2011/05/30

ハナミズキ

ハナミズキ。英語名はdogwood。


花びらが、(正確には「苞(ほう)」なのだそうですが)真ん中で、和菓子の包み紙のように合わさっていて、順々に開いていく。
このポーズは……ああ懐かしい「なんちゃっておじさん」。
…お読み頂いている中で何人のにわかっていただけるものかわかりませんがw

開いたところ。


今年はなぜか、去年満開だった白いハナミズキの木にまだ花がひとつもついていない。
かと思うとこんなに満開の木もあるのだけど。
天候不順で植物も困ってるのでしょう。



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2011/05/29

春のいも


スーパーでちっちゃい3色ジャガイモがかわいかったので買ってみた。
「新ジャガ」なのかな。
1ポンド2ドル98セントなり。2ポンド弱あったので6ドル近かった。ちぇっ。「1袋、3ドル」と読み間違えた。

さっそく茹でてバターで頂く。ほくほくで、うまっ。でも4秒くらいおいて、喉の奥のほうが痺れるような強烈な苦みが。ににに苦い。
これって芽?皮? とくに紫のがエグミが強いようで、驚くべき後味だった。

皮をむいて食べれば大丈夫。でもこんなちっちゃいのいちいち皮むくの面倒だわ〜。

追記:一日冷蔵庫に置いた茹でイモをスライスしてバター炒めにしたら、苦みはほとんど消えてました。どの工程がきいたのかは謎。




近所のかわいこちゃん。

5月も末というのに、猫が舗道でゴロゴロするような陽気の日はまだ少ない。気温がなかなか20度Cを超えません。朝晩冷える。
今日は用事があってユニバーシティのモールまで出てみたら、ロングブーツにスカーフという格好の女性が多かった。ノースリーブに短パン&サンダルの女の子もいるにはいるけど。今日はブーツ4割、サンダル1割って感じでした。


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2011/05/28

流血心臓

鯛釣り草、または華鬘草(けまんそう)。

「華鬘」てなんだかわからないのでぐぐってみた



英語名はOld-Fashioned Bleeding Heart。旧式流血心臓ですよ。
またはDutchman's trousers。オランダ人のすぼん。
またはLady in a bath。それぞれ画像検索してみると面白い結果が得られることでしょう。

覚書き:正式名Lamprocapnos spectabilis


葉と根には毒性があるそうです。気をつけましょう。



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タコマの壁

タコマの壁絵。

タコマのダウンタウンは小さいけれど、なかなかおもむきのある古いビルがたくさんある。
しかし日曜の夕方に人影はほとんどなし。がらんとしている。

これはファサードの装飾が華麗な劇場。1918年建造だそうです。オシャレな紳士淑女が集ったのでしょうねえ。

鮭もいる。


古い煉瓦ビルの壁には、100年近くたっていると思われる広告がそのまま残っている。
「1ドルで1週間のご衣装を調達」。近年塗り直したのか、ここだけかなり状態が良い。

素敵なテクスチャー。

こちらは現代の壁絵。グラフィティアーティスト用に解放されているガレージがあった。
かなり広くて、日曜日だけ勝手に来て描いてって良いらしい。週日はふつうに使ってるんでしょうね。

タコマに行くのはいつも週末なので、人影が少なく、元気のない街なのかなと思ってしまうけど、美術館もあるし劇場もあるし、丁寧に探せば面白いものが見つかりそう。


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2011/05/27

南部食堂


タコマに行ったら必ず寄る、このためにタコマまで行くことだってあるソウルフードレストラン『Southern Kitchen』(サウザン・キッチン)。

前に美術館に行った帰りにiPhone アプリの『Urban Spoon』で見つけて以来、用事を見つけては通ってます。「フードチャンネル」の番組でも紹介されたらしく、番組で紹介された時の写真が飾ってあった。わりあいに有名なお店らしいです。

