2015/08/17

ファンキーなオーガニックドーナツショップ Mighty-O


バラードに新しいドーナツ屋さんができてました。
大雨の金曜日、たまたま通りかかったので入ってみたら、その日がグランドオープニングでした。

グリーンレイクの近くにある Mighty-O Donutsの2号店です。

あちこちのカフェにも卸している、材料はすべて完全オーガニックのドーナツ屋さん。シアトルではかなり広く支持されてます。


スーパーヒーローとドーナツちゃんになれるパネルが店頭に。


オープニング記念でミニドーナッツを無料進呈中でした。


壁にはドーナツ満載の貨物船の壁画。

アメリカーノが驚くほどおいしかったのでどこの豆?て聞いたら、Cafe Vitaのだそうです。
近々、キャピタルヒルにも3号店を開店の予定とのこと。


店内は広くて、幼稚園のクラスルームのよう。大人用の椅子とテーブルも学校風です。
楕円形の低いテーブルのまわりはキッズが走り回れるくらいの広々したスペースがあって、フェルト製のバケツの中に木の列車のおもちゃが用意してありました。

どうして船乗りの絵なのかと思ったら、「148年前、とある船長が、ドーナツというのは、嵐のときに自分の手が舵から離れないようにケーキのたねを舵にはりつけたのがはじまりだと言い張った」って、うそっぽいけど面白い話がここのウェブサイトに書いてありました。



バラードでもダウンタウンから数ブロック離れたこのへんは病院ばかり並んでて殺風景だったので、楽しいドーナツショップは大歓迎されそう。

でっかいシェパード犬が入ってきて、ご主人がドーナツを食べる間おとなしくしてました。お利口すぎる!


ドーナツロボットのTシャツ。ここのアートもインテリアも、このゆるさ加減が好きです。




お店のお兄ちゃんがみんなオレンジのケープをまとっているので、一体それは何?ユニフォーム?と聞いたら、これはグランドオープニングの時用の「スーパーヒーロー」のコスプレなのだそうです…。

「人々のための、環境に良いドーナツ店」と壮大な看板を掲げているわりにこのたまらんゆるさ。

ドーナツ的にはTOP POTのほうがやっぱりおいしいと思うんだけど、でも贔屓にしたくなる、ローカルのドーナツショップです。


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2015/08/14

漁港のフィッシュ・アンド・チップス


晴れた日曜日の午後。バラードのフィッシャーマンズ・ターミナルに行ってきました。
いつも渡っている橋から見える、バラードの「漁港」です。

あのディスカバリーチャンネルで一世を風靡した『Deadliest Catch(邦題は「ベーリング海の一攫千金」)』のカニ漁船のいくつかも、ここを母港にしてます。

バラードロックの内側、サーモンベイの中にある淡水の港。

今はプレジャーボートも係留されますが、以前は漁船オンリーの、筋金入り海の男たちのホームポートでした。今でこそオサレタウンになってしまいましたが、バラードはもともと北欧系漁師の町だったんですよー。



CHINOOK'Sのレストランとスナックバーと、魚屋さんとギフトショップがあります。

友人が「シノークス」でフィッシュ&チップスを食べよう、というのでついてったんですが、この看板を見るまで「CHINOOK'S」のことを言ってるんだって気づかなかった。

「Chinook」って、ネイティブ部族の名前でもあり、民族と言語の名前でもあり、鮭の種類の名前でもあり、それからロッキー山脈から吹き降ろす風の名前でもある。さらに米軍で使われているヘリコプターの名前にもなっている。

日本語ではどれも「チヌーク」と表記されてるので、鮭や部族の名前は「シノーク」または「シヌーク」と発音されているんだってこと、知りませんでした!


でも鮭じゃなくて風の名前の場合には、地域によって「チヌーク」と言うところと「シヌーク」と呼ぶところがあるようです。

 ややこしいですね。さらに、ヘリコプターの名前の場合も「チヌーク」と発音されることが多いようです。




で、その「シヌークス」のフィッシュ&チップス。フルサービスのレストランも隣にありますが、天気が良かったのでスナックバーの「Little Chinook’s」でテイクアウトして外のテーブルで食べました。

