2017/02/12

愛と友情の紅いツボ


大型スーパーマーケットのFredMeyerに買い物にいったら、等身大くまたちが並んでいました。

バレンタインデーですねー。

もし。つきあってるボーイフレンドがこのクマを抱えてドアの前に立っていたら……わたしだったらきっと数週間くらい居留守をつかうかもしれん。

こういうクマたちは季節が終わったらいったいどこに行くのだろうと思うと少しさみしくなる。

そして今日。バラードのConsignment Store(委託販売の中古家具やさん)の前を通ったら、表のウインドウにこんな壺が飾ってあった!



通りの向かいの映画館の看板が写り込んじゃっててごめんなさい。動揺のあまり写真をとる手がふるえた。

愛と友情の赤い壺!

真紅に金文字!

おもいっきり手描きっぽく、友も愛も払いがぶっとくなっている。

ちなみに大きさは高さ80センチくらいです。

いったいどんなおうちのどんなリビングに飾ってあったのか。買い手はつくのか。
妄想がとまらない。
やっぱりこれを置くなら、カーペットは白でシャギーでしょう。
ほかのインテリアは全部黒。黒の大理石のテーブルトップとかに、これをデーンと。

こわくて値段を見られませんでした。

バレンタインデーのギフトに、もしかしたら誰かがお買上げになるのか!


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2017/02/08

IKEAのヘタレなイタリアンイケメン


いわゆるタッパー(一般名称)という、残りものをいれたりする食品用容器って、なかなか良いデザインのがないと思いません?

気に入ったのがないなーとずっと思っていて、ある日、IKEAでこの赤い容器たちをみつけ、即買い。

すっきり重ねられるし、無駄のないスリムなラインと、そしてなによりこの赤がキレイでしょ。
ひと目でフォーリンラブだったのです。

ひっくり返して底面を見ると、メイド・イン・イタリーとかいてある。うんうん、イタリアの赤ねー。

しかし、その下に
電子レンジはダメ
のマークが。

えっ………。と思ったけど、この赤のあまりの美しさに負けて、やはりまとめ買いをした。

見栄という問題ではなくて(冷蔵庫で使うもんだしね)、こういうような場合の自分の判断基準が賢明とはいいがたいことは、認める。堅実な性格の人ならこの時点で即座に却下でしょうね。

冷蔵庫の中で使うぶんには、重なり具合がすっきりで、とても気持ちよく、とても満足。

冷たい残りものを温めるときにはほかの容器に移し替える必要があるのが面倒だけれど、まあそのくらいは我慢してもいいか…。

と大目にみていたんだけど、やっぱりこの子たちは食べもの容器としてはかなりのヘタレであることが、徐々に分かってきた。

まずフタがね、密閉じゃないので、汁物をいれて移動は大変に危険なのだった。

お正月に黒豆の煮汁をすべてクルマの床にこぼす惨事を引き起こしたのも、この容器。

そして先日は息子が何を思ったか、この容器にカレーをたっぷりいれてランチ用にバックパックにいれ、大学へ。ランチの前にさあ大変。バックパックの中がカレーの海になっていたそうです。

親子で同じ過ちを。

さらに使い始めて半年後、電子レンジにいれてもいないのに、大きな容器のひとつが、ひび割れた。

なので、もう汁物はいれられない。しかたがないのでその割れた子には猫のマスキングテープを貼って、ごはんなど汁気のないもの専用にしている。

さらにさらに、このように重箱型に重ねられるのはいいんだけど、重ねてしまうと取るのが難しいw。
ぴったりはまっちゃうから垂直に両手で持ち上げなければ取れないんですよ。コツがいる。

ヘタレというよりも、最初からやる気のないイケメンて感じですね。

仕事を頼んだら、「オレってそういうことには向いてないんだけどなー」みたいなことをつぶやき、「やっぱりダメだったー!☆チャオ」と書き置きを残して仕事途中で帰っちゃうみたいな、そんな奴。

でも見た目だけはいい。わかってたはずなのに、あんたがそういう奴だってことは…。

だいたい食べ物をいれる容器で電子レンジ不対応って、考えるとすごい了見だ。
オチを言わないで帰っちゃう落語家とか、印籠のない水戸黄門みたいなもんだよね。
いやそれを承知で買ったんですけどね。

イタリアンのヘタレといえば、前に村上春樹氏のエッセイで、ヨーロッパで乗ったイタリア車のひどさをつらつらと書かれていたのを読んだ。どの車だか忘れたけど。

この美しく、しかし突っ込みどころ満載の容器を使っていて、その話を思い出してました。

この間IKEAに行ったらもうなかったから、やはり廃番になってしまったのでしょう。


そしてやっぱり、この見てくれは全然イケてないけど逆さにしてブンブン振ってもちびりもせず、黙々と淡々と仕事をこなすRubbermaidくんが頼りになるのね。
 
二つを兼ね備えた容器はないものですか。庶民価格でね。


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2017/02/07

雪と砂丘



このまま春になるのはちょっと物足りないなんて思っていたら、ホントに寒くなって雪が降ってきた。

たとえ身を入れて試合を観ていなくても、スーパーボウルが放映されているテレビの近くでは仕事はあまりはかどらないということを学んだ日曜日…。
ていうかスーパーボウルでなくてもテレビがついてる状態ってそれだけでふつうにダメですよね(笑。

