつけていくとそれなりな値段になるかもしれませんが、チョイスがあるのは良いとも言えます。2時間のフライトで映画なんか見ることないし。

離陸前に流れる、シートベルト確認や不時着したときのベストのつけ方などの説明ビデオがシンプルなアニメーションで、すごく良く出来ていた。思わず見ちゃう。エンターテイメントの会社ですね。

シートで何が気に入ったって、座席の前についている、ちっちゃいポケット。こういう細かいものを入れておく場所が欲しかったのよ〜。これは嬉しい。

そしてもうひとつ、シートの下にある、電源!電話やラップトップを飛行中ずっと充電しておける。素晴らしい。

それから、音楽は無料でした(笑)。さすがにいろんなセレクションがあって、迷っている間に目的地についてしまいそうです。エイミー・ワインハウスがリハブには行かないわよと歌っているのを聞きながらシアトルを離陸。


お茶を頼んだら、もちろんティーバッグだったけれど予想を裏切って驚くほどおいしかった。Mighty Leaf というところのティーバッグでした。コーヒーは普通にいまいちでした。



 行きの飛行機から見えた丸い虹。読む本もPCも持っていったのに、飛行機に乗ると結局窓から外ばかり見ているのです。


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2012/11/07

サンディエゴ美術館


サンディエゴ美術館。楽しかった。


絵の好きな友人と行く美術館は、時々好き勝手なことを言いながらお互い自分のペースで見て歩くことができて(ここ重要)、すごく楽しい。
 

規模は大きくないけれど、結構見応えがありました。お散歩のついでに見るのにちょうど良いくらいの大きさ。ぐったり疲れるほど広すぎもせず。

奥のほうで「ドイツ表現主義展」もやっていた。
前にフライ美術館で見たときにも思ったのだけど、ドイツのこの時代の絵画ってほんとうにほんとうに、ほんとうに暗い。明るい南国の島を描いていてさえ、暗い。

やっぱりファシストの台頭する時代、戦争に突入していく時代をアーティスト達は感じ取っていたのに違いないと思います。



ところで、このおじさんはきっと、「極端に胴の短い人」ではなくて、「胸に飾りベルトをつけている人」なのだと思うよww。
 

この壁の色も良いのです。赤い壁の部屋もあった。 ポートランドの美術館も赤い壁と青い壁が印象的でした。オシャレ。


1655年のマーサ・スチュワート。下げてあるものは鼻眼鏡に封蝋キットというところが17世紀ですが、このまま「マーサ・スチュワート・リビング」に出てきてもよさそう。オランダ絵画です。 


 こちらに下がっているのは、キャベツ。…オランダ人はいったい何を考えていたのだろう。何か深遠な意味があるのでしょうか。


もっと謎な人、ヒエロニムス・ボス。こんな一見暢気そうなキリスト連行の図は見たことがありません。赤い人の袖を噛んでいるのは一体誰なのだろう。


インドの細密画。ものすごーーーくほっそい線です。髪の毛より細いってどういうこと?
鼻息でフッてしたらすべてがおじゃんになる仕事場を想像しただけでわき汗がでそうです。
そして地獄の人たちが、あまり悪そうでないのが良い。


階段の吹き抜けも素敵。
このあと、リモデルプロジェクトまっただ中のMotokoママの新居にお邪魔して、すんごく楽しい午後を過ごしました。

マハロ〜! 今度はバンクーバーの美術館に行こうぜぃ! 

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2012/11/05

バルボア公園


サンディエゴでは一日だけ観光できたので、スーパーママMotokoちゃんにつきあって頂いてBalboa Park (バルボアパーク)へ行ってきました。

夏だった〜。この日は日中30度C超え。しかしこれでも地元の人は「先週は寒かった」と文句を言う。


久しぶりに見るパームツリーや極楽鳥花、ジンジャーの花。懐かしい。


このパビリオンも含め、公園のビルはほとんどが1915年の万博の時にできたのだそうです。19世紀のかほりのする、優雅な金網のビルディング。


 ここはスペインな土地だったのだと思い出させる建物がずらりと並ぶ公園です。



アートギャラリーやスタジオがたくさん集まる一画。


 上の写真の右端の、一見モスクのようにも魔法使いの帽子のようにも見えるドームは、San Diego Museum of Man という奇妙なミュージアム。



ちょうど「Instrument of TORTURE (拷問器具展)」というのをやっていた。

…一瞬迷ったけれど、かわりにアートミュージアムに行くことにしました…。


美術館の建物。彫刻で埋めつくされた、こてこてのロマンチックな壁です。砂岩の壁は夕陽があたるとお菓子のような柔らかい色合いになりますね。「らくがん」を思い浮かべるのは、私だけでしょうか。


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2012/11/03

サンディエゴ


うわーもう11月だ(大汗。もう葉っぱがほとんど散ってるぅ。

先週はサンディエゴに行ってきました。American Translators Association の年次カンファレンスというのに行ってきたのですが、しばらーく会っていなかったサンディエゴ在住の友人にも会えて、とても楽しい旅でした。