シアトルの人は皆、フィッシュ&チップスについては一言あるのではないか。

Ivar's Spudが有名ですが、ここのはコロモが天ぷら的で油っぽくなくて、私はけっこう好き。
コールスローがついて10ドル弱。

しかしこの日はサーモンのフィッシュタコスを食べました。こちらは小さいクラムチャウダーがついて10ドル弱。チャウダーは、とっても普通。



平和な港のど真ん中にそびえているのは、海で亡くなった漁師さんたちのメモリアル。
両脇には亡くなった方の名前が彫られた碑もあり、花や風船やいろいろなものが供えられていました。
 


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2015/08/10

湖畔のピアノ


From Hirosihma to Hope のイベント会場の近く、グリーンレイクの飛び込み台の前にも、ピアノが据えてありました。

グリーンレイクも夏になると監視員のいる遊泳区域がつくられます。
私は泳いだことないけど、息子が高校のときよく友達と行ってました。8月の半ばになると、ぬめっとした水草が茂り始めて脚に触るので気味がわるいそうです。



この黒いうさぎの絵のピアノはかなり好きかも。

シアトルのアーティスト、Brittany Carchanoさんの作品。

部屋が5つくらいある家に住んでいたら、「黒うさぎの間」を作って、置いておいても良いな。
金子國義ふうの人形を無造作に飾り、その部屋はAir B&Bで貸し出すのです。
そして、「ちょっとこのピアノには、いわくがあってね」なんて思わせぶりにポロッと言って、泊まる人を不安にさせるのです。

どんどん妄想が膨らみます。

ちょうど自転車で乗り付けたお兄さんがポロンポロンとラグタイムふうに鳴らしていました。

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2015/08/08

From Hiroshima to Hope


8月6日、シアトルのグリーンレイクで行われたイベント「From Hiroshima to Hope」に行ってきました。広島と長崎に落とされた原子爆弾による被害者を悼み、平和を祈る灯篭流しのイベントです。


近くに住んでいるのに一度も来たことがなかった。1984年から毎年行なわれてるそうです。


「平和、正義、人間の尊厳を祈る」。


歩道には被曝直後の爆心地の写真が展示されていました。


テントの中にはさらに多くの写真が。

アメリカ人の多くは、今でも、原爆投下は「戦争を終わらせるために必要だった」と信じている。

乱暴に言えば、一部の日本人が「日本は仕方なく大東亜戦争に突入したのだ」「アジアのために日本は良いことをしたのだ」と考えたがるのと同じ。

自分の国や自分の属するコミュニティが正しくないことを行ったという考えは、人を苛立たせるもの。

でもどんな国もどんな民族の手もみんな血塗られているのですけど。

戦争の被害者は、いつも個人の生活であって、国ではない。


オレゴン州在住のアーティスト、Yukiyo Kawanoさんの作品が展示されていました。

広島に投下された爆弾「Little Boy」をかたどったもので、被爆者であったYukiyoさんのお祖母様の着物を使って作られています。

そのまわりに、ひらひらと集う舞踏家たち。


緑の公園の一画で風にゆらゆらと揺れる爆弾のインスタレーションは、無言の中にあまりにも多くのことを語っていました。

「リトルボーイ」と名付けられたこのひとつの爆弾で殺された人の数は、後遺症の被害があまりに広範囲で長期にわたるため正確な数字はないそうですが、少なくとも14万人。


70年前の広島のその日は、ちょうどこの木曜日と同じように雲ひとつない真っ青な空の朝だったそうです。


今の米軍が保有している、原子爆弾よりももっと強力な核弾頭は、たったひとつでピュージェット湾地域を壊滅させられるくらいの威力があるといいます。

米軍は今でも7300個の核兵器を保有。全世界では推定16000個の核弾頭があって、そのうちかなりの数が政情不安定な国に。


「There is no right hands for wrong weapons (「(核兵器という)間違った兵器を正しく扱える陣営」というものはありません)」。
というのは国連事務総長、潘 基文さんの言葉。この日のキーノートスピーカーのEstela Ortega さんが語っていました。