フライドチキンは皮ぱりぱり、中ジューシーでおいしいし、キャットフィッシュ(なまず)のフライもオーセンティックです。
店内は赤と黄色が基調の明るい活気ある雰囲気。

ウェイトレスのおばちゃんが「Honey」とか「sweetie」と呼びかけてくれるところも、まるでジョージアかテネシーみたいです。


この日はキャットフィッシュのフライに、キャンディヤムと、カラードグリーン。同伴の16歳男子はマカロニチーズとフライドオクラ。

一品料理にはサイドが2種類と、コーンブレッドをパンケーキ風に焼いた「コーンケーキ」がついてくる。

サイドのチョイスはこのほか、ブラックアイド・ピーズや、コーンブレッドのドレッシング、マッシュポテト、コーンなど。

ドリンクはジャムかなにかの広口びんにどーんと入って来て、これもしみじみ南部風。
アイスティーはありがたいことにノーシュガーのチョイスがあるので無糖のものを。

ルイジアナでアイスティーをごちそうになった時、ひと口でがつんと脳に来る甘さというのが世の中にあるのを知った。

これは絶対に作ってくれたおばあちゃんが砂糖の量を間違えたんだと思ったら、それが南部のデフォルトなのでした。

水分の半分量くらい砂糖が入っているとしか思えない甘さ。
どろーんと蒸し暑い(まじ暑い)南部の午後に、戸外で大汗をかいて働いた後、キーンと冷やして飲むカロリー補給にはもしかしたら良いのかもしれないけど、日本人にとっては、飲料としてとても無理な糖度。

ここのスウィートティーが本場の甘さなのかどうかは、まだ怖くて試せないでいます。

左側のオレンジ色ののみものは、「マンゴーレモネード」。マンゴーの切り身がたくさん沈んでて、この上に生クリームまで載ってくる。しかしこれはそれほど暴力的に甘くはなくて、おいしいです。

さてこの物体はなんでしょう。↓↓↓


…答えは、デザートの「ピーチコブラー」。 見ただけで血糖値があがりそうです。

桃缶ひと缶分にさらに砂糖を加えて煮詰めた感じといったら良いでしょうか。

うちの16歳男子は、これを完食した。

そしてボソっと日本語で「これ毎日食べたら死ぬよ。40歳で」とつぶやいた。 

ちょっとこのデザートは、生命の危険がありそう。

でもお料理はホントにおいしいですよ。カロリー超高ですが! 



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2011/05/25

ノーマン・ロックウェルの絵


タコマ美術館で、ノーマン・ロックウェル展を見てきました。

20世紀初頭から70年代までの、アメリカの一番幸せな風景。

感謝祭の家族や、夏休みの家族旅行、血色の良いサンタクロース、雑誌の女優さんを見ながらこっそり口紅をつけて鏡に向かってポーズをつくる少女、悪戯がばれて全速力で逃げる悪ボウズたち。

今の少年少女はご存じないと思いますが、ずっと昔、ミスタードーナッツのパッケージをペーター佐藤さんが描いていたころ、「アメリカが青春だった頃のアメリカがある」というコピーがつけられていました。

きっと1950年代頃をイメージしたコピーとイラストだったのだと思う。見ながらそれを思い出しました。


ノーマン・ロックウェルは、「キッチュで俗っぽいコマーシャル画家」というレッテルを貼られて、生前は批評家にはほとんど顧みられなかったそうだけど、その作品は一般のアメリカ人に長く広く愛されて来た、国民的画家。

 ケネディの肖像やピースコープのイメージ画など、衒いがなさすぎて見ていて気恥ずかしくなるような一直線の絵もあるけど、ユーモアと懐の広さ、観察の鋭さ、イキイキした人物描写、そして超絶的なうまさ、やっぱり巨匠です。
 
冷笑的ではないけれども、一歩引いたところから人間を見る少し皮肉なユーモラスなまなざしは、マーク・トウェインのユーモアに良く似ている気もする。同時代の偉大な作家として、若いロックウェル氏はきっと愛読していたのじゃないかと思います。

