2018/07/08

きつねたちの山


京都は何度も行っているのだけど、かなりの有名どころの寺社や名所のいくつかはまったく行ったことがありません。伏見稲荷もそのひとつで、今回はじめて行ってみました。



阪急電車の駅からきつねさんがお出迎え。駅構内からもうすでに鳥居的。



ここもインバウンドの観光客が実に多くて、修学旅行生を別にしたら全体の7割くらい外国人という感じだった。


キモノを着た2人組の中国人らしい女の子に、オーストラリア人らしい白人のおじさんが「すみませんが、一緒に写真を撮らせてもらえませんか?」
と頼んでました。


最初の千本鳥居はラッシュアワーの駅の構内なみ。

ここでも聞こえてくるのはほとんど外国語ばかり。



奥社の境内を抜けて、さらに参道を上がっていくと、急にすうーっと静かな世界に変わります。


とつぜん山の中の道になり、頭上からうぐいすの声が響いてくる、緑の世界に。


千本鳥居というのは一箇所だけなのかと思っていたら、山の上まで途切れ途切れにずっと続いているのだった。


頂上の一の峰まで片道約30分強。かなりきつい上りで、暑い日だったのでほんとうに汗だくになり息が切れました。

500mlの水筒を持っていたのですがあっという間になくなり、途中でポカリスエットを買って補充。

間違ってきつめのジーンズをはいていって大失敗。ハイキング用の伸縮性のあるパンツにするべきでした。


狭い参道の両側にいくつもの摂社があります。


鳥居はすべて奉納されたもので、1基17万5000円より、という案内があちこちにある。
会社名が記されたものもあれば、家族の名前が書いてあるものも。


つらい階段でした。



山頂への道はループになっていて、わたしは左まわりで行きました。

稲荷山山頂の「一の峰」にある鳥居の奥にいらっしゃる狛狐さん。眼光するどい。



山頂にあるのは稲荷の奥宮ではなく、「末広大神」とあります。

この上までのぼってくるのは、ヨーロッパ系の人と日本人が多いみたいでした。白人の家族が何組もいた。

中国や韓国の観光客とヨーロッパ系の観光客は、それぞれ楽しみ方が違うようで面白いですね。


参道沿いには実にたくさんの摂社があります。「脳天大神」っていったいなんだろうと思ったら、この数日後に吉野に行ったらそこに本社があり、役行者が開祖といわれる金峯山寺の「塔頭」として紹介されてました。

「たっちゅう」というのはお寺のなかの小さな院のことかと思っていたら、「神」を祀る場合こともあるのね。

修験道というのは、神社とお寺の中間的な存在なのでしょうか。
「権現」というのがこれまた、ハイブリッドなコンセプトなのではないか。

いわゆる国家「神道」とかもう本当に関係ない世界なんですね。

この脳天大神は「首から上の病気に霊験あらたかと言われており、入学試験合格、病気全癒、商売繁盛祈願の参拝参詣者が多く訪れます。」と観光協会のサイトにあります。

「頭を割られた大蛇(金剛蔵王大権現の変化身)を祀っており、「吉野の脳天さん」と親しまれています。」とも。

頭を割られた大蛇って…!


これはまた別の摂社です。
宝珠がかわいい。すてきなデザイン。


以前はたくさんの願いごとが重苦しいと感じていたけれど、それを聞いてやろうという神様たちやきつねさんたちのいる場所として考えると、とても素朴にぐっとくるようになった。

宗教は宗教で役割があるのはわかるけれど。

あまり教義のないこうした素朴ないのりのほうが、一周まわって、もはや今の時代には合っているのではないかとさえ思う。

結局「なんでもあり」がよいのではないか。 これだけ情報が行き渡っている時代には、もはやインクルーシブと互いへの寛容をめざすしか道はないのではないかと思います。

信仰とは結局個人のものなのですから。


緑と朱の世界です。


アクロバットのような姿勢のきつねさん。


下り道の途中、お茶屋さんで休憩。抹茶アイス最中。350円なり。
とてもとてもうまかった。


しっぽに宝珠をもつ狐さん。きりっとしてます。


子狐ちゃんおみくじ。


鳥居型の絵馬。
どこの神社も独自の絵馬を作っていて、それぞれマーケティングが上手です。

稲荷神社には以前は抵抗があったのだけれど、実は素朴で優しくてとても親しみやすかった。

結局、多くの情報は受け取る側のフィルターでカラーが決まるのだな、と思わされるのでした。
というかわたしたち自身がフィルターなのですよね。


「命婦」の土鈴。あまりにかわいいので、こちらはおみやげに。



山登りをしたらお腹がすいた。
おひるになったので、門前で、にしんそばといなり寿司セット。

やはりいなり寿司は食べなければ…という気持ちにさせられるのであるw。

観光地なのですこしお高めでした。蕎麦は茹ですぎ。でも店の前でおじさんが大汗かいて焼いてはったにしんはおいしゅうございました。

一人のときは、ぱぱっと寡黙に食べられるお蕎麦はありがたい。

お店の中に飾られていた伏見人形の招き猫が、とても素朴でステキだった。
ほかのお客さんの席の奥にあったので写真は撮りませんでしたが、今度機会があったら伏見人形のお店にも行ってみたい。



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