尺八演奏はラリー・ローソンさん。アコースティックの柔らかで美しい音。瞑想的な素晴らしい音楽でした。


プログラム冒頭、尺八の調べにのって、舞踏集団がこの「Little Boy」を静かにかかげて舞台の脇に移動させていきました。



舞台の脇にかかげられるLittle Boy。


プログラムの間中、舞台の脇で静かに揺れていました。

約2時間のプログラムは、日蓮宗のお坊さんの儀式、太鼓、バイオリンとピアノ、スピーチなど。


和太鼓のエネルギー。気持ち良さそうです。


芝生の上でピクニックをしながら見ている人びとは、もちろん日系人や日本人もいるのですが、圧倒的に白人その他、つまり一般的なシアトル市民の割合が多かった。

灯篭にはみな思い思いの字を書いていました。ボランティアの方に漢字を書いてもらうだけでなく、自分の文字で祈りの言葉を書く人も。


これは湖畔で出会った白人の60代くらいのおばさまが持っていた灯篭。



この人が寛容という言葉をなぜ選んだのか、聞いてみなかったけれど、他人の考えや自分と違う他人のあり方への寛容、あるいは自分自身への寛容というのが、ほんとうの平和の始まりなのかもしれません。

平和って本当はつまらない、イライラさせられる些細な諍いでいっぱいの毎日のこと。


戦争や革命やゾンビを有無をいわさず退治できる世界のほうがずっと変化とアドレナリンに満ちています。

それでも退屈で苛立たしい日常を、時に怒り、時に嘆きながら、基本的には喜んで機嫌よく過ごすこと。
そして同じ空間と時間を共有している人びとへの想像力と共感を、持とうと努力すること。
くだくだしい話し合いを経て、折り合える着地点を見つけようとすること。

というのが寛容の精神なのかもしれない。平和とは、凡庸で疲れるものなのでしょう。


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2015/08/07

大地震が来るよ

 
先月の『New Yorker』誌に載った記事「The Really Big One」のせいで、シアトルでは非常用キットの売上が急に伸びたんだそうです。

この記事は、シアトルを含む太平洋岸北西部に間違いなく来る巨大地震について、予測されている恐ろしい事実を余す所なく臨場感いっぱいに紹介してます。



記事はこちら。もうこのイラストからして怖い。アメリカの北西部がそっくりぺろっとめくれてなくなってるの図。

かなり長い詳細な記事で、

1)たまたま日本で学会に出席していて東日本大震災にでくわした地震学者の、3.11の思い出

(学会に集まった地震学者たちが、揺れが始まった途端に腕時計をみて時間を測り始め、大震災になると気づいていくところが生々しいです。)



2)Cascadia subduction zone とは何かの説明

(西海岸の太平洋沖700マイルくらいのところにあるプレートが出会う場所で、日本語では「カスケード沈み込み帯」と訳されてます。
アメリカ大陸が載っているプレートの下に海洋プレートがゆっくり沈み込みながら緊張を静かに高めていて、その力が何百年かに一度断層の大破壊を引き起こして大地震を引き起こすことがわかったのは、実はつい最近だという。南海トラフ地震と同じ構造。)


3)この断層が急に沈むとどんなことが起こるかの不吉な予言

(最大規模の断層破壊が起こった場合には、マグニチュード9の地震が起き、巨大津波が日本とアメリカ北西海岸を襲い、シアトルからオレゴン北部までの地域が壊滅的な被害を受ける。
シアトル市内でも地すべりが3万ヶ所予想されてるそうです。

FEMAでは、この巨大地震が起こった場合には死者1万3000人、負傷者2万7000人という、アメリカ史上最大の自然災害になると予測。)


4)この「沈み込み帯」が巨大地震を起こすことが発見されたいきさつ

(日本で記録されていた1700年の「みなしご元禄津波」が実はシアトル沖の地震が原因だったということが突き止められたのが、1990年代。

この話は以前にどこかで読んだことがありましたが、推理小説みたいな話で、とても面白い。)


5)日本に比べて、アメリカのこの地域ではいかに大地震に対する備えや認識のレベルが低いか

(送電システムや石油や天然ガスの施設にもほとんど地震への備えがなく、耐震構造も1994年までマグニチュード9の地震を想定していた建物はほとんどない。オレゴンでは75%の建物が巨大地震に耐えるようには作られていないとのこと。

いやその意識高いはずの日本だって「想定外」のおかげであんなことになったのですから、と思うと大変な現実です。

最後に紹介されている、オレゴン州の太平洋沿岸の学校の話が悲痛。津波が来たら完全に沈むのが確実なエリアに小学校がある自治体で、資産税をいくらか上げて、沈まない地域に土地を買って移転させるという案が提出されたのだけど、住民投票でボツになったという話。この小学校の生徒たちにはまともな避難場所が用意されていない。アメリカはこういうことも国や州じゃなくて自治体レベルで決まるのですよね。)

