2018/06/03

夜中にむさぼり食う人


改装中でなんだかもっさりした感じのスペースニードル。
完成したら、下がシースルーで見えるようになるそうですよ。 見たいのか。



もう2週間も前の話だが、シアトル映画祭のメンバーのぴゃっとさんにお誘いいただいて、オープニングのプレミア上映会に行ってきました。
初レッドカーペット体験(笑)。

そのままソワレにゴーなキメッキメのお嬢さんたちからジーンズにサンダルの人まであいかわらずバッラバラなシアトルの人びと。ピープルウォッチも面白かった!ありがとうございました。



シアトルセンターで見かけたブツ。

ところで、きのう、真夜中に生ゴミを出しにいったら、外の階段のわきでがさがさっとなにかが逃げていく気配。
もこもこの背中が見えたので、猫かな、それにしてはでかっ、と思ったら、アライグマでした。

うちのへんで見たのは初めてで、びっくり。

うちのあたりって東京都世田谷区くらいの感じで家が建て込んでるんですが、まだ庭付きの古い家が多いから、どこかの軒下かなにかにひっそり住んでいるんでしょう。
だんだん古い家が取り壊されて敷地いっぱいに四角いハウスが建つようになったから、生息場所が狭くなって、目につくところに出て来るようになったのかも。

で、このアライグマ。隣との境の木の中に逃げ込んだのだけど、去ろうとはせず、こちらがいなくなるのを伺っている。しばらくじっと見ていたら、大胆にも出てきて近寄ってきた。
なんもあげないよー、と言ったんだけどそうではなくて、目当てはなにかわたしの立っているそばの地面にあるもの。立ち去るに立ち去れないほど気になるらしい。

暗いのですぐに分からなかったんだけど、鳥の残骸でした(´;ω;`)

どこかの巣からひな鳥を盗んできたんでしょう。
すでに半分食べかけ状態でした(´;ω;`) 

すぐにそこをどいてほしんだがというアライグマさんの熱意にこたえ、おやすみを言って、そっと家に帰りました。

翌朝見たら、コンクリート製の階段の途中に犯行現場が。
もう羽根が数枚ちらばっているだけだったけど、微妙に汚れていてハエがたかっていたので、ホウキで掃いて水で流しました。

カラスにしては小さかったけど、黒い羽根なのでカラスのひな鳥かも。
ここしばらくうちの近くでカラスが騒いでるなーと思ってはいたのだけど、アライグマと戦っていたのかもしれません。
そして翌日から妙に静かになっていたし、やっぱり…(´;ω;`)

このあたりも、意外に野生の王国なのだった。


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2018/06/02

最後のクラス


なんだか知らないけど近所で満開の花!
香りもユリのように濃いよい匂い。

ハチたちが狂ったように働いています。



今日はついに、最後のクラス!まだ最終試験があるのだけど、講義はこれでおしまい。

これが、むやみやたらに長かったわたくしの大学生活!いちばん最後の!クラスだとおもうと感慨深い。

この言語学の講座は本当に面白かった。中間試験はB取っちゃったけどな。

1年生〜2年生むけの一般教養クラスなので、去年まで高校生だった子どもたちがほんとに多い教室でした。うしろのほうの席に座って見てると、コンピュータひらいてる子のうち半数はゲームしてたり動画見てたり買いものしてたりする。お前ら。
でもこういう子たちがさくさくと要領よく勉強して、よい点とったりするのよね。

ローラ先生はエンターテイナーで、250名くらいのキッズをがっちり掌握し、おしゃべりなどが聞こえればがつんと叱り、50分間まったく気をそらず、笑いもとってくれるという見事な講義でした。

今日のラストの授業では一番最後に、生徒たちからローラ先生に大きな拍手が送られてました。すごく大きな拍手で、ちょっとびっくりした。

ローラ先生は、お子さんがまだ6歳だというけど、たぶん40代半ばか後半。
染めてないグレーの髪をきちんとしたボブにしていて、かっこいいです。
よく通る声とクリアな発音がとても聞き取りやすい。 言語学博士だけに。