ロックウェル氏は『サタデー・イブニング・ポスト』誌の表紙を半世紀にわたって描いたのですが、当時はサービス業以外の立場で黒人を描いてはいけないという約束ごとがあったそうです。

黒人は、ポーターとかコックさんとか、そういった立場でしか絵に登場させることが出来なかった。

それが当時の「良識」だった。

「アメリカが青春だった頃のアメリカ」は、カラードピープルの公民権を抑圧していたアメリカでもありました。

やがて激動の60年代が来て、ロックウェルは『LOOK』誌に舞台を換え、後の時代に世界中の教科書に載ることになる絵を発表します。



真っ白なワンピースを着てノートと物差しと鉛筆を持った小さな黒人の女の子が、4人の白人の男性に守られ、毅然として歩いていく光景。


ルイジアナ州で、白人専用だった小学校に黒人受け入れの裁判所命令が下り、初めて登校する生徒を描いた絵です。
壁には「ニガー」というラクガキと、投げつけられたトマトが潰れたあとが描かれています。

The problem we all live with』と題されたこの絵は、21世紀になった今見ても、喉が詰まります。

決然として動じない女の子の表情と、踊るような軽い足取りの、顔の見えない連邦政府の大人たち。アメリカの良心はかならず正義を守る、と宣言しているような絵です。
やっぱりシニカルにも絶望にも決して行かないストレートな明るさで。この明るさが同時代の人にはイラっとくるところだったのかもしれませんね。

「イラストレーター」として紹介されるし、軽いタッチなので、ロックウェルの絵は水彩なんだと思いこんでいたら、全部油絵だったので驚きました。この絵なんかはかなりの大判で、実物を見ると潰れたトマトがなまなましい。

展覧会の真ん中の大きなスペースをとっていたのは、公民権運動を描いたもう一つの大判作品『Murder in Mississippi』でした。

KKKに銃殺された活動家を描いたもので、撃たれて倒れようとする黒人の同胞の肩を抱えて、自分に向けられた銃口を冷たい目で見ている白人の活動家のヒロイックな姿が描かれています。

ロックウェルの作品には珍しくセピア1色で描かれた作品で、当時は衝撃的な問題作だったようです。

やっぱりここでもヒーローは白人なんですか、と思わずにいられないけれど、それが画家の、というよりも、この時代の「良識」の限界だったのでしょう。

たかだか半世紀で、国も人も劇的に変わるもの。トム・ソーヤーのような少年たちの絵を眺めながらしみじみ思うことでした。

会期はメモリアルデーまでですよ!


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2011/05/24

海象と大工

シアトルダウンタウンのYMCAで、うちの息子が写真を展示させてもらっています。
ティーンエイジャーで絵や写真などをやりたい子のために、毎月展示スペースを開放してくれているもので、青少年部の会議室みたいなところに飾ってあるだけなんだけど、シアトル中央図書館のお近くに行かれる方、よかったら寄ってやってください。6月17日までです。

YMCAのビルは、モダンな中央図書館のはす向かいにある、煉瓦のクラシックな建物。(青少年部は正面入り口じゃなくて右側の入り口から入ります)。
先週金曜日、いちおう「レセプション」があるというのでドーナツ持って覗きにいった。そしたら、ギャラリーの「主」はクラスの子たちとトランプしてたw


子どもはそのまま友達と映画を見に行くというので、金曜夜、解放された母。友人夫妻とバラードダウンタウンへ〜!