…という、実に暗く恐ろしい内容の記事なのでした。
 

あと50年以内にこの「カスケード沈み込み帯」由来の大地震の起こる確率は、3分の1。壊滅的な巨大地震が起こる確率は10分の1。

アメリカ政府が西海岸の土地を手に入れ、幌馬車や船で最初の入植者たちがこのあたりにやってきてから、まだ200年そこそこ。

何度も大地震や津波に見舞われてきた日本とは違い、こんな地震の起きる地域とはうっかり知らずに、都市を建設してしまったんですね。
 
この記事で紹介されたFEMAのディレクターの

「Our operating assumption is that everything west of Interstate 5 will be toast. 
(ハイウェイ5号の西側は壊滅すると推測されます)」

という言葉がシアトル住民の間に軽くパニックを引き起こしました。

わたしもハイウェイの西側に住んでますが、I-5の東に住んでるからって「ほっ!俺はかろうじて東側だぜ」て、安心してる人、全然違いますよ(笑)!


みんな、こんな記事を読んで震え上がったことも数週間すればほんのり忘れてしまって今シーズンのシーホークスの成績予想で頭がいっぱいになるのは目に見えていますが、とりあえず、災害時用のキットを揃え、当座の避難場所や連絡方法をいくつか考えておかねば。庶民にできるのはそのくらいでしょうか。

あとは家の中で本棚が倒れてこないように補強するとか、寝るとき近くに靴と着替えをおいておくとか(ガラスその他が割れて歩けなくなる可能性があるので。わたしはハイキングシューズをベッドの下に置いてます)。

うちでも数日分の水やら非常食やらを買ってはあるけど、まだちゃんとしたサバイバルキットに組み立ててません。(この間非常用のレトルトカレーを食べちゃってまだ補給してないし)

日本ではやっぱり災害への意識が高いから、簡易トイレまで入ったキットがいろいろ揃ってますね。

とはいえ、本当に巨大地震で交通もすべて遮断されるような事態が起きたら、この地域の数百万人のためにFEMAがどのくらいの救助をしてくれるのだろうか。

そんなことになったら、アメリカという国そのものが間違いなく傾くのだろうなあ。



近所のカフェに行く途中の道。家の前にラベンダーが豪勢に咲いているお宅が多い。
こんな普通の平和な日常は本当に最高の贅沢ですね。


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2015/08/03

ニューカマーズ


シアトルの設計事務所でインテリアデザインの仕事をしてるCTちゃんが面白いリンクを送ってくれました。


シアトル市のDepartment of Planning and Development (「都市開発計画課」かな?)がつい最近オープンしたサイト、Shaping Seattle: Buildings

上の図はそのキャプチャです。

この青いマルはすべて、開発中の物件。このサイト、すごく画期的で、良くできてると思います。

サイトに行ってマルをクリックすると、その物件の完成予想図や現在プロジェクトがどの段階にあるか(デザインレビューの提出、建設許可の交付、建築の完成まで)が閲覧でき、その建築プロジェクトに対してコメントを寄せたい場合にはサイト上で送信することもでき、説明会がある場合にはその日時も掲載されてます。

シアトルはとにかく最近ものすごい建築ブームで、建築許可が下りるまでとにかく大変時間がかかったりするらしいのだけど、その透明性を高めるために作られたインタラクティブなサイトです。


自分の近所にどんな建物が立つ計画があるのか、ひと目でわかる。

建築ブームで人口が急激に増えてると聞いてはいるけど、このマルの数を見ると改めてビックリします。

バラードのあたりにも新しい集合住宅が集中してるのが良くわかるけど、ダウンタウンにこれから建つ予定のビルディング数もすさまじいです。

シアトルは2014年には全米の都市で成長率ナンバーワン(2.8%)になったほど、急激に成長してます。
今年は2.3%で、テキサスのオースティン、コロラドのデンバーに続いて第3位だそうですが、人口年間1万5000人ずつ増えている。

2014年現在の人口は668,342人だそうです。

この勢いで増え続ければ、あと10年で人口80万人超え。

人口が増えるのは仕事があるということだし、高学歴高収入のニューカマーがやってくるのは税収が増えて自治体が活性化するので良いことではあるのだけど、土地は有限なので、何かしらが変わっていくのは必然です。

外から来たドットコムの若い高給取りたちのために物件の値段や家賃が高くなりすぎて古くからの住人がもう市内に住めなくなってきてる(私もいつまでいられるか…(´;ω;`))、という、サンフランシスコと同じ現象がシアトルにもじわじわと起きてきてます。