歴史のクラスや気象のクラスなど、以前に取ったクラスでも思ったのだけど、全体に、聞きやすくて面白く、引きこまれるのは女性の講師やゲストスピーカーが多かった。

アナウンサーや政治家のような、しゃべるプロの頂点にいる人たちでも、男性と較べて女性の発音/発声のほうが聞き取りやすいことが多い気がする。




今学期はこれともうひとつ、建築鑑賞というクラスを取ってて、こっちはさらに大きなホールでの、定員750名の巨大講座でした。

こっちの講師キャサリン先生も同じくらいの年代の女性(建築のPh. D)。
彼女はちょっと緊張しているようですごく早口で、すこし聞き取りにくかった。 でもキャサリン先生もかっこいい。ジョディ・フォスター似で、むっちゃ頭よさそう。子どもは2人、高校生と中学生(お子さんがビザンチン建築の写真に登場していた)。

どちらのクラスも、ずっと興味のあった内容なのでとてもおもしろかった。

今学期は2つのクラスとも、時間は短いのだけど月から金まで毎日行かなきゃいけないスケジュールでした。そんなん行けるのかほんとに、と申し込む前にしばらく迷っていたのだけど、これが実はどちらのクラスも後からウェブで録画された講義が見られるようになっているので、教室に行けなくてもキャッチアップができるのでした。素晴らしい。べんりな世の中だ。

あと、ローラ先生の講座では、スマートフォンまたはコンピュータで、その場で投票できる「Poll Everywhere」というアプリを使ってその場でクイズを出し、その回答数で(正解でも不正解でも)出席をとるという、画期的なシステムを使ってて面白いと思った。

このクイズに答えて出席率75%以上をマークすると、グレードに10%が追加される仕組み。

一方、キャサリン先生のほうは、講義中はパソコンもスマートフォンも閉じておきなさいという主義だった。

いままでの個人的な体験上での感覚では、コンピュータの持ち込みOKの先生と禁止の先生はざっくり2対1くらいの感じ。このポリシーの違いの統計を取ってみたら面白いかも。
 


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2018/06/01

ドヤらないカフェと、いも虫ではなかった


夏ですね。
とはいえ、急に寒くなったりする(きょうは夜の気温が8度C)シアトルです。

もうすぐ学期もおわり。

ものすごく忙しいわけではないのだが、いろいろ新しいことに手を出していて、相変わらず頭の中が混雑しています。




バラード・コーヒーワークス。ここはクラフトビールも出すので、昼間っからコーヒー飲む人もあればビール片手に仕事している人もいる。

外の席にはなんだか楽しそうな人びとがいっぱいだ。

いまはどうか知らないけど、すこし前、スタバとかカフェでラップトップ、特にマックブックをひらいて仕事をする行為を日本語で「ドヤる」という動詞で呼ぶということを学んだ。

シアトルのカフェでは半数以上のひとがラップトップを見てて、かなりガチで仕事してる人が(プログラミングやってる子もいる)多い。フリーランサーの人も、遠隔勤務の人も、学生もいると思うけど、わりとカフェで仕事するって、ドヤ感よりもむしろやや哀愁がただよう感じがしてるんですけど。

フリーランサーはいわゆる「ビトゥイーン・ジョブズ」、つまり失職中と見分けがつかないということもあるしな。



すこし前に近所で満開だったマロニエの花。小さいけど、よくみると華麗なのだ。


こちらは Bartell Drugsにて。いも虫のネックピローだと思ったら。

ちがいました。

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2018/05/25

ノルディックミュージアムの北欧ライブ


日が長くなりました。と思ったらもうすぐメモリアルデー、5月も終わりか!
なんということでしょう。

新しくバラードにオープンしたばかりのNordic Museum (グーグルで検索すると「ノルディック文化遺産博物館」という日本語ででてくる。文化遺産博物館なのか。)にいってきました。

といってもここのホールのコンサートに行ったので、まだミュージアムの中は見てません。



これで午後8時。明るいでしょ!