上の階のおっちゃんがパトリオッツを応援していてパスが通ったりファーストダウンを取るたびにものすごくうるさく、イラッとしたのでファルコンズ逃げ切れ!とひそかに闘志を燃やして、4Qとオーバータイムは結局チラチラ見ちゃった。残念でしたね、アトランタ。

そして上の階では午前3時まで酒盛りが続いたのであった…(´・ω・`)。5、6人で騒いでいてあまりにも度がすぎているので零時すぎにちょっと静かにしてよって言いにいったんだけど、おさまりゃしねえ。中学生か!。 50代のおっちゃんとその家族友人なんですけどね…。

2時すぎてやっと最低ノルマをクリアできたので、雪の降る町を観に行った。上は午前2時半ころ。
こりゃ明日はシアトルは全域シャットダウンだね、と思って寝たら、朝もまだ降ってました。


そんなに積もらない。でももちろん学校は幼稚園から大学までお休み。
新聞もごみ収集車も来なかった。車も人もほとんど通らない、静かな朝。



お昼すぎにはもう雨に変わって、ほとんど解けてしまった。午後には郵便屋さんもやってきた。


近所のアバンギャルドなスノーマン。 なんかちょっと恐い。


息子はこの週末、ガールフレンドのKちゃんに会いにサンディエゴに行ってて、サンディエゴから車で内陸へ2時間半くらいのところにある「砂丘」に行ってきたそうです。

「Imperial Sand Dunes」という場所。


すごいですね。車が入れない保護区もほんのちょっとあるのだけど、そのほかはATV野郎の天国なのだそうで、うろうろしていると急にあらわれるATVに轢き殺されそうだったといってました。

まったくアメリカってほんとに呆れるほど広いよね。こういう景色を毎日のように見ている人も同じ国に住んでいるのだ。


『マッドマックス』な世界。行ってみたいけど四駆がないとねー。


息子は土曜の夜はジョシュア・ツリー国立公園でキャンプして、日曜の夜サンディエゴに戻って、今朝のフライトで帰ってまっすぐ学校に行く予定だったのだけど、6時のフライトがシアトルの雪で5時間遅れ、夕方になってやっと帰ってきました。

ちょうど学校も休みで良かったこと。


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2017/02/05

バドワイザーの大河ドラマCM


今日のスーパーボウルで放映されるCMの中でもう数日前から話題になってるバドワイザーのCM。

オンラインで先週から流れてたので、わたしもYouTubeで観て、これは何の大作映画のCMかと思ったらバドワイザーだった。

バドワイザーの創業者のひとりが主人公。アメリカでビールを作るという大志を抱いてドイツから船で渡ってきて、アメリカにくるなり頭のわるそうな意地悪な労働者たちに「移民は帰れ!」と冷たい罵声を浴びせかけられつつ、大変な思いをしながら目的地セントルイスにつき、バーで未来の共同創業者に出会うという、大河ドラマのような60秒CM。

アメリカを代表するビールだって、創業者は移民だったんですよ、という。

数年前だったら、アメリカンドリームを描いたハートウォーミングなコマーシャルとして格別な話題にもならなかったに違いないのだけど、あの誰の得にもならないへんちくりんな大統領令が世界中を大混乱に陥らせている渦中に公開されたものだから、ものすごい反響が起きている。

このCMを「現政権をレイシストだと決めつけている」といって、バドワイザー不買運動を呼びかけているトランプ支持者もいるそうですよ。

一方、リベラル陣営にはに受け入れられていて、「ビールはのまないけどこのつぎはバドを飲む」というツイートも多い。

CMまだ観てなかったら観てみてね。
メディアがまたもや大げさに取り上げているとは思うけど、このCMを観て自分への攻撃だと感じてイラッとくるというのは、やはり語るにおちるというか、心を病んでいらっしゃるのが明らかなのではないでしょうか。

バドワイザーの従来のお客様はリベラル州の都会民よりトランプ支持層に多そうな気がするけど、企業として今ここでこういう態度に出る勝算があるということなんでしょうね。

ハーフタイムではガガ様がインスパイリングに歌っていらっしゃるし。


おなじくスーパーボウルで流れたAirbnbのコマーシャルは、ストレートにトランプとその支持者の態度を批判してます。

「どこから来た人でも、何を信じる人でも、受け入れる」
「受け入れる幅が広いほど、世界は美しくなる、とわたしたちは信じています」
 というすごくストロングなメッセージ。

これもまたツイッターで左右の過激な反応を引き起こしてます。

相変わらず政治劇場は大混乱であるものの、そしてシーホークスが進出しなかったのでシアトル的には盛り上がってはいないものの、ちょっとだけハートウォーミングで面白い(ゲームは全然観てないけど)スーパーボウルサンデーです。

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2017/02/01

Loving What Is


2月ですねー。

ふつう、シアトルは1月もなかばをすぎるともう春の気配なのだけど、ちょっと一時期あたたかくなったかと思ったらまた今週は5度C前後。

でも冬は好きなので、もうちょっと続いてくれてもいいや。

ていうかまだ春になってもらっちゃ困る。心の準備ができてない。

ところで今週の土曜日に、Byron Katieさんのワークショップがシアトルであります!