カンファレンス前の朝食は、気持ちのよい屋外テラスでした。ずうううっっとご覧の通り雲ひとつない快晴の日が続いて、久しぶりに日光を思いきり吸収できた気がします。

カンファレンスの中身も面白かったので、いつか余力があったらまた別のブログでご紹介したいと思います。


ダウンタウンのホテルに泊まったので、会場まで2駅ほどトラムに乗って通いました。
優雅なスペイン風建築のサンタフェ駅(Santa Fe Depot)から出発。


乗り方がわからずにあわあわすること数分。

 シアトルのORCAカードのようなICカードか、1回限りのキップのどちらかを購入してから乗るシステムのようです。クレジットカードでもキャッシュでも買えます。ただ、ORCAのようなプリペイドシステムではなくて、1回分(2ドル50セント)か、または一日乗り放題券(5ドル)か、月決めパスのいずれかを選択。一日乗り放題のパスというのはグッドディールだけど、プリペイドもあれば良いのになと思いました。

でも、(シアトルのライトレールも同様ですが)改札もなく、車掌さんがいるわけでもなく、支払っているかどうかはノーチェック、自己申告制のようでした。

何割かの人はおカネを払わずに乗っているのではないだろうか…。それも予算に計上済みなのか。



キップを買ったら、トラムのドアについている緑のボタンを押すとドアが開きます。
さすがにサンディエゴ、どこに行っても必ずスペイン語が併記してあります。




トラムはぴかぴかで良くお掃除も行き届いています。

国境のすぐ手前まで行く線もあります。朝、南行きの「オレンジライン」に乗っていたのは、(途中のコンベンションセンターや大型ホテルのカンファレンスに向かうと思われる人のほかは)ほとんどがヒスパニック系の人々でした。


夜、ホテルの周りを歩いていたり、友人の車に乗せてもらってハイウェイを通過中に思ったのだけど、サンディエゴって、住宅街もダウンタウンもハイウェイも、全体に街が暗い。目がまた悪くなったのかと思ったくらい、暗かったです。

それともシアトルが明るいのか。 シアトルでは最近住宅街の街灯がLEDの白色灯に変わって、東京並みに明るくなっている気が。
 


今回はあまりフリータイムがなかったので、カメラも持って行きませんでした。
でもはっと気づくと電話カメラで写真を撮っているのでした。



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2012/10/25

峡谷にて<イエローストーン5>


イエローストーンには峡谷もあります。

その名も「イエローストーンのグランドキャニオン」 て、それはやっぱりちょっと言いすぎではないだろうか。


滝もあって滝壺の近くまで(真下ではない)階段で下りていくこともできます。


この階段、降りるのはいいのだけど帰り道に登ってくるのは、けっこうきつかった。



グランドキャニオンはちょっと言い過ぎだと思うけれど、でもグランドな峡谷ではあります。
コロラド川がゆっくり削って作ったグランドキャニオンとは違って、イエローストーンの谷はまだ若い。60万年前の大噴火の堆積が削られて出来たそうです。

鮮やかなピンクのグラデーションは、マグマが急に冷えて固まった「流紋岩」。かたくてざらざらした岩でした。いろいろな色が混ざっているのは、岩になった後もここで火山活動があった証拠なのだそうだ。


夕陽があたる時間は、格別に素敵な色になります。


この時、公園の真ん中へんで山火事が燃え盛っていて、キャニオンのあたりは煙が流れて来て不気味な光景になっていました。 空は晴れているのに夕方のような光の加減。

山火事も自然のサイクルの一部なので、すっかり消してしまわずに、あまり燃え広がらないようにコントロールをするのだそうです。


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2012/10/22

川の天然露天風呂<イエローストーン4>


20世紀はじめ頃のワンダーランド旅行客たちは好き勝手に間欠泉にハンカチをひたしたりしていましたが、21世紀のイエローストーン国立公園でそんなことは全然許可されていません。温泉も間欠泉ももちろん、遠くからながめるだけ。

でも広大な公園に一カ所だけ、温泉に浸かれるところがあるんです〜!



北のゲートのルーズベルト・アーチをくぐって、川沿いに数分坂を登ったあたり。Boiling Riverというそのまんまなネーミングの温泉の川と、 Gardner Riverという冷たい普通の川が合流する場所です。

ガイドブックなどでもあんまり宣伝されていませんが、知っている人は知っていて、昼間はかなり混雑してます。
 駐車場から5分くらい川沿いに砂利道を歩くと、ほかほか湯気をたてている川が見えてきます。


 水浴が出来るのは夏期は朝5時から午後9時まで(夏場の日の出から日の入りまで)。「食べ物、飲み物を持ち込まない」「indecent exposureは禁止(きちんと水着を着ること!)」などの注意書きが。

私たちは朝8時頃に行ってみたのですが、まだ誰もいなくて、川への道はけっこう寒かった。


でもほんものの天然露天風呂〜〜! 緑の藻とか生えててツルツルしているけど、そんなことは気になりません。

わたしは水着着用で臨んだのですが、うちの息子はかすかに硫黄の匂いがする水を「これは絶対からだに悪い」と言って、入ろうとしませんでした。アメリカ人め。


ここまでの道は風が冷たくて辛かったのだけど、この自然のぬくい滝の下に座っていると極楽極楽。サルになった気分〜。


温かい水と冷たいのがうまい具合に混ざってくれなくて、お尻の下に時々とんでもなく冷たい水のかたまりが急に流れてきてびっくりしますが。


アメリカではじめて、満足できる温泉に出会いました(?)。

近かったら毎週行きたいかも。個人的にはイエローストーン国立公園内で一番楽しいアトラクションでした。
有名なオールドフェイスフルより感動的でした。

10分もつかっていたら体がほかほかになって、帰り道はぜんぜん寒く感じませんでした。

これからイエローストーンに行かれる方はぜひ。


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