バラードは北欧移民の作った町。なので、今でも北欧の子孫の人が多いし結びつきが強いのです。でも土地が激値上がりしているこのご時世に、この表通りにこんなかっこいいミュージアムをぽんと建ててしまうだけお金が集まるなんて、懐のあたたかい子孫が多いんですね。


移転する前の以前のミュージアムも風情があったけど、この建物はかっこいい。
ショップもカフェもオシャレです。

コンサートは、ミュージアムの中の広いホール。
床も壁も無垢のシダー材(たぶん) を使ってあって、さわやか。
くつを脱いで裸足であるいてみたらとても気持ちがよかった。

なんだかすし屋さんみたいな匂いがする。と思ったら、すし飯の匂いじゃなくてシダーの匂いだった。

1つめのはデンマークのLOWLYというバンド。
きのう、たまたまラジオ(KEXP)でこのバンドのインタビューを聴いて、わーおもしろそうと思って、子どもたちを誘って行ったのでした。



女の子二人のボーカルにドラム、シンセサイザー、ギターの構成。
ボーカルがすごくよかった。気持ち良い。

力がぬける感じがとても素敵でした。

CD買おうかなーと思ったけど考えたらうちにはCDプレイヤーはなかったしコンピュータにもドライブがもうついてなかった。


二つ目はSóleyちゃんというソロアーティスト。



スタンディングオンリーのホールでみんな立ってたんですが

「座ってすわって!わたしの音楽はあんまりビートっぽくないから、すわってたほうがいいわよ。良かったら寝ちゃっていいし」

とソーレイちゃんがいうので、みんな体育館みたいに床にすわって、よくわからない映像を見ながら美しい曲をぼーっと聴きました。

MCが天然すぎて素敵。4歳の女の子のママだそうです。



これは1つめのLOWLY。ものすごくカジュアルな格好で出てきたので、バンドのメンバーじゃなくてなにか運ぶ人かと思った。

そして一番前で見てたこの真っ赤な髪の女の子のふくらはぎにでっかいトトロのタトゥーがあって目が釘付けに。左の足首には謎のアフロの人の顔があってそっちも気になる。


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2018/05/12

なくなる町、そして値上げのお知らせ!


綺麗に晴れた初夏の一日でした。気温は18度C、さわやかー。

ちょっと仕事も一段落したので、ひさしぶりにバラードのダウンタウンへお散歩。

半袖Tシャツに薄手のカーディガンで歩いてたら汗かいた。


数ヶ月行ってないとぜんぜん違う街になってるって感じの最近のシアトルですが、これはまたびっくり!
この道、しばらく通ってなかったらまるで見覚えのない町になっていた。

バラードのダウンタウンのすこし手前、数年前まで平屋や2階建てのアパートが並んでた通りなんですが、いつの間にか両側にビルディングがずらりと並んでいるではないですか。
 東京みたい。これは全部アパート&コンドミニアムだと思われます。


そしてこの、風情のある板塀と三角屋根のおうちも空き家になっていて、入れないように玄関が板でふさいでありました。



そのお隣の家。ここも取り壊されて、この一角に大きな四角いタウンハウスが建つらしく、前庭に建築予定のお知らせ板が立ってました。

この家はたぶん1920年頃の建築じゃないかな。

よく手入れも行き届いて、大切に住んでいるみたいだったのに。
いつも前を通るたびに個性的で面白いなーと思っていたので、残念なことです。



北欧風のウロコ壁、出窓、飾りのあるポーチ。バラの木も樺の木も引っこ抜かれて敷地いっぱいに四角いのが建つんでしょうねえ。

そしてこの看板の写真のようなオサレアパートに。
つまらんのう。と思うのはわたしだけではないらしく、この看板にはペンキで「XXXK ThiS!」とカスワードが殴り書きされてました。
 
シアトルの住宅は中間価格がついに82万ドルを超えたそうです。
いまのレートだと8,900万円くらい!

うちの近所でも築70年くらいの小さい家が70万ドルくらいでバンバン売れてます。

狂乱のサンフランシスコ住宅事情にほんとだんだん近づいてる。
アマゾン、やっぱりおとなしく税金払ってええんちゃう?