それに道路や電車などのインフラや、低中所得層の住宅も開発中ではあるけれど、成長率にまったく追いついていないので、道路が渋滞しまくってて、どこ行っても混んでるし、昔のシアトルじゃなくなってきた、と、以前からの住人からはよく文句が聞かれます。

サウスレイクユニオンを大開発中のアマゾンをまるごとタコマに移転させてほしいと思っている人も少なからずいると思われます。



うちのアパートの裏通りをはさんで向かいに築半世紀くらいたってそうな木造の庭つき一軒家があります。
以前はそこに小学生2人と幼稚園1人の3人兄弟がいるファミリーが住んでいて、毎朝8時になると誰かしらの絶叫が聞こえてきて時報代わりだったのですが、奥さんが政府関係の仕事でアフリカ某国に転勤になってしまい、家族ごと引っ越していきました。旦那さんは数年間は仕事をやめてアフリカでStay-home-dad (専業主夫)になるのだと言っていました。今頃あの子たちはアフリカでも元気に叫んでいるかしら、とときどき気になります。

で、そこのおうちに引っ越して来たのが、30代前半と思われるカップル、PさんとCちゃん。
この辺の家はマーケットに出すと速攻で売れます。ここも「FOR SALE」の看板が出てから2週間ほどでなくなっていたので、あー売れたな、あー誰か引っ越してきたな、あー改装してるな、と眺めていたら、ある日、この2人からの招待状がうちのドアにはさんでありました。


PさんとCちゃんが、引っ越しの挨拶にカジュアルなバーベキューパーティーを開いて近所中を招待してくれたのでした。


ワインを持って遊びにいったら、この界隈にもう半世紀近く住んでるという老夫婦から最近隣りのアパートに引っ越してきた若い弁護士さんまで、バラエティ豊かなご近所さんたちに会えて、とてもおもしろかった。

 
Pさんは中西部出身で、コンピュータサイエンスの博士号を取ってレドモンドのあの某巨大ソフトウェア企業におつとめ。学部時代にはアートとサイエンスを両方専攻したというルネサンスな人で、引っ越してきてから床板の張り替えからなにから自分でやっているという、日曜大工もパーフェクトな才人。
Cちゃんはカリフォルニア出身で、修士号を取ってソーシャルワーカーとして働き始めたばかり。ロースクールに行って弁護士になるつもりだったけど、人のためになる仕事はJDをとらなくてもできることに気づいて方針を替えたんだそうです。

シアトルは2人とも2年目で、とても気に入っているとのこと。

Pさんは「僕は引っ越しが大嫌いだから、もうここに住んだらあと25年は引っ越さないつもり」といってました。

この家、ほかにももちろん買い手がついていて、不動産デベロッパーが彼らよりもずっと高い値段をつけていたのだけど、売主がここに長く住んでくれる人に売りたい、といって、彼らを買い手に選んでくれたんだそうです。

まさに「new comers (ニューカマー、新しく来た人たち)」の典型みたいな2人。
町が同じ価値観や感覚をもつ人たちを惹きつけて、そのキャラクターがますます強化されていく、という図式の見本みたいなカップルです。

コミュニティは勝手にできるものではなくて、この2人を選んで家を売った売主や、こうやって近所を招いて良い関係を作ろうとする2人のような人たちの意志が、少しずつ作っていくものなんですね。


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2015/08/01

公園のピアノ



先日、バラードの公園の前を通ったら、テントの下にアップライトピアノが置いてあって、若いお兄さんがちょっとコールドプレイっぽい曲を弾いていました。

銀行に用事があって行く途中で、あと5分で銀行が閉まってしまう時間だったので、立ち止まってゆっくり聴いていく時間がなかったのが残念。

別の日の夕方には、初老のおじさまがジャズを弾いてました。

シアトル市内と近郊の22箇所の公園(と空港にも)に、地元アーティストが装飾したピアノを設置してみんなに弾いてもらおうという企画「Pianos in the Park」 のひとつです。

このバラードの公園に置かれたピアノは George Jennings さんというシアトルの画家がイラストを描いたもの。どの公園のピアノもカラフルでファンキーです。

ピアノと遊べるのは8月16日までで、各ピアノはウェブサイトの公開オークションで入札も受け付け中。

インスタグラムの#pianosintheparks でも、いろんな公園のいろんなピアノが見られます。みんな楽しそう。

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