 ワークショップのサイトはこちら

10年以上前にハワイで、ワークショップ参加してみたいなあ、と思っていたのだけど、その時は米国本土でしかやっていなくて無理だと思い、それ以来忘れていた。

先々週ニューズレターで見て速攻予約したのだけど、今週は仕事とか学校の課題とかがけっこうとんでもないことになっている。

でももうおカネも払ってしまっただ。

気合でなんとかするだよ。

楽しみです。
場所は「The Center for Spiritual Living」というあやしそうな会場で、それもまた楽しみ…。


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2017/01/31

アボカドトーストを守れ


朝ごはんの定番。2分でできるアボカドトースト。

うちのは超シンプル。レモンをぎゅうとしぼり、ハワイアンソルトをぱらり、良いほうの(サラダ用)オリーブオイルをたらりとかけて、つぶすだけ。

昨日は近所のスーパーで3個5ドルだった。アボカド消費量の多いうちとしてはありがたい。 (本日火曜日、こんどは4個で5ドルになってました!わーい。もちろんProduct of Mexico)。



世界中の笑いものになっている「グレートトランプウォール」のためにメキシコからの関税が課されたらもうアボカドは食べられませんからね。
いまのうちに食べておかなくちゃ。
なんて冗談じゃありませんよ本当に!



近所のスーパーで、シアトルのベーカリーMacrina BakeryのパンGiuseppeも安かった!いつも5ドルくらいするんですけど昨日は3ドル以下でした。ああ嬉しい。

このこんがりキャラメル色の美しいこと。
そしてうまーーーーーい。COMOちゃんもいいけどこれも本当においしい。
パンとかご飯とかがおいしいってほんとうに幸せ。人間の根源的な生存にかかわる満足感を満たしてくれる。そんな大げさじゃないか。

これは創業者が「イタリアの街角で食べて感動して、作ってる人を探してさまよった」というパンであるというストーリーが袋にかいてありました。

Giuseppeとは、メンターになってくれたというそのイタリアのパン職人のおっちゃんの名前らしいです。なんかいい話。



ところでこの間クックパッドをみてたら、アボカドの保存法というのをみつけた。
レシピ(というのか)はこちら

半分残したアボカドは、使った皮をこのように使ってないほうの半分に元通りかぶせて保存すると、長持ちするのだと!


実践してます。たしかにラップをかけて保存するより色ツヤが長持ちするみたい。
翌日もグリーンです。 (明日ここに証拠写真をアップしましょう)


追記:こちらが約24時間後のアボカドちゃんです(朝寝坊して起きたら息子が半分食べていった後でこれだけになっていた)。ほとんど切った時のままの色。

ラップもいらなくてエコだし。やったことがなかったら、ぜひためしてみてね。

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2017/01/30

フレッド・コレマツ・デー


きょうのGOOGLEのトップにのってるおじさんは一体誰だろう、と思ったら、日系2世のひとだった。

フレッド・コレマツ、日本名は是松 豊三郎さん。 

恥ずかしながらぜんぜん知りませんでした。

NPRのサイトの記事によると、是松さんはカリフォルニア州オークランド生まれのアメリカ市民。1942年、大統領令でカリフォルニアの日系人が内陸の強制収容施設に送られたときに、この大統領令を憲法違反だとして訴訟をして、最高裁までいったのだそうだ。

結局その裁判では負けて有罪になり(現在ではこの判決は米国裁判史上でも最悪の事例とみなされているそうです)、1983年になってカリフォルニア州に再度訴えを起こして無罪になっている。

国家に罪をきせられて40年を過ごした是松さんは、この裁判後、「私は恩赦を受ける立場ではない」といい、
 "If anyone should do any pardoning," he said, "I should be the one pardoning the government for what they did to the Japanese-American people." 
「恩赦を行うべき者があるとすれば、それは私だ。日系アメリカ人に対して政府がしたことを赦す立場にあるのは私のほうだ」
と言ったそうです。

是松さんは2005年に亡くなったけれど、その後、2010年に当時シュワちゃんが知事だったカリフォルニア州で、是松さんの誕生日の1月30日を「Fred Korematsu Day (フレッド・コレマツ・デー)」とすることが決まったんだそうです。そのほかにもハワイなどいくつかの州で是松デーが祝われている。

このグーグル・ドゥードゥルで、是松さんの背景にあるのは収容施設だったのね。
 
「国の安全」が持ち出されると、国は正常では考えられないことを次々にするようになる。

1930年代の日本とかドイツとか、発狂しはじめていた国で普通の人がニュースをきいて「ひどいね」と眉をひそめながら暮らしていた時代の話が、今のアメリカではひとごとですまされない。


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