このマーケットにあって、うちの大家さんは値上げを最小限にとどめててくれてほんと嬉しいです。拝んじゃう。
つい最近ていうか今日、家賃が上がるおしらせが来て、おしらせを空ける肩にものすごく力がはいったけど、値上げはほんの50ドルだけで、思わずガッツポーズを作ってしまった。値上げされて喜んだの初めて(涙)。ありがたや。


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2018/05/06

ブラウンシュガーの救い主


だいぶ前にキッチン雑貨店Sur la Tableでみつけて買った、
「The Brown Sugar Saver」。

ザ・ブラウンシュガー・セイバーです。
ザ・救い主。

「岩のように固くなったブラウンシュガーを柔らかくします」

と書いてありました。

たんに4センチくらいの素焼きの板なんですけどね。

ほんとかよ。と思い、試しに買ってみた。5ドルなり。

使い方は簡単。15分間水につけておき、それからカチカチになったブラウンシュガーの袋なり容器のなかに入れておくだけです。

でまじびっくり。一晩で、ほんとにカッチカチでなんなら凶器にもなりそうだったブラウンシュガーのカタマリが、もとの柔らかなしっとりサラサラな砂糖の姿に戻っていた!

すごい、ザ・救い主!

小学校の理科の実験みたいで楽しいです。

このためにブラウンシュガーをわざわざカチカチにしたくなるくらい。

おひさまの顔のデザインも素朴でかわいい。
メイド・イン・カナダです(カルガリー製って書いてある)。

戸棚にカチカチになっちゃったお砂糖がある方はぜひ試してみてね! 
お砂糖ボーンアゲインのプロセスをまのあたりにして感動できますよ!

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2018/05/05

羽根を持つヘビを見なかったこと


わー5月ですね! 日本は連休なんですねー。

シアトルも真夏のようになったり、少し寒くなったりしながら順調に初夏に向かってます。


ねこシッター任務も無事完了。

そして中間試験も完了 。



試験のことは聞かないでくれー。にょーん。

予想以上に難しかった―。時間を切られるとぱにくるー。
50分で40問。そして大教室で子どもたちに混じっての受験です。
今回は「A」の範囲は取れませんでしたー。やっぱり悔しいなー。
オンラインの予備試験は楽勝だったんだけど。



でもまあいいや。

建築鑑賞のほうは北米のインディジェナス建築&中南米の建築で、マヤ、アステカなどにまざってテオティワカンがでてきて懐かしかった!

あの恐い月のピラミッドに朝一人で行けたことは幸運だったなあ、と感慨にふける。

ぜんぜん存在すら知らなかったしメキシコそのものに特別に興味すらなかったのに、ふと仕事で行くことになり、なぜかぽっと時間がうまいこと空いて、一人で早朝にピラミッドに登る羽目になるとは。

なんか今考えてもRPGみたいな、不思議なめぐり合わせの冒険でした。

そのあとひどい目に遭ったんだけど、それも含めてなんだか不思議な体験だった。

そしてあの遺跡の半分を見なかったことをちょっと後悔しているのだった。

彫刻がいっぱいついた「羽根を持つヘビの神殿」があの太陽のピラミッドの先にあったことを、今回の講義ではじめて知った!


 こんなの! ネバーエンディング・ストーリーにでてくるみたいな!
 見たかったなー!

なぜか、月のピラミッドと太陽のピラミッドに登ったところで「はいこれで任務完了」と思っちゃったんだよね。時間もなかったんだけど。

だいたいいつも旅行に行く時ってそうなんだけど、ほぼなにも知らずに行って、帰ってきてから「そうだったんだ!」と驚くことがたくさんある。

なので驚き要素が多いのは楽しいのだけど、このようにあとから悔やまれることもときどきある。

「2時間くらいあれば充分ですよ」という人の話を鵜呑みにするんじゃなかった。
全部じっくり見ようと思ったら、半日は欲しい感じです。土産物屋さんのおばちゃんたちと話すのもけっこう楽しいし。

まあ何をするにも時間がかかるタイプなんですね。試験も読書も、仕事もね。

また行く機会があるかなあ。メキシコシティにはまた行ってみたいなあ。メキシコシティの建築もいろいろ面白かったし。



ねこパパのピャットさんに虎屋ミニ羊羹をおみやげにいただいた! 
京都限定黒豆きな粉バージョンもあり! わーい。幸せとは羊羹なり。

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