目指すは、かねてより行きたかった牡蠣バア、the Walrus and the Carpenter
昨年開店以来の人気店で、金曜の夜はたいてい1時間半とか2時間待ち。前回もそれで一度あきらめたのだった。今回はまだ6時とはいえ日も高いし、バラード・アベニューを巡回しながら待つことに。

 この通りは面白いブティックや雑貨屋さんが多いのだけど、閉まるのは早い。6時すぎにはパブとレストラン以外はほとんど閉店してしまってるので、ウィンドウショッピング。
前に楽器屋さんだったところが、金子国義の絵に出てきそうな小道具がちりばめられた、怪しい雰囲気のセレクトショップになっていた。

 自転車がたくさん停まっているのも特徴。
 近場の人は自転車で一杯ひっかけに来るのだろうか。
「Walrus...」のあるビルのオモテ側も、オサレな自転車屋さんになっているのだ。

魅力的なオリジナル自転車がたくさん。


 6人乗りのタコ型自転車もありました。


自転車屋さんのカウンターで、コーヒーやワインを飲みながら待つこともできる。

このビルがまた、20世紀初頭の古い工場を改装した建物で、扉や壁にもオリジナルのビルから出た廃材をアレンジして使ってある。きめ細かなディテールでユーモアもいっぱいの、ノースウェスト魂溢れるビルディング。シアトルの飛ぶ鳥落とす勢いの設計事務所の作。

 まってましたよ〜。牡蠣はワシントン州とカリフォルニアのもので、産地別に一個買いできます。
友人といろいろとってみた結果、Eld Inlet ていう小粒のが一番おいしかった。
ピュージェット湾の一番奥まったところ、オリンピアのちょっと北のあたりの入り江で養殖している牡蠣だそうです。

もちろん牡蠣フライもー。コーンミールの衣であげてあった。セロリとマッシュルームのサラダ、タルタルステーキなど。なんでもおいしい。
メニューはこちら。ワイン1本あけてデザートもとって、お一人様50ドルくらいかなー。
一見スノッビーなんだけど、働いてるお兄ちゃんはみんなすごくフレンドリーでアップビートでかわいい。

 「セイウチと大工」はセイウチと大工が浜辺でいたいけな牡蠣の子どもたちを騙して連れだして全部食べちゃうというルイス・キャロルの謎なです。英語詩の韻は一生わからないなーと思いつつ、わからないなりにこのナンセンスさが大好き。


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2011/05/22

リラと桜

街中、リラが満開です。



ライラック、またはリラの花。
北海道には多いそうだけど、東京では見たことがなかったので、子どもの頃あこがれの花だった。赤毛のアンとか、ヨーロッパの話にもよく出て来ていて、ハイカラでミステリアスでした。



いわゆる「ライラック色」から濃い紫、白まで種類もいろいろ。
このお花の香りは石けんのようで、あんまり得意じゃないのだけど、こんもり咲く形と色は初夏らしくて可愛らしく爽やか。この辺の三角屋根の古い家たちにも良く似合う。


しかし5月、リラと一緒にまだ八重桜も咲いている…! 今年は桜が遅かったから。それにしても。



これは珍しい緑色の桜。「鬱金桜」という種類のようです。



 これが咲き始め、ほとんど黄緑色。

これが散りぎわ。 だんだんピンクになって来る。この種類はショアラインの近くの住宅街などで、わりと良く見かけます。





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2011/05/19

Yellows

きょうはやっと、初夏の香りする一日。
気づいたらフジもハナミズキも咲いている。先週まで八重桜が咲いていたのに。
この早さはなんだ。
やっと、ブーツと重いジャケットをしまって、クロゼットの奥にしまってある半袖を出してもよさそう。(もうとっくにノースリーブで歩いてるガールズも多いけどw)

ノースウェストの新緑には、黄色が多い。
秋?と思ってしまうような、鮮やかな黄色の若葉。

一番上の写真は、真っ黄色に芽吹く種類のメープル。

上のは、ブラックオーク。 一瞬、ちょうど今頃ハワイで咲いているはずの「ゴールド・ツリー」を連想するほどの、キイロ。でもくらべてみると階調が全然違った…。
 
こっちがホノルルの「Gold Tree」別名プリマヴェーラ(primavera) Tabebuia donnell-smithii
原産は南米、目に痛い黄色。原色。



オークの若葉はすがすがしい黄色に緑で、葉先のカットが繊細に見える。
初夏の色、レモネードとライム色。

そろそろ、アイスクリーム・トラックが近所にやって来る